夢を見ているのはアストラル体?エーテル体?

夢は昔からスピリチュアルに解釈されることが多かったのですよね。予知夢とか夢のお告げとか、そういうのって昔の人は普通に信じていました。

今でこそ、夢という現象を神経生理学で説明しようという試みがありますが、説明しきれるものではなく、仮説にすぎないわけです。

つまり、スピリチュアルも神経生理学も、「どちらが正しい」と誰も確信を持って言えない状態です。

でもまあ、「どちらの場合もある」と考えておくのがいいんじゃないでしょうか?

神経生理学による夢の説明

スピリチュアルな説明をする前に、神経生理学的な夢の説明を見ておきましょうか。

ウィキペディアにはこう書かれています。

「夢というのは、主としてレム睡眠の時に出現するとされ、睡眠中は感覚遮断に近い状態でありながら、大脳皮質や(記憶に関係のある)辺縁系の活動水準が覚醒時にほぼ近い水準にあるために、外的あるいは内的な刺激と関連する興奮によって脳の記憶貯蔵庫から過去の記憶映像が再生されつつ、記憶映像に合致する夢のストーリーをつくってゆく」

まーこれ、例によってわかりにくい説明ですね。^^;

簡単にいえば「眠っている間は、脳から記憶が引っ張りだされて、その記憶をつなげて夢を作っている」ということになりそうです。

ただこれだと、「個人の記憶」という枠の中に制限されてしまうわけで、その人のしらないはずのことを知ったり、未来のことを知ったりということは説明できません。

それに、「なぜ夢を見るのか」説明ができません。その点については「わからない」というのが現在の神経生理学の考えのようです。

スピリチュアル的な夢の説明

もちろん以上のような仕組みでみる夢もあるでしょう。でも夢はそれだけではないでしょう。そこでスピリチュアルな説明の出番となるわけです。

スピリチュアルな夢というのは、「眠っている間に、意識の中心がアストラル体に移って、そこで経験していること」と説明されます。

じゃあエーテル体はどうかというと、エーテル体というのは、肉体より1段階波長が上の身体でしたね。

エーテル体とは何か

エーテル体は肉体の面倒を見る、という役割があるわけです。だから私たちの意識がアストラル体に移って、つまり肉体を離れて夢を見ている時、エーテル体が肉体を管理してくれていると考えられます。

眠っていて、意識が全くない時でも、肉体が機能しているのはそういうわけなんです。

そして、夢というのはアストラル体の経験だから・・・いや、厳密にはアストラル体以上の身体も含まれているのかもしれませんがとりあえずここはアストラル体に限定して・・・夢は「スピリチュアルな世界での経験」ということになります。

それで、何のために私たちはそんなことをしているかというと、肉体があると経験できないようなことをアストラルレベルで経験するため、と考えられています。

また、起きている間の経験で、傷ついたり疲れてしまったりしたアストラル体を癒やす、という目的もあると言われています。

簡単に言うと、消費してしまった「スピリチュアルパワー」を眠っている間に再チャージ、ということですね。

私達は毎晩「里帰り」している

夢のなかで戻る世界を「我が家」、現実のこの世界を「学校」と考えるとわかりやすそうです。

私たちは物質世界でしかできないことを経験して、魂の修業をするためにこの世に生まれてきたわけですので、この世は「学校」のようなものです。

でも365日24時間学校で勉強するなんて・・・無理ですよね。(笑)

だから眠っている間に、私たちのアストラル体は霊的な「我が家」に帰るわけですね。

そこでまた、休息して明日の学校での勉強のための力を回復させたり、あとは、「親」のような存在がいて、相談に乗ってくれたりアドバイスしてくれたり、ということになります。

ただ残念なことに、目が覚めるとそういうことは忘れてしまっているのですよね。^^;

やはり、最初から「答え」を知ってしまうと、この世での修行の効率が落ちる、ということなのでしょう。

でも部分的に残っていたりして、そうするとそれが「予知夢」や「夢のお告げ」ということになるのでしょうね。^^

シルバーバーチの霊訓」でも、そのようなことが説かれています。

私たちは、毎晩のように「あちらの世界」に帰っているのですが、目が覚めるとそれを忘れてしまうとのこと。

残念なようでもありますが、まあ、修行に来ているのなら仕方ないですね。

以上のことからすると、睡眠というのは心身にとって重要というだけでなく、私たちの霊魂にとっても大事なものであるということがわかります。

ということですので、睡眠不足は心身の異常の原因となるだけでなく、それ以上の身体への負担にもなる、ということも忘れてはならないでしょう。