まあ「この世は幻である」なんて、紀元前の昔から言われていたことなんですが、それを今風に言ってみたのが
「シミュレーション仮説」
「この世は仮想現実(バーチャルリアリティ)」
ということになります。
シミュレーション仮説は否定された?
これが否定された、と一時話題になったのは、こんなニュースがあったからです。
「この世は仮想現実ではない」オックスフォード大が“シミュレーション仮説”を完全論破! 研究者「全宇宙レベルで絶対無理!」
でもこのニュースを最後まで読んでみると、
「私たちの住む『この宇宙』の中で、『この宇宙』をシミュレーションとして作るのは無理」
という当たり前のことを言っているだけなんです。
でもシミュレーション仮説というのは、「この宇宙を超える何か」を想定するものなので、この宇宙の中だけに話を限定して「無理!」と言われたって否定できるものではありません。
イーロン・マスク氏曰く
テスラモータースやペイパルの元を作った天才イーロン・マスクさんも
「この世が基底現実である可能性はほとんどない(10億分の1以下)」
なーんて言っているくらいですので、問答無用で否定できるものでもないんです。
もっとも、私のようにスピリチュアルな考え方をとっている者にとっては、「この世は仮想現実」という考え方は、特にびっくりするようなものでもないんですけどね。
昔から言われていることだし。
じゃあだれがこの仮想現実をつくったの?
じゃあ、
「もしこの世が仮想現実だとしたら、その仮想現実は誰が作ったの?」
ということになりそうです。
何か、私たちをはるかに超える存在が遊び半分で作ってたりしたら、それは嫌ですよね。遊び半分で消去するかもしれないし。
それから、映画のマトリックス、あのキアヌ・リーヴスのやつですね、あれみたいに、私たちを「家畜」のように扱っている何者かがいるのも嫌だし。
「そうでなくても私は社畜だよ!」
と言いたい人もいるかもしれませんがそれはさておき。
スピリチュアルな考え方によりますと、そんな心配は無用です。
それはなぜかというと、この世界が仮想現実であったとしても、それは自分たちで作っているものだからです。
なぜつくったのか?
そもそも私たちは、いろいろなことをいろいろな条件の世界で体験するために「神」「仏」とでも呼べるような存在から分かれて、この世に生まれてきた、というのがスピリチュアルの考え方です。
そして私たちはみんなつながっているわけですから、共同で、みんなが体験したいと思った世界を創り上げている、と考えられるわけです。
だからたとえるなら、シミュレーションというより「オンラインRPG」といったほうがいいでしょう。
私たちはプレイヤー兼ゲーム開発者というわけです。
魂の記憶がこの世での行動にも影響する
「私たちはいろいろなことを体験するためにこの世を作ってこの世に生まれてきた」
というのは、「魂の記憶」として、この世での私たちの嗜好にも影響しているように思えます。
例えば人間は昔から旅、旅行が好きですが、これはやはり、
「いつも暮らしている場所とは別の場所を体験してみたい」
つまり「異世界を体験してみたい」ということでしょう。
これはもう、元いたところとは別の「異世界」をつくってわざわざ生まれてきた「魂」の傾向を反映しているとしか思えません。
それから、この世界自体がゲームみたいなものなのに、さらにこの世界の中でも、いろいろなコンピューターゲームをつくって楽しんでいます。
これもやはり、「異世界を体験したい」ということのあらわれですよね。
それから最近ではVR機器もだんだん普及してきました。
仮想現実の中でさらに仮想現実をつくって異世界を体験しようというわけです。
それくらい私たちの魂は、いろいろな「世界」を体験したいと思っているということなのでしょう。
信じられない?
「いやいやそれでも、科学的に証明されてないから…」
と思うかもしれませんが、最初に紹介したとおり、「否定」することも科学的には無理なんですよ?
否定も肯定も科学的には無理だとしたら、人生をより楽しく、有意義に生きることができる考え方を、採用すべきではないでしょうか。
まあ可能性としては、この世界が基底現実であるということのほうが「10億分の1以下」だと、イーロン・マスクさんも言っていることですし。(笑)