借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ(小池浩、サンマーク出版)【レビューと感想】

「借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ」という長いタイトルですが、内容はスピリチュアルなものとなっています。

著者の小池浩さんが、「宇宙さん」と対話(?)して、得た情報ということになっています。

「宇宙さん」って誰?

まあ「宇宙さん」というのは小池さんが仮につけた呼び名で、「守護霊」と言ってもいいような存在ですね。

でも「霊」なんていうと抵抗がある人が多いから、ソフトに「宇宙さん」ということにしたのでしょう。

それでも人によっては「馬鹿馬鹿しい」と思うことでしょう。

ただ、小池さんは「宇宙さん」に教えてもらったことを実践することで、2000万円の借金苦で自殺してしまいそうな状況から脱し、借金も完済、幸せな家庭も持てるようになったとのことです。

ということで、印象に残った言葉を挙げていってみましょう。

オーダーするって、誰に?

「自虐、懇願、夢心地口癖はやめて、完了口ぐせに変えろ」

これはもう、引き寄せの法則などでよく言われることですよね。自分の願いは完了形で表現しろというものです。

これはしっかりと「期限」を決めて、具体的にオーダーすべしとのことです。

「オーダーするって・・・誰に?」

と思いましたね?(笑)

これは「宇宙」にオーダーするのです。人によってはそれを「神様」と呼ぶこともあるでしょうし「サムシンググレート」なんて呼ぶこともあるでしょう。

まあとにかく、「宇宙」に対して「完了形」で願いをオーダーする、ということ。

ちょっと混乱しそうですが、著者の小池さんが「宇宙さん」と呼んでいるのは守護霊的なもので、「宇宙」と読んでいるものは神様的な存在のようです。

では次。

オーダーはかなって当たり前

「喫茶店でコーヒーをオーダーしておいて『でもひょっとしたら紅茶が出てくるのでは?』なんて心配するのはおかしい」

はい。つまり宇宙へのオーダーというのは、それくらい「かなってあたりまえ」ということなんですね。

なぜなら私たちの人生は・・・

「映画とかゲームの世界そのものなんだよ」

「いま地球にいるやつ全員が、自分が主人公の映画の中で遊んでいる。結果はオーダー済みなのだから、とにかくその過程を楽しみ、プレイすればいいだけだ」

人生はゲーム、というのは以前にも書いたことですね。

人生はゲーム~あのマザー・テレサさんも

人生が映画やゲームだって、どういうこと?と思うかもしれません。

これ、他でもない「自分」で内容を決めたゲームなんです。自分でどんな展開になるかを決めて、自分自身のキャラクターも決めて、その上で「この世」というゲームを楽しんでいる、それが私たち人間であるということです。

「ハードモード」も自分の設定

だから、

「結果は決まっているんだから安全だ。どんと構えてりゃいい」

ということになります。そうなんです。私たちは楽しみつついろいろな経験を積むためにこの世に生まれてきたのだから「安全」なんです。

あの、パソコンとかでゲームをやっていて、キャラが危機に瀕していても、プレイヤーたる自分にまで危険が及ぶと考える人はいませんよね

あれと同じ。

この人生がゲームであるというのはそれと同じ、だということ。

そして、ゲームの作り手は他でもない自分なのだから、「宇宙」へのオーダーは実現して当たり前、というわけですね。

じゃあなんで苦しい人生を送っている人が多いのかというと、

「人生ゲームの難易度を設定しているのはお前だよ」

宇宙には『奇跡』が在庫過多だってのに、人間め、勝手に(奇跡は起こらないと)決めやがって」

ということ。つまり私たちが勝手に「ハードモード」と決めているから、そのオーダーがその通り、実現しているというわけ。

「ありがとう」=パイプクリーナー

それで最初の話に戻るんですが、

「自虐、懇願、夢心地口癖はやめて、完了口ぐせに変えろ」

ですね。

でもこれ、前提条件があります。

えっとですね、パイプが汚れているそうです。

「え? パイプ?」

って思いましたね?

はい、パイプ。つまり「宇宙」と自分とをつなぐパイプです。このパイプが、これまで発してきたネガティブな想念で汚れてしまっていると。

だからパイプをきれいにして、オーダーを届きやすくする必要があるというんですね。

パイプクリーナーを使う必要がある。

で、そのパイプクリーナーというのは何かというと、

「ありがとう」

という言葉なんです。

これをですね、5万回言えと。

「ありがとう」の言い方

小池さんはとある書籍から「ありがとう5万回」を知ったそうですが、おそらくその書籍というのは小林正観さんの書いたものでしょうね。

「ありがとうの神様」

とか、ありますよね。

とにかく、「ありがとう」と言い続けることで、宇宙と自分をつなぐパイプをきれいにする必要があると。

そうすることで望ましいオーダーがかないやすくなるとのこと。

これ、「ありがとう」って機会あるごとにいうのも大事ですけど、一人でいるときなどに「アリガトウアリガトウ・・・」とつぶやくことも必要なんです。

ブツブツと。(笑) まあ、人が聞いたら変に思われるでしょうから、一人でいるときにですね、「ありがとうありがとう・・・」と何度も言うわけです。

「何に対して」とか考える必要もないし、心がこもってなくてもいい。とにかく「ありがとう」と言い続けることが大事。

そしてこれを5万回続けろということですね。

小池さんは毎日7000回以上ありがとうといい続けたそうです。それを1ヶ月も続けたらとある奇跡が起こったそうですが・・・

どんな奇跡かは、本を読んでみてください。

さて。

一見「悪いこと」が起こったら、それは…

パイプをクリーニングして宇宙にオーダーを伝えました。

それでもやっぱり、一見「悪いこと」というのは起こるものです。

これに対してはどう考えればいいのかと。「宇宙さん」はこう言います。

「おまえは、もう、借金返済をオーダーしている! だから、何をやってもそれは借金返済へとつながっている

「オーダーした後に起きるすべては宇宙の采配で、すべてがオーダーをかなえるために起きているんだよ!」

はい。私たち人間の限られた認識力で見て「悪いこと」だと思えるようなことでも、それらはすべて、オーダーを叶えることにつながっているというわけですね。

だから、何か一見「悪い」と思えるようなことがあるたびに、

「やった! これで願いがかなったぞ!」

と言いなさいとのことです。これを毎回心を込めて言うことで、オーダーがさらにさらに強化されていくとのこと。

なぜならそれは「宇宙」に対する信頼を表現していることになるからです。

一見「悪いこと」が起こると、

「なんだやっぱり願いなんてかなわないじゃん」

と思ってしまいがちですよね。でもそれでは「宇宙」を信頼していないことになる。

だからそこで、

「やった! これで願いがかなったぞ!」

ということで、どんなことが起ころうとも、それは「宇宙」が願いをかなえてくれている過程なんだと、「宇宙」は確かに存在して間違いなく願いをかなえてくれるんだという信頼を表すことになります。

でもですね。

期限が過ぎちゃった場合は?

「期限付き」でオーダーせよとのことでしたよね。

期限が過ぎちゃったらどうすりゃいいのと、思いますよね。

それに対しては「宇宙さん」はこう言います。

「期限が過ぎたってときは大チャンスなんだよ!」

宇宙自体もそのオーダーを存分に楽しんでいるからこそ時間がかかっているってことだ」

「だからこそ、だ。期限が切れたらこう叫べ。『やった! これで利子がつく。もっとすごいことになる! ありがとう宇宙!』

「宇宙」はですね、約束の期限を過ぎたらちゃんと利子を付けて支払ってくれると言うんですね。さすが無限の宇宙です。(笑)

だから期限が過ぎても落胆することはないんです。これで、自分が想定していたものより、もっとずっと良いことが実現すると、喜べばいいんです。

それがまた「宇宙」に対する信頼を伝えることになります。

あと、お金に不自由しない「口ぐせ」というのもいくつか紹介されているんですけど、それは実際に本を読んでみてください。

行動すべきかどうかの判断基準

それでですね。

パイプをクリーニングしました。
オーダーも明確に伝えました。
口ぐせも変えました。

これで願いがかなうのかというと、これだけじゃダメなんです。

何故かと言うと、斎藤一人さんもおっしゃる通り、「地球は行動の星」だから。つまり、行動せねばならない。

じゃあ、どういう行動を取ればいいのかというと・・・

宇宙にオーダーを伝えますと、宇宙が「やるべきことのヒント」をくれるというんですね。そのヒントを貰ったら、素直に即行動しなさいと。

これ、ボーッとしてると見逃しそうですよね。だからいつも意識しておかなければならないのでしょう。

でも、自分が「これはやるべき」と思ったことが、本当に宇宙からのメッセージに基づいているのかどうかということは・・・

どうやって判断すればいいの?と思いますよね。

これはやはり、バシャールが言うように「ワクワク」するかどうか。斎藤一人さんが言うように「心がふわっと軽くなるかどうか」、これで判断するのが良さそうです。

「宇宙はこれをやれと言っているのかな・・・」

と思ったけど、心が重くなる、というのでは、それはおそらく宇宙からのメッセージではなく、自分のネガティブな想念から出た選択、ということになるのでしょう。

以上、いろいろ紹介してみましたが・・・

絶対安心の境地

「借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ」が最も伝えたい事は、

「あなたは絶対安心の境地にいるんだよ」

ということなんじゃないかと思います。

本当に・・・生きていく上で、不安に感じることって多いと思います。その不安に押しつぶされて、心や体を病んでしまったり、自殺してしまう人までいます。

でも、それは違うんだと。

安心してほしいんだと。

この世界は、過酷な場所なく、本来楽しむべき場所なんだと。

「人生は甘いのよ!」という言葉も、以前紹介しましたね。

夢を叶えたいなら、その夢に名前をつければいいんです

小池浩さんの本にも、最後にこういう言葉が出てきます。

「心配すんな、大丈夫だ、つってんだろ! 人生なんてよ、ビビることはひとつもねーんだよ!」

「幸せになることを結果として決めて生まれてきて、それに至るまでの過程を楽しもうとしている。幸せになるようにできているんです。だから怖がることはひとつもない」

あ、乱暴な言葉の方は「宇宙さん」のもので、丁寧な方は小池さんのものです。^^;

私たちは、自分で「人生ゲーム」の内容を決め、「人生ゲーム」を楽しむためのキャラクターも設定してこの世界に生まれてきているんです。

ゲームのプレイヤーであるだけでなくクリエイターでもある。だから自分が面白いと思えるように、ゲームをいくらでも作り変えることができる。

これが「宇宙へのオーダーがかなう」ということですね。

大事なのは。

苦しんだり悲しんだりするために生まれてきたんじゃないってこと。

いろいろなことを楽しみつつ経験するために生まれてきたということ。

だから何も心配しなくてもいいということ。

不安や恐怖に押しつぶされる必要なんてないということ。

「宇宙は大丈夫なようにできているから、私は大丈夫!」

ということ。

ここなんだと思います。

もちろん、「マゾゲー」が好きな人は、そういう設定で構いませんよ? そういうのが好きな人もいるでしょうから。(笑)

それもその人のオーダー。

まあでも、楽しく生きたいですよね。^^