レイ・カーツワイルの未来年表~ナノマシン、遺伝子操作による不老不死と2045年シンギュラリティ

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レイ・カーツワイルさんの予測、

「そんなん実現すんの?」

と思っちゃうものが多いですが、インターネットの普及時期とか、チェスでAIが人間に勝つ時期とかをあてているので侮れません。

あ、カーツワイルさんは、1948年生まれのアメリカの未来学者です。MIT出身。まさちゅーせっちゅ

「シンギュラリティ」という言葉を広めたそうです。特異点という意味ですね。初めて使ったのはカーツワイルさんではありませんが。

20年後人類は超人、不老不死となる

でですね~、このカーツワイルさんの予測によると、我ら人類は、あと20年くらいで

超人

になります。^^;

ヒロアカのような世の中になってしまうかもしれません。ワンフォーオールです。

そしてカーツワイルさんは、人類の進化について、3つの視点を重視しています。

GNRの3つ。

G…遺伝子学(Genome Science)
N…ナノテクノロジー(Nano-technology)
R…ロボット工学(Robotics)

この3つが結びついて、人間を変えていくそうな。

ということで、カーツワイルさんの未来年表を見ていきましょ。

未来年表2020年代前半

まず2020年代前半、ってもう現在ですねこれ。なので衝撃度は低いかも。

【2020年代前半】
・5G普及
・AIによる医療助言や診断
・自動運転実用化
・各家庭にロボット普及
・1日1000万機のドローンが飛ぶ
・火力発電より太陽光、風力発電のほうが割安に
・自動車が空を飛ぶ

5GとAIは予測的中してますね

5Gはかなーり普及していて、カーツワイルさんの予測は当たっているわけですが、もっと本格的になって、遠隔手術なんかに仕えるようになると助かりますね。

AIに関してはまさに、去年から今年にかけて、劇的に進化しましたね。chatGPTとかね。

アメリカではAIが医師国家試験や司法試験にも合格しています。日本はいまのところ、「一部科目で合格水準」なんだそうな。

自動運転は難しい

「自動運転実用化は無理無理無理~」なんて言われていたけど、2023年5月には、道路交通法に基づく特定自動運行が国内で初めて認められました。

まあまだエリアを限定して、レベル4自動運転が認められただけなので、本格的とは言えないけど。

ちなみに自動運転のレベルとは以下のごとし。

主体 レベル 自動化の範囲
ドライバー 0 自動化なし
ドライバー 1 運転支援
=システムが前後または左右の車両制御を行う。
ドライバー 2 部分運転自動化
=システムが前後・左右両方の車両制御を行う。
システム 3 条件付運転自動化
=限定された条件下において、システムが全ての運転操作を実施。ドライバーはいつでも運転に戻れる状態であること。
システム 4 高度運転自動化
=限定された条件下において、システムが全ての運転操作を実施。ドライバーが運転席を離れることができる。
システム 5 完全運転自動化

汎用人型ロボットはまだ無理

各家庭にロボット普及、これはまだまだといった感じですかね~。ルンバではロボットという感じがしないし。やっぱりなんとか人型に見えるくらいじゃないとね。

掃除洗濯食器洗い、くらいはやってくれないと。あと話し相手とか。

となるとかなーり汎用に近いAIが必要ですね。

ドローンは結構飛んでるんじゃないでしょうか。1日1000万機かどうかはわかりませんが。今のところ、軍事利用が多いイメージだけど。

太陽光発電や風力発電のほうがコスパが良くなるというのは・・・うーん、今のとこそんな感じじゃないような・・・悪い印象のほうが先立ってる気がします。

自動車が空を飛ぶ・・・まあ、作ろうと思えば作れるけど、というレベルですかね、今のところ。

未来年表2020年代後半

2020年代後半になると、かなりワクワクしてきます。

【2020年代後半】
・VRが現実と区別できないレベルに。
・全て自動運転となる。
・人体の遺伝子を変化させる手段を得る。
・人体すべての組織や臓器が若返り可能となる。
・初めてナノマシンが医療に実用される。
・AIが人間知性と同等になる。
・そのようなAIが1000ドルのパソコンで稼働できる。

フルダイブVR、SAOまであと一歩

まずVR、バーチャルリアリティですね。日本語で仮想現実。

これは今でもあるんですが、いまはこういう・・・

ヘッドマウントディスプレイをつけて、視覚と聴覚だけで楽しむ、という形。

これが現実と区別できないほど進歩するということは、視覚と聴覚に加えて、嗅覚・味覚・触覚、その他平衡感覚など、感覚全てに働きかけるようになるってことですね。

そのとき、どういう装置をつけるのかはわかりませんが。

行き着く先は、SAO、ソードアートオンラインのようなフルダイブVRです。もう、現実とまったく同じ感覚で行動できるということ。

カーツワイルさんによると、フルダイブになるのは2030年代だそうです。2020年代後半はその前段階か。

もうみんな自動運転で

次、全て自動運転になるということですが、これはもうレベル5ということなんでしょうね。でも、2020年代後半にそこまで行くとは考えにくい・・・

じゃあ運転自体を楽しみたい人は? それはVRでドライブでもレースでも好きなように、ということになるのかも。

若返りと医療ナノマシン

遺伝子操作も進歩して、人体すべての細胞の遺伝子をいじって若返りを可能にする・・・なんてことが2020年代後半にできるようになってればいいな。

でもまあ、最初のうちはお金かかるんでしょうね。若返り可能なのは一部の大金持ちだけとかね。

初めて医療にナノマシンを実用。これは何に使うんでしょうね。ナノマシンに遺伝子をいじらせたり・・・というのは小さすぎてこの段階ではムリかな?

血管をきれいにしたり、血液をモニターして正常な状態を維持したり、病気になった細胞を処理したり、ということはありそう。

1000ドルで人間頭脳並みのAI

そして期待のAI。だいたい、教育を受けた人間の頭脳と同程度になるだろうとのことですが。

しかもそのレベルのAIが1000ドルのパソコンで動くと。まあ日本で言えば10万円くらいの感覚ですかね、今は円安なのでアレだけど。

AIがここまで来れば、「友人」や「恋人」として十分成立しそうです。私のような独り者でも寂しくなくなります。

これが2020年代後半に実現したら・・・いいですねぇ。

未来年表2030年代

はいでは2030年代。だんだんユートピアのようになってきます。

【2030年代】
・ベーシックインカムが広く普及。
・富裕層の寿命が爆発的にのびる。
・アバターロボットを使って、世界中に意識を飛ばせる。
・精神をコンピュータにアップロードできる。
・ナノマシンによる人体の劇的進化。
 脳機能向上、人格改変、VR接続、テレパシー
 健康管理、病気の予防、不老
 内臓の代替

やっぱり、幸せな未来が待ってると信じたいですよね。そうでないと生きるのが嫌になっちゃう。

ベーシックインカムで最低保証、一方富裕層は不老不死へ

まずベーシックインカム。これは助かるなぁ。ベーシックインカムというのは、国民一人ひとりが、毎月同額のお金もらえるっていう仕組みです。

AIロボットになるべくつまんないお仕事は任せて、人間は自分の好きなことにエネルギーを注ぎましょうというわけですね。

ブラック職場で嫌々働いて人生終わり、っていうんじゃそれこそ生きるの嫌になっちゃいますので、ベーシックインカムははやく実現してほしいところ。

次、富裕層の寿命が・・・やっぱりお金なんですね。富裕層はお金の力で不老不死に近づいていきます

まあそのうちコストが下がって全員・・・と、期待しておきます。

アバターロボットで活動

アバターロボというのは、自分の分身です。

たとえば本人は東京にいたまま、VR内のニューヨークで行動します。そうするとアバターロボがリアルのニューヨークで同じ行動をしてくれるというわけです。

危険地帯でも安全に行動できるので、災害救助などに役立ちそう。

戦争には・・・使ってほしくないな・・・。ただ、ロボを破壊した時点で勝負あり、というルールになるなら、人命は守られるかもしれませんね。

精神のアップロード

精神をコンピュータにアップロード・・・これは別に、人の精神が電脳空間に入り込めるというわけではありません。単に精神をまるごとコピーできるというだけのことです。

仮想自分をVR内に作ることができるということですね。自分を相手に将棋とかできるかも。

コピーした自分の精神で、色々シミュレーション実験もできそうですね。

こういう環境で10年過ごすと、自分はこういう人格になるのか、とか、シミュレーションで確認できそうです。

コピー自分をVR「北斗の拳」世界に誕生させて、20年生活させてみたらどうなるだろう、とか(笑) もちろん時間は早送りできますので。でもコピー自分が可哀想になってきますねきっと。

「自分が芸能人になってたら、どういう人生になってたんだろう」とか、そういうほうが楽しそうかな。

っていうか、VRの世界で外見自由なので、オリジナル自分が芸能人になってみればいいんだけど。

魔法じみてるナノマシン

そしてナノマシン。

【ナノマシンによる人体の劇的進化】
脳機能向上、人格改変、VR接続、テレパシー
健康管理、病気の予防、不老
内臓の代替

これ、実現するとしても2030年代終わり頃なんでしょうね。ナノマシンが体のすべての細胞をいじれるようになります

それどころか、ナノマシンが内臓のかわりをしてくれるので、内臓が不要になるとのこと。なんか想像できませんね。ここまで来るとほぼ不老不死です。

あと、特別な装置を装着しなくとも、ナノマシンがVRと無線で繋いでくれます。VRだけじゃなく、他人とも繋げてくれます。つまりテレパシー。

会話だけじゃなく、他人の体験をほぼ同時に追体験できます。

たとえば、好きなプロ野球選手と試合中に繋がって、自分自身がプレイしている感覚でプロ野球を楽しむとかできそうですね。

もちろんその場合は、通信は一方的にしないとじゃまになるけど。

未来年表2040年代

そして2040年代。いよいよシンギュラリティ。

【2040年代】
・シンギュラリティ到達。AIが人類知性を凌駕する。
・1000ドルのPCが人間全てをあわせたより知的になる。
・人間に理解できない速度で進歩が進む=予測不能になる。
・VRでほとんどの時間を過ごす。
・ナノマシン群を服のように着る。
・人間と機械の区別はできなくなる。

シンギュラリティでどれくらい人間を超える?

シンギュラリティは「特異点」と訳されていて、AIでシンギュラリティと言えば、AIが人間の頭脳を超える時点、ということなります。

でも「どれくらい超えるの?」って思っちゃいますよね。部分的には既に超えてるし。

カーツワイルさんの言う2045年のシンギュラリティは、

「AIが全人類の知性を超える瞬間」

なんだそうです。つまり、全人類束になってかかってもAIにかなわなくなる時点。それが2045年と聞かされると・・・そんなに早いのって思っちゃいます。

しかも、1000ドルのパソコンが、全人類を合わせたより知的になると・・・勘弁してください(T_T)

そこまでいくと、AIのやることが、人類には理解できなくなってしまいます。進化は加速していくでしょうから、差は開く一方

ただ、人類も、自分の脳とAIを融合させることで、超知能を手に入れることができるかもしれません。まあ結局生身では勝てないことになりますけど。

マトリックスの世界

ここまで来ると、人生はほとんどVRの中で過ごすことになるようです。マトリックスですね。

ただマトリックスと違うのは、AIは人類を電池として扱うのではなく(笑)、ちゃんと人類の幸せのために働いてくれるということです。

ここでもナノマシンが出てきますが、体内だけじゃなく、体の表面もナノマシンで覆われて、リアルの見た目も簡単に変えられるようになります。まあほとんどVRで過ごすので、使う機会は少ないでしょうけど。

さて。

さらに向こうへ、プルスウルトラ!

2040年よりあとの未来年表がないわけですが・・・

これは、シンギュラリティ以後は、超AIがすべてを進歩させていくので、さすがのカーツワイルさんにも予測不可能ということです。

AIのお陰で2050年頃には早くもワープ航法が実用化されてたりするかもしれません。

それどころか、別の並行宇宙、つまり「異世界」と自由に行き来できるようになってたりして。