ギャップ効果というのは、先に見るものと後に見るもののギャップがあるほど、後に見るものの印象が強化されるというものです。
いやまあ見るでも聞くでも嗅ぐでも味わうでもいいのですけど。
あとのほうが強調される。
これ、気をつけないと酷い目に遭うことがあります。
特に恋愛などで。(笑)
恋愛でひどい目にあう人のパターン
「私、悪い男にばかり引っかかっちゃうのよねぇ」
なんて女性、たまにいますよね?(笑)
そういう人は、ギャップ効果にやられているのかもしれません。
いつもロクでもなくて冷たくて怒りっぽい男性がいるとしますね。
その男性がたま~に優しいところを見せたとします。
そうすると、騙される女性というのは、そのごくまれな優しさを見て、
「ああ、この人本当は優しい人なんだわ」
なーんて、思ってしまうわけです。
ギャップ効果に、してやられています。^^;
なぜか少ない方を超絶過大評価
冷静に考えるとおかしいですよね。
人生の時間の99%冷たくて怒りっぽい人が、1%だけ優しいところを見せたからと言って、なんでその1%のほうを「本当は」と思ってしまうんでしょう。
99%怒りっぽくて冷たい人はどう考えても怒りっぽくて冷たい人なんです。
でもギャップ効果にやられてしまって、
「ああ、本当はこの人はいい人なんだわ」
なんて思って。
ろくでもない男に次から次へと引っかかるというわけ。(笑)
いや、当人にとっては笑い事じゃありませんね。そのたびにひどい目にあうわけですから。
逆パターンだと相手が可哀想
これ、逆にやってしまうこともあります。
いつもはいい人なんだけど、たまたま体調が悪くて機嫌が悪かったりした場合。
「ほら、あいついい人ぶってるけど、本当はああいうやつなんだよ」
なんて言う人、いますよね。
これもおかしいですよね。
いつもいい人なんだから、その人はいい人だとみなしてあげるべきでしょう。
どんなにいい人だって、調子が悪いときくらいあるのに、その調子が悪いときだけをとらえて、
「ほら本性を現した」
とか。^^;
ギャップ効果で、あとから出てきた少ない方を何百倍にも拡大して評価しているということですね。
ということで、ギャップ効果がいかに恐ろしいものか(笑)、おわかりいただけたのではないでしょうか。
これ、前回の話とも関係あります。
「人間の本質は悪」
と考えがちな人の場合。
まず、人類全体をニュートラルな目で見るのではなく、稀に存在する悪人だけに注目して、
「ほらやっぱり人間の本質は悪なんだ」
と考えてしまいます。
それから、身近な人に対しては、先程の例にあるように、たまに見せる悪い面だけを捉えて、
「ほら、あいついつもいい人ぶってるけど、ついに本性現した」
なんて言ってしまうんです。
まあこれは、ギャップ効果が後押しをしているには違いないけど、そもそも基本的な考え方がネガティブということなんでしょうね。
とにかく悪いところに注目してしまうと。そしてそれをギャップ効果がブーストしてしまうと。
でもそれでは、生きていくことがつらくなってしまいますよ。