【東京大学との関係は嘘?】ブロリコの成分と効果~関水和久教授とゲノム創薬研究所

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「ブロリコ」というサプリメントの広告を、最近よく見かけるんですけど、何やらいいかもしれないということで調査してみました。

まず、サプリメントとしての名前が「ブロリコ」なんですけど、その成分も「ブロリコ」という名前なんですね。ブロッコリーから抽出された成分です。

関連記事:【注意】ブロリコの購入価格を間違えて損した話。

どんな特許か

で、日本、アメリカ、ヨーロッパで特許を取っているとのことですが、何に対する特許なのかというと、

「自然免疫機構を活性化/抑制する作用を有する物質の評価方法及びスクリーニング方法、並びに、自然免疫機構を活性化/抑制するための薬剤、食品及びそれらの製造方法」

だそうです。言葉がちょっと、難しい。^^;

簡単にいうと、

「自然免疫がどれくらい活性化するか調べる方法」

「自然免疫を活性化するための薬や食品を作る方法」

に関して特許を取ったということのようですね。

そしてこの方法というのが、後述するカイコを使った方法のようです。

その方法で調べたブロリコの効果

要するに、ブロリコがどれだけ免疫力を上げるか調べて、その上で、ブロッコリーからブロリコを作る方法については、この特許が効いているということです。

それでそのブロリコが自然免疫を上げる効果については、特許を取った方法で調べたというわけですね。

その結果が、以下のように説明されています。

アガリクス(β-グルカン)の約50倍
メカブフコイダンの約60倍
DHAの70倍以上
スルフォラファンの100倍以上
アサイーの約240倍
プロポリスの1000倍以上

「◯◯倍」というのは、同じ質量で何倍「免疫細胞を活性化するのか」を示してます。

ここまででもう、「ブロリコっていいものなんだな」って思わざるをえないんですが、それでも疑っている人がいます。

東京大学と関係がない?

なぜ、こういう疑念を持つ人がいるのかというと、こういう書き込みがあるからです。

東京大学と共同開発?

これをみると、「だまされてはいけません」などと書いてありますので、「ブロリコってインチキなの?」と思ってしまいそうです。

でも、「だまされていけません」と書き込んでいる人も、「東京大学薬学部や関係教授は非常に迷惑な広告で、当惑してるとのこと」と書いているだけで、それがどこの話なのか一切書いていないんですよね。

「当惑しているとのこと」と単に書いているだけで、その「当惑している」ということをどこで知ったのか、何の説明もない。

それで、よく調べてみますと、ブロリコは「株式会社ゲノム創薬研究所」というところが「イマジン・グローバル・ケア株式会社」とともに売り出しているようです。

このページに・・・

カイコによる薬剤などの開発と新ビジネスモデルの提案

「機能性食品の開発は、野菜より抽出したエキスをサプリメントとして『ブロリコ』の商品名にて共同研究企業より今年売り出されました」

と書いてありますね。「共同研究企業」というのが「イマジン・グローバル・ケア株式会社」のことなのでしょう。

じゃあどこに東京大学が関係あるのかということですが。

ブロリコと東京大学との関係はこの点にある

この「株式会社ゲノム創薬研究所」の顧問に、東京大学大学院薬学系研究科教授の関水和久さんがいます。

ゲノム創薬研究所メンバー紹介

この、関水和久さんは日本テレビの「世界一受けたい授業」にも出演したことがある人ですね。

でも、

「ただ名前を貸してるだけじゃないの?」

と思った人がいるかもしれませんが、ホリエモンこと堀江貴文さんのインタビューを受けて以下のようにおっしゃっています。

私が設立した『ゲノム創薬研究所』というバイオベンチャーがあるんですが、そこで免疫の活性化の受託研究をやったんです」

ホリエモンWITH 「カイコを使って新しい薬や食品を作る」 東大・関水和久の考える“ゲノム創薬の未来”とは?

「私が設立した」とおっしゃっていますね。つまり単に名前を貸したというわけではなく、「株式会社ゲノム創薬研究所」のメインのメンバーであると言っているわけです。

関係を単純に説明すると…

つまり、ブロリコと東京大学との関係を整理するとこうなります。

関水和久さん=東京大学大学院薬学系研究科教授
→カイコを使った創薬や機能性食品開発の研究をしている
→そのカイコを使った方法で発見されたのが「ブロリコ」という成分である

ということ。

それでサプリメントとしての「ブロリコ」を販売するときに、表に名前を出しているのが「イマジン・グローバル・ケア株式会社」なんです。

この会社は関水教授のゲノム創薬研究所と共同研究をしている会社なんですね。

だから「イマジングローバルケア」の方を東京大学に問い合わせてみても、はっきりした答えはもらえないというわけです。

問い合わせに対応した人によっては「そんな会社、聞いたことありませんよ」と答えるかもしれません。

ということで、東京大学とブロリコにどんな関係があるのかがはっきりしました

次に。

カイコとブロリコの関係

「カイコを使った?」

って、気になりますよね。

東京大学大学院薬学系研究科教授の関水和久さんが行っているカイコを使った研究。特許も取得し、ブロリコを生み出すもととなった研究。

簡単に言うと、カイコを実験台にして、薬とか機能性食品を作ろうという研究です。

それで、なぜカイコを使うのかというと、体内での病原菌や薬の働き方が、人間とあまり変わらないからなんだそうです。

しかも他の実験動物と違って、カイコは大量に確保できます。日本は昔から養蚕をしていますからね。

ということでカイコを使った実験によってなんと、「ライソシン」というこれまでになかった抗生物質を発見したんですね。2014年11月21日の日経新聞でもニュースとして取り上げられています。

ブロリコの場合、免疫力を上げるとのことですが、人間とカイコの免疫反応って、共通している部分が多いのだそうです。

それでカイコの場合、免疫力が上がると筋肉が収縮するのでわかりやすいんですね。ということで、いろいろな物質が免疫力に与える効果について調べやすいと。

そういう研究を利用して生み出されたのがブロリコということになります。

カイコで医薬品を創る?~関水和久教授の株式会社ゲノム創薬研究所とは

カイコというとあの、イモムシみたいなやつですけど、マユを作ってくれてそれがシルクになる、くらいしか知りませんでした。普通ですよね?それくらいが・・・

でも今は、カイコを利用してお薬ができてしまうかもしれないというんです。

いやいや、カイコを飲むとか、そんな話じゃありませんよ?^^;

カイコを原料にするわけでもありません。

じゃあどうするのかというと、カイコに薬の実験台になってもらうというんですね。

カイコが支えるバイオベンチャー

そういう研究をしてらっしゃるのが、東京大学大学院薬学系研究科の関水和久教授で、その関水さんの研究を活かして事業化するための会社がゲノム創薬研究所です。

最近よく耳にする「バイオベンチャー」というものですね。

それで、なぜカイコを使うのかということですよね。

実験動物としてすぐに思い浮かぶのはマウスとかモルモットとか、まあネズミですよね。それに替えてカイコにした理由ですけど・・・

ミッキーでなくてもマウスは高い

これはまず、マウスなど哺乳類だと、大量に確保するためには大量のコスト、つまりお金がかかるんですね。

となると、資金が不足すれば実験は進まなくなり、新しい医薬品の開発も遅れてしまうということになります。

薬の開発が遅れれば・・・それは人の命も左右しうるものです。だから実験の際のコストはバカになりません。

どうしても動物実験が必要な理由

「いやいや、実験動物なんか使わなければいいんじゃないの?」

と思ってしまいますけど、試験管の中だけの実験では、薬の効果があるのかないのかはわからないんですね。

たとえある薬品が試験管の中で病原菌を退治できたとしても、それが生き物の体内でどう働いてくれるかはわからない。

まったく効果がないかもしれないし、逆に毒になるかもしれない。

ということで生き物を使った実験は、創薬のためにどうしても必要なんですね。

だからマウスが実験に使われ、最終的には人間自身が実験台になります

でも、あのちっちゃいマウスでさえ、やっぱりたくさん実験しようとするとお金もたくさんかかります。

なぜカイコが選ばれたのか

そこで、もっと安く大量に確保できて、実験にもふさわしい生き物はいないかと探した結果・・・「カイコが最も有用だ」という結論になったそうです。

なぜなら、まず日本は昔から養蚕をやっていますので、カイコを大量に確保することは他の生き物に比べれば容易なんですね。

また、ここがすごいところですが、カイコは人間に似ているところが非常に多いというんですね。

もちろん、見た目の問題じゃなくて^^; どんな病原菌やウイルスで異常が出るかとか、それに対してどんな薬で治癒効果が出るかとかが非常に似ているとのこと。

1万5千分の1

だからこそ、黄色ブドウ球菌に感染させたカイコを使って、それまで知られていなかった「ライソシン(カイコシン)」という抗生物質も発見できたということです。

東京大学記者発表「新規作用機序を有する抗生物質ライソシンの発見」

この抗生物質を発見した実験では、なんと1万5千匹ものカイコが用意されたのだとか・・・。それで、1万5千種類の物質を試してみて、その中のたった一つが抗生物質として役立つ、ということがわかったんですね。

薬を作るための実験って・・・こんなに大変なんですね。1万5千分の1を探して、それでも見つかれば「ラッキー」というわけですから。

これをカイコじゃなくてマウスでやろうとすると、とんでもなく大変なことになりそうなのは、誰でも想像できそうです。^^;

それで、ゲノム創薬研究所では、人間がかかりそうないろいろな病気に、カイコになってもらって、それで実験を繰り返しているそうです。

糖尿病のカイコまでいるというのだから驚いちゃいますね。

で、こういう実験方法で、ゲノム創薬研究所は、現時点で15もの特許を取得しています。

免疫活性化の実験

その中に、ブロリコというサプリメントの成分を作った方法も含まれています。こちらはサプリメントであって薬ではありませんけどね。

この成分の効果を見るための実験にも、カイコが用いられています。

ブロリコって、「免疫活性化」ということが言われていますが、カイコによっていろいろな食品成分の免疫活性化効果を調べてみたわけですね。

カイコって・・・これまた便利なのですが、免疫力が上がると筋肉が収縮するそうです。筋肉の収縮具合を測定することで、免疫力活性化をある程度計ることができる、ということですね。

便利便利と書きましたけど、カイコにしてみれば迷惑な話でしょう。^^; 逆にマウスは少しだけ喜んでいるかもしれません。

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