そもそも天国、極楽、地獄、冥土というような分け方をする必要もないほど、「世界」はたくさんあると考えられますが・・・
それについてお話しする前に、それぞれの言葉の意味を説明しておきましょう。
天国
天国というのは広い意味では「死後の理想的な世界」ですが、一般的にはキリスト教など一神教で言われる天国を指すことが多いでしょう。
つまり、一神教における「神の御下」です。簡単に言えば神様や天使と一緒に暮らせる世界です。
地獄
次に地獄ですが、これは一神教にもありますし、仏教でもありますよね。まあ簡単に言えば
「苦しみしかない死後世界」
ということになります。
ただキリスト教では地獄からは永久に抜け出すことができないと言われるのが普通です。
それに対して仏教では地獄から抜け出せるチャンスはゼロではありません。輪廻転生を前提としていますからね。
極楽
では極楽浄土とは何かというと、これは阿弥陀如来が創った世界です。
じゃあキリスト教の天国と同じようなものかと言うと違うんです。
「苦しみがない」「幸せに満ちた世界」という点では同じですが、極楽浄土はあくまで「修行」「勉強」の場です。
この苦しみのない世界でのんびり勉強、修行して、最終的には悟りを開こう、という世界です。そのために阿弥陀如来が創ってくださった世界です。
冥土
メイドじゃありませんよ。冥土です。
じゃあ冥土とは何かというと・・・冥土=「くらい土地」ということですので、そんなに良い場所ではなさそうです。^^;
goo国語辞書によると「餓鬼界、畜生界、地獄界の三悪道」をまとめた呼び名だとのこと。
まあ何にしても行きたくはない世界ですね。^^;
さて。
世界はたくさんある。それはなぜか?
以上が天国、地獄、極楽浄土、冥土の説明ですけど・・・こういう分け方はあくまで「便宜上」のものであるというのが、最近のスピリチュアルな考え方です。
なぜなら「世界」は「この世界」以外にもたくさんあると考えられるからです。以上の4つどころではないということ。
まあ仏教だけでも「六道」とか「十界」とかいろいろありますからね。「地獄」だけでもいろいろなじごくがあると説明されることもあります。
つまり「世界」はたくさんある。
それはなぜかというと、前回お話しした通り・・・
私たちはそもそも「神」と同質で、なんでも創り出すことができるからです。
それで、今私達が住んでいるこの世界も、この世界でこういう体験がしたいということで、私たちか、または私たちの望みを反映してくれる大いなる存在が創った、というわけです。
天国も極楽も地獄もある
だからたとえば、一神教が大好きな人・・・というか魂が集まって、一神教の天国のような世界を創っていてもおかしくはないわけです。
そうして自分たちが創ったということは忘れてしまい、「神様が作った神様の世界で私たちは永遠に幸福でいられる」と考えている・・・かもしれません。
もちろん本当に「神」のごとき存在が創った天国と呼ぶしかない世界もあるかもしれませんし、阿弥陀如来のような存在が創った極楽のような世界もあるのかもしれません。
世界なんて無限とも思えるほどあるとするなら、そういう世界がない方がおかしいでしょう。
逆に、自分の「神」としての本質を完全に忘れてしまった存在が集まって「地獄」のような世界を創って地獄のような体験をしているかもしれません。
「100%天国!」
という世界もあるでしょうし
「60%天国」
という世界もあるでしょうし
「97%、ほとんど地獄」
という世界もあるでしょう。(笑)
この世界だって天国にも地獄にもなる
ひょっとしたら私たちが現在住んでいるこの世界が・・・他の世界に比べると「地獄」と呼ばざるをえないような状況なのかもしれません。
もしそうだとしてもそれは何かの罰ではなく、私たちが共同でこの世界をこのようにしてしまったということになります。
でもそれは逆に、私たちの考え方次第で、この世を「天国」や「極楽」と呼べるような世界に変えることもできる、ということです。
まあそれはさておき。
全て自分たちが望んだこと
世界というのは「この世界」「天国、地獄、極楽浄土、冥土」「六道」「十界」だけでなく、無数といえるほどあるということです。
そしてそれぞれの世界は、その世界に住む人が望んで創ったもので、望んでそこに生まれる場所、ということができます。
意識しているしていないにかかわらず。
世界がたくさんあるとするなら、「この世」と「あの世」という分け方も必要ないことになります。
「この世」だってたくさんある世界の一つだし、「あの世」から見れば「この世」のほうが「あの世」というわけですし。^^;
「死」もないし「死後の世界」もない
「死後の世界」というのもないことになります。
単に「異世界」があるだけです。
私たちが肉体を離れ、霊的な存在となって住む世界も一つの世界でしょう。
つまり、「死んであの世に行った」のではなく、「あちらの世界に生まれた」ということ。
「往生」というものですね。「往(い)って生まれる」。
そしてあちらの世界でしばらく過ごした後、またこちらの世界に生まれてくるということになります。
無限の旅
まあべつに、「この世界」を選ばなくてもいいのですけどね。
地球以外の星に生まれてもいいし、別の宇宙に生まれてもいいし、肉体を持たない存在になってもいいし、極楽みたいな世界を選んで生まれるのもいいでしょう。
「私は心の底までマゾだ」とい人は地獄を選んでもいいし。(笑)
戦いが好きな人は仏教で言う「修羅界」を選ぶのもいいでしょう。北欧神話でいう「ヴァルハラ」でしょうか。
二次元美少女大好きな人は二次元世界に生まれてもいいかもしれません。でもその世界では美少女は認識できないでしょうけど。(笑)
まあ個人的には美しい天女が舞い踊っているような世界がいいですけど。(笑)
いくらでも。
いくらでも体験することはありますし、そのための時間は無限にあります。
この魂の旅、じっくり楽しんでいきましょう。(笑)