力石徹はホセ・メンドーサより強かった説【あしたのジョー】

あしたのジョーの世界で、最強の敵といえば・・・ホセ・メンドーサ?という印象じゃないでしょうか。

アニメ版ではほんの数発のパンチでもう一人の世界チャンピオンの命を奪ったりして、恐ろしい強さを見せつけてましたもんね。

でも今回は、その常識に反して・・・

「力石徹のほうが強かったんじゃない?」

ということを考えてみようかと。

いやきっと、そう考えたい人も多いはず!ということで。

階級が上だからという話ではなく、もし同じ階級だったら、ということですが・・・

矢吹丈は弱くなった?

まず主人公、矢吹丈のコンディションを考えてみましょ。

プロのリングで、力石徹と戦ったときの矢吹丈は、まぎれもなく絶好調です。減量苦もありませんし、健康状態も万全。

そして念願の力石戦ですので気力も最高潮でしょう。

もちろん、技術的にはのちの時代のジョーさんのほうが優れているかもしれませんが、総合的にはこの頃が最高なのでは?と思ってしまいます。

それに対して。

ホセ・メンドーサ戦の頃のジョーは、御存知の通り、パンチドランカー症状がかなり進んでいます。

しかも、体が成長した影響で、金竜飛戦のころに見た通り、減量苦もすさまじいものとなっています。

「体が慣れた」ということで、金竜飛戦以降は凄まじい減量の描写はありませんが、だからといって突然減量苦がなくなるわけはありません

ジョーのことですから平気そうな顔してとんでもない減量に耐えているはずです。

体に大きな無理がかかっているはず。

ランチドランカー症状と無理な減量。

この2つが、矢吹丈の戦闘力を大きく制限してしまっているのではないか。

ということであの、相手の戦闘力を見抜くことにかけては天才とも言えるゴロマキ権藤さんも、

「弱くなったんじゃありませんか?」

なんてことを言ってます。

技術や経験でカバーするとしても、力石戦の頃のような「体力は万全、気力はブーストが掛かってる状態」には及ばないんじゃないかな・・・

一方、対戦者の方は。

力石徹とホセ・メンドーサはジョーとどう戦った?

まず力石さん。

御存知の通り、矢吹戦の頃は、とんでもない減量の影響で、立ってるのが不思議なほどです。普通の人なら死んでます、というような減量。

そんな状態の力石に、ジョーはほとんど手も足も出ない状態になります。何をやっても力石はその上を行ってしまう、という印象。

で、結局最後は得意のクロスカウンターを逆手に取られてアッパーカットを決められます。

矢吹丈唯一のまともなKO負け。

ではホセ・メンドーサさんは?

立ってるのも不思議なほどだった力石さんに比べ、ホセさんはいつもどおりの万全の調整ぶりです。まさに調整もミスターパーフェクト。

矢吹丈の方は?

上で書いた通り、パンチドランカー症状と無理な減量のため、万全とはいい難い。

ただ気力は充実していたでしょう。パンチドランカー症状を抑え込むほどに。

そんなジョーを相手にして、ホセさんはかなりやられてしまいます

前半、目に負った傷のせいでジョーのパンチが都合の良い方向にずれるという、信じられないラッキーはありましたが、6Rにはホセのトレーナのカバレロさんに見破られてしまいます。

なのでそのあとは、逆にジョーの目の異常はホセ有利に働くことになります。

にもかかわらず・・・

何度も立ち上がってくるジョーに恐怖して、ホセは反則を犯してしまう・・・

これまでずっと、圧倒的勝利しか経験していないので、意外にメンタルは弱かったのかも。

少なくとも力石ならこんなことで恐怖に駆られたりしないでしょう。

そしてホセさん、ジョーのクロスカウンターを何度かもらってダウンまで取られています

結局ジョーをノックアウトできず、判定で勝ったものの、御存知の通りホセさんはボロボロにされてしまいました。

以上のことから。

力石徹圧勝でもおかしくない

【力石徹】
自分が死の減量でボロボロ。
それなのに気力体力絶好調の矢吹丈をほとんど一方的に破る。

【ホセ・メンドーサ】
自分は万全。
ジョーはパンチドランカー症状&厳しい減量。
それなのに苦戦、判定勝ちしたものの自分もボロボロ。

そんな力石徹が、もし二人と同じ階級で、体調万全で、矢吹ジョーと同じくらいの実戦経験のあと、ホセ・メンドーサに挑んでいたら?

力石徹圧勝でもおかしくない。