スピリチュアルな考えを持っている人もそうでない人も、人生をゲームに喩える人って多いです。
ただ、ゲームに喩えるからにはやはり、ゲームらしい「気楽さ」が必要になります。その意味で、スピリチュアルな考え方に、馴染みやすいと言っていいでしょう。
多くの人が言っていること
前に取り上げたバシャールも・・・
津留晃一さんという方も、こういうことをおっしゃっています。
あなたのハイヤーセルフは目下このゲームに夢中です。「よくもこんな面白いゲームを考え出したものだ」と感嘆の声を上げながら・・・。80年でゲームを達成できなかった人は、何度でも再挑戦が可能です。好きな時代を選び、好きな両親を選び、好きな環境を選んでゲームに再挑戦します。時には一挙に高得点をあげようと、ボディーにハンディキャップを付けて挑戦する勇敢なプレーヤーもいます。
あの、マザー・テレサさんもこうおっしゃっています。
Life is a game,play it.
私ももう、10年以上前から「人生はゲームなんだ」ということで納得するようにしています。もちろん、スピリチュアルな考え方に基づいてのことです。
私と同世代とか、もう少し若い世代なら「人生はゲームだ」という考え方は、納得しやすいんじゃないでしょうか。
ゲームの中でも特にRPG、その中でも、多人数が同時に参加できるMMORPGですね。
上記バシャールさんの本では「地球を遊ぶ」とタイトルに入っていますけど、これはもう「地球オンライン」というMMORPGにみんなで参加して遊んでいると解さざるをえないです。私としては。(笑)
「人生はゲーム」と考えることのメリット
ではなぜ、こういう考え方を取る人が多いのか?ということですよね。
それはもう、「人生はゲーム」という考え方を取れば、
人生に「意味」を感じることができる
不安を減らすことができる
より人生を楽しめる
というメリットがあるからだということになります。
でもやはりそこは、スピリチュアルな考え方が基礎にあってのことでしょう。
上記、津留晃一さんの言葉に「ハイヤーセルフ」とありますが・・・まあ呼び名はなんでもいいのでしょうけど、私たちは「この肉体」以上の存在であるという考え方ですよね。
まあ仮にここは、ハイヤーセルフと呼ぶことにしましょう。
制限がなきゃゲームじゃない
で、そのハイヤーセルフは、いつもはスピリチュアルな世界にいるわけですが、そこにいると望んだことはなんでも実現してしまうので、
「なんか面白くないよね・・・」
と思ってしまうわけです。
それでみんなで力を合わせて、「地球オンライン」というゲームを作りました。わざわざ物質とか時間とかでたくさんの制限を設けたゲームです。
だって、制限がなければゲームって成立しませんからね。ルールがないサッカーなんてサッカーとして成り立たないですよね。それと同じ。
だからわざわざ、物質や時間などでいろいろと制限を設けた「世界」をひとつ、創ったわけです。そこでしかできない、いろいろな経験をするために!
そして私たちはこのゲームに、ワクワクしながら参加するわけですね。
マザー・テレサさんのおっしゃったように、
Play it!
というわけです。
で。
物質次元の「私」=ゲーム用キャラ
MMORPGをやっている人ならわかると思いますが、ゲームに参加するにはまずキャラを作らなければなりません。
キャラクタークリエイト、キャラクリです。「地球オンライン」というゲームの中で、自分の分身として冒険してくれるキャラを作らねばなりません。
普通はまあ、ファイナルファンタジー14とかドラクエ10とかでは、そんなに細かく「自分自身」を作り込むことはできませんが、地球オンラインはそんなチャチなものではありません。(笑)
見た目はもちろんのこと、生まれつきの才能だとか、身体能力だとか、性格だとか好みだとか、自分自身について100%好きな様に決めることができます。
さらに、どの時代どの地域で、誰を親としてゲームを始めるかも決められます。
もちろん、親の役割を務めてくれる、つまり「親ロール」を「プレイ」してくれるハイヤーセルフとは、前もって打ち合わせをしておきます。
「生んでくれと頼んだ覚えはない!」
なんてうそぶく人がいますが、とんでもない、実は生んでくれって頼んだんです。(笑)
さらにさらに、そのゲームを進めていくと、どんなクエストやイベントが発生するかも細かく決めることができます。
決まった運命?
こう書くと・・・人生で何が起こるかは前もって全部決められているように思えてくるかもしれませんが、そうではありません。
部分的に・・・「これはどうしても体験せねばならないこと」と決めてくるかもしれませんし、多くの選択肢を用意しているかもしれません。
それこそどうなるかわからない、「ランダム要素」を入れて、ゲームのスリルを楽しむかもしれません。
私たち物質次元の人間から見れば「無限」とも思える複雑なイベント・クエストシステムですが、ハイヤーセルフから見ればその程度のゲームを作ることは簡単なことです。
ということでいろいろと設定をした上で・・・私たちはこの「地球」に生まれてきました。
なぜ全てを忘れて生まれてくるのか
生まれる際に、「自分で設定してきたんだ」「自分の本体はハイヤーセルフなんだ」という記憶は、すべて封印してきます。
だって・・・ゲームのはじめにいきなりネタバレしたらね。(笑)面白くないでしょ。
「どんな冒険が待ち構えているんだろう・・・」とワクワクするために、生まれてくる前の記憶はすべて封印です。
でも、どうしてもゲームが行き詰まってしまったときのために、いろいろなヒントも用意されています。
「ここのところ、こういうふうに設定してきたけど・・・」
「ちょっとこの部分は難しすぎたかも・・・」
という場合は、ちょっとだけ「ネタバレ」情報を得ることもできるようになっています。つまりはここで触れているような、スピリチュアルな情報等々ですね。
それで。
神様だって「やってみなきゃわからない」
どんなクエストにしてもイベントにしても、人生で起こることは「自分が楽しみつつ経験を広げるため」設定してきたことなんですよね。
だから人生のすべてに意味があって、プラスに働くようになっています。
どんなにつらいと思えるようなことでも、それは意味があることだし、経験値を積んでレベルアップすることにつながるというわけです。
ただそれでも実際やってみないとわからないことって多いですよね。それはハイヤーセルフだって同じです。
やらずにわかるなら、この「ゲーム」は必要ないということになります。
で、実際やってみて「うわ、やっぱりこのクエスト難しすぎた!」という場合は、攻略情報やネタバレ情報ももたらされるし、何なら設定自体をゲームの途中で変えることもできます。
そこはもう、自分にとって最も楽しく役立つ形になら、いくらでも変えることができるということです。
人生は都合良くできている
「そんな都合のいい話があるわけない」
なんて、思うかもしれませんけど、都合がいいんです。
だって、自分が楽しんでいろいろ経験を積むために生まれてきたのだから。自分の都合の良いようにいくらでも手を加えることができます。
それが物質世界のゲームとは違うところですね。
物質世界のゲーム・・・たとえばFF14のプログラムに手を加えたら「チート」ということで罰せられそうですが・・・
「地球オンライン」はそんなことはありません。自分の都合の良いように変えることができます。
ただあまりに楽勝になるように変えすぎると「面白くない」ので、そこは自重します。^^;
だって、最初から「最強キャラ」で、最初からラスボスに楽勝できるようなゲームって・・・やってて眠くなりますよね。
だから「都合の良いように」といっても、あくまで「楽しみつつ経験を積めるように」というのが基本です。
ということは・・・
現在「つらい人生」を送っている人は、自分で「ハードモード」に設定していると考えることができます。
わざわざハードモードに設定して、難しいゲームを楽しんでいるんです。そしてその分、より多くの経験値を得ようとしているんです。
もちろんこれ、「ちょっと難しすぎたな」という場合は、途中で設定を変えることができます。苦しむためのゲームではなく楽しむためのゲームですからね。
ゲームクリア?
こうして私たちは、一人のキャラで「地球オンライン」を一定期間楽しんだら、そのキャラとはお別れします。
名残惜しいですが、とりあえずそのキャラでのゲームは終了です。
でもこれですべてがおわりではありません。
また別のキャラを作って、別の条件で「地球オンライン」を始めることもできます。
「ちょっと前の設定は難しすぎたので、今度はもっと強いキャラで行こうかな・・・」
なんて、「強くてニューゲーム」みたいなこともできます。
「ああ、このキャラでやり残したことがいっぱいある、もう一回やりたい」
という場合は、まったく同じキャラ同じ環境でゲームを再スタートさせることもできるのでしょう。
また、「地球オンライン」をやり尽くしたと感じたら、別の星とか別の宇宙とか別の次元とかを選ぶこともできます。
「天界オンライン」なんてゲームもきっとあるでしょうし、「修羅界オンライン」なんて怖そうなゲームもあるかもしれません。^^;
ゲームの舞台は何も、この物質世界地球のみではないんです。
解脱とは
中には「もうゲームなんてや~めた」という人もいます。つまり「輪廻から解脱」というわけですね。
上座部仏教では「生まれ変わりをやめる」つまり「輪廻からの解脱」を目指しますが、これは「ゲームなんていくらやっても意味ないよ!」という選択でしょう。
物質世界と似ていますね。物質世界にも「ゲームなんて時間の無駄でしょ」という人はいっぱいいます。
その一方で、「いやいや、ゲームは楽しいし、いろいろ経験できて自分のためになるんだよ」という人もいます。
そういう人は、地球オンラインその他のゲームをいろいろと経験する、つまり「転生」「生まれ変わり」を繰り返すことになるのでしょう。
もちろん何度もやっているうちにゲームに飽きちゃう人もいるでしょうけど。(笑)
自殺はどうなるの
「人生はゲーム」と聞いて、
「じゃあ自殺はどうなるの?」
と思う人もいることでしょう。
ゲームなら途中でやめちゃってもいいんじゃないか。つまり自殺してもいいことにならないかと。
これはおそらく、自殺してしまうと誰よりも自分が後悔することになるのでしょう。
自殺したくなるほどの状況というのは・・・相当なハードモードです。でもそれを覚悟してそのゲームにとりくみ、クリアまであと少しだった・・・
もう少しでクリアできたのにそれを途中で投げ出してしまったら、
「ああ、もうちょっとだったのに、なんでそこでやめちゃうかな・・・」
という気持ちになるんじゃないでしょうか。
物質世界の自分から見ればもう、どうにもならないような行き詰まりでも、ハイヤーセルフである本来の自分から見れば「クリアできない設定」にはしていないんですよね。
それで、自殺したくなるほど難しい設定にしたけど「自分ならクリアできるし、クリアする道も用意してある」ということでしょうから、途中で投げ出してしまったら、
「ああ、せっかくクリアできる方法も用意しておいたのに、途中でやめてしまうなんてもったいないことをした・・・」
と、後悔してしまうんでしょう。もう少しで大きな達成感が得られたのに、と。
「自殺したら地獄におちるよ」なんて時々聞きますが、これは後悔の気持ちが強すぎて「地獄気分」になってしまうのかもしれません。
でも。
同じゲームなら楽しい方がいい
だからといって、自殺したくなるような苦しい人生を選べばいいってものじゃないと思います。
そういう状況になってしまう場合もあるでしょうが・・・それは非常に限られた選択肢によってのみ起こる、ゲーム展開なのでしょう。
でも同じゲームをやるなら、途中で投げ出したくなるゲームよりも、ずっと続けていたいような楽しいゲームがいいですよね。
そこはもちろん・・・自分で選ぶことができるんです。「引き寄せの法則」とか「思考は現実化する」とかいうのは、そういうことなんじゃないでしょうか。
私は、同じ経験を積むなら、つらいゲームではなく、楽しいゲームで経験を積みたいと思います。喜びから学びたいと思います。