iHA(アイハ)という成分はタマゴサミンというサプリが有名ですが、アイハの効果については、いくつかの研究結果があります。
ここではタマゴサミンの販売元であるファーマフーズが大学や「皇潤」でおなじみエバーライフ社と共同で行った研究結果を見てみます。
もちろん「経口摂取」
2例発表されているのですが、どちらも「経口摂取」の結果です。
だから「試験管内でテストしました」というものではなく、実際に「口から飲んでもらって」その結果を観察しました。
一つはウサギが対象、もう一つは人間が対象の試験です。
膝関節の軟骨に穴があいたウサギに…
まずウサギの方から。
膝の軟骨を損傷したウサギにアイハを3週間飲んでもらいます。
・飲まないグループ
・1日50mgのグループ
・1日200mgのグループ
3週間後に、獣医師さんが、直接膝軟骨を見て確認しましたが、50mgのグループでも、200mgのグループでも、0mgに比べて損傷が回復していることわかりました。
もう一つ、膝軟骨のヒアルロン酸やプロテオグリカンを染色してその変化を観察しました。
そうしたところやはり、アイハを多く飲んでいるウサギのほうが、軟骨のヒアルロン酸やプロテオグリカンが増えていることが確認されました。
プロテオグリカンというのはヒアルロン酸と似た物質で、保水力の高いものです。
以上の実験から、アイハを飲むことで、ウサギの膝軟骨の損傷が回復する、という結果が得られました。
膝の痛みを抱える中高年約50人に…
では次、人間を対象にしたものを見てみます。
こちらはさすがに、軟骨を直接見たり染色したりということはできませんので^^;
膝関節の痛みの変化を、
「被験者自身が評価する」
「医師が評価する」
という二つの方法が取られました。
対象は、膝の痛みを抱える40歳から70歳代の男女50人あまりで、年齢を平均すると約57歳です。
この被験者を、
・プラセボ(ニセモノ)を飲むグループ
・1日にアイハ50mg飲むグループ
・1日にアイハ200mg飲むグループ
に分けました。これを8週間続けてもらいます。
もちろん被験者には、どのグループに属しているかは秘密です。
つまり本物と信じてニセモノを飲まされている人もいるということ。^^;
こうすることで「気のせい」で痛みが緩和する場合を区別することができます。
結果はどうなったか?
こちらも、アイハを多く摂取したほうが、膝の痛みが緩和される、という実験結果が得られました。
でも面白いのは・・・
「プラセボ(ニセモノ)」を飲み続けたグループも、痛みが良くなっているということですね。^^
もちろん、本物を飲み続けたグループほどではないけど、ニセモノでも良くなるというのが・・・やはり精神は自己治癒力に影響するということを示していますね。
まあどちらにしても、
「アイハを多く飲んだ人のほうが痛みがより大きく軽減された」
という実験結果が得られました。
アイアサプリメントは薬ではない
以上の実験結果を見ると大いに期待できるとは思いますが、だからといって誤解してはいけないのが
「アイハサプリメントは薬ではない」
ということ。
タマゴサミンなどのアイハサプリメントは、あくまで「サプリメント」「健康補助食品」ですので、そこは誤解なきよう。
そもそもアイハとは
最後に。
「そもそもiHA(アイハ)って何?」
という話ですけど。
アイハとは、卵黄のタンパク質から作られた「ヒアルロン酸産生誘導ペプチド」です。
卵の黄身のタンパク質ですね。それをそのまま食べても「アイハ」にはなりません。
この黄身のタンパク質を特殊な方法で分解するとアイハができます。
「ヒアルロン酸産生誘導ペプチド」というわけですが、「ペプチド」とは何かというと、アミノ酸が複数つながっているものです。
つまり、卵の黄身のタンパク質を、完全にバラバラに分解してアミノ酸にしてしまうのではなく、途中まで分解してペプチドの状態にしたものがアイハということです。
卵から取れたということでサプリメントには「タマゴサミン」という名前がつけられているわけですね。^^