霊界の階層はどれが正しい?

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ここで言う霊界とは広い意味での霊界です。まあ「あの世」という感じ。

で、霊界には「階層構造」があると信じている人は結構多いと思います。

スピリチュアルなことにまったく興味がない人でも

天国と地獄

という2階層はすぐに思い浮かぶんじゃないでしょうか。

六道、十界

仏教では「六道」とか「十界」という概念がありますね。

六道というのは

天界
人間界
修羅界
畜生界
餓鬼界
地獄界

この6つの世界です。

十界というのは、この六道の上に、さらに4つ付け加えます。

仏界
菩薩界
縁覚界
声聞界

この4つです。

この4つは「悟りを開いた人」の世界で、「六道輪廻」から解脱していると説明されます。

六道輪廻からの解脱と十界互具

この場合「世界」というより「その人のレベル」と考えるべきでしょうね。

神道における霊界の階層

では次。

我が国の「神道」にも霊界を階層で捉える考え方があります。次のような階層です。

根源神界
諸神界
浄明界
 5~9層…天仙界、如来界
 1~4層…地仙界、菩薩界
霊界(上部極楽)…7階層
幽界(下部極楽)…5階層
現界
冥界…3階層
地獄界

※「神道の神秘」(春秋社、山蔭基央)より

ご覧の通り階層が多くて、簡単に数えても27階層ありますね。

仏教の十界では「仏界」が最高なのですけど、神道の階層構造では如来の世界の上に神界があるのが面白いところです。

「じゃあどっちが正しいの?」

と思うかもしれませんが、そんなとんでもなく「高い」世界のこと、三次元世界の肉体で生活している私たちにわかるはずもありません

理解できるはずがないんです。

だから自分にとってしっくり来る方を信じていればいい、ということになります。

スウェーデンボルグの7階層

次。

海外で有名なのは「スウェーデンボルグの霊界7階層」でしょうか。

スウェーデンボルグさんは、「霊界日記」という本で有名な人で、「天国を実際見てきた」と書いている人です。

そのスウェーデンボルグさんの7階層とは以下の通り。

天国界(3階層)
中有界
現界
地獄界(3階層)

これを見ると8階層に見えますが、7階層というのは現界を除いた、いわゆる「霊界」が7階層ということです。

ヘミシンクのフォーカス

では次。

「あの世の階層構造」といえばヘミシンクのフォーカスが思い浮かぶ人もいると思います。

ただ「フォーカス」という名称からもわかるとおり、あの世という世界が階層に分かれているというより、私たちが意識を

「どのレベルにフォーカスするか=焦点を合わせるか」

という話です。

簡単に言えば、天国も地獄も、誰かに強いられるわけでなく、「自分で選んでそこに意識を置いている」ということになります。

ちなみにヘミシンクではこの階層=フォーカスは100を超えているようです。

ヘミシンク・フォーカスレベルとは

どれが正しいの?

ということで。

いくつか「霊界の階層構造」を見てきましたが

「じゃあどれが正しいの?」

ということになりそうですね。

これは先程も言いましたけど、

「どれも正しい」

と考えておくのがいいと思います。

なぜなら、霊界の階層構造というのは、

「この三次元世界に住む私たち」

「肉体に備わっている脳」

で、理解するための一つの方法に過ぎないからです。

だから階層を1000に分けようと思えば分けることもできるし、3つで済ませたいならそれでもOKというわけです。

あの世の高位の存在からすれば、

「何階層でもいいから、あなたたちが理解しやすいように区分するといいよ」

という感じでしょう。

たとえ神仏のような高位の存在からのメッセージで、特定の階層構造が伝えられたとしても、それはそのメッセージを聞いている人が理解しやすいように工夫してくださっているんです。

だから、霊界の階層構造は、その分け方や呼称など細かい部分では違うことが多いですが、

「大枠としてはみんな、同じようなことを言ってるよね」

という感じになるわけです。

強いられていることは何もない

スピリチュアル的に考えて大事なのは・・・

階層構造そのものよりも、

「強いられることはなにもない」

ということでしょう。

つまり、何か絶対的な力に「強いられて」地獄に落とされる、なんてことはないということ。

究極的にはすべて「自分で選んでいる」ということで、その意味では

「好きな世界に転生できる」

ということです。

この点でも「引き寄せ」は働いているというわけ。

他の人から見れば「地獄」のような世界でも、ある人は「そういう世界がいい」と選んでいるわけです。つまりその人は地獄とは思っていないんですね。

たとえば私たちが住んでいるこの三次元世界。私たちは「これが普通」と思っているわけですけど、他の世界の人から見ると

「なんだこれ地獄じゃないか!」
「なんでそんな世界を選んで生まれたんだ!」

ということになるかもしれません。(笑)

でも私たちは、「この世界」でいろいろ経験したくて、何度も何度も同じ世界に生まれてきているというわけです。

たくさんのあなた

もう一つ大事なのは・・・

「一度に一箇所とは限らない」

ということ。

なぜなら、スピリチュアルなレベルには「時間」という仕組みはありませんので、同時に多くの世界に生まれることができるからです。

つまり今現在、別のあなたが別の世界で生活している可能性は高い、ということになります。

それはこの世と似たような世界かもしれませんし、天国のような世界かもしれませんし、地獄のような世界かもしれませんけど。(笑)