ラスト全員死亡じゃない!ジョジョ6部ストーンオーシャン最後は意味不明?

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ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャンのラスト、

「わけがわからないよ!」

となりそうなので整理してみましたよ。

ネタバレ全開ですので、ネタバレが嫌な人は読まないでね。

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いいでしょうか?

いきますよー・・・

ジョジョ世界の宇宙の一生

まず大前提として。

あの世界の宇宙は、膨張と収縮を繰り返します。

ビッグバンから始まって膨張を続け、膨張が限界まで達すると収縮に転じ、最後はまた1点にまで戻る、つまりビッグクランチ

ビッグクランチに至るとそこでまたビッグバンが起きて、つぎの膨張スタート、という流れです。

これを延々繰り返しているのが、ジョジョ世界の宇宙。

この宇宙に対して・・・

プッチ神父は何がしたかったの?

プッチ神父のスタンド、「メイド・イン・ヘヴン(MIH)」の能力は、

①生命以外の時間を無限に加速させる。
②プッチ神父も動作のみ加速(急速老化とかはしない不思議)。
③次の宇宙でも運命はほぼ同じ。
④加速の中で死んだものの魂はふるい落とされ、次の宇宙には現れない。
⑤完全に一巡するまえにプッチ神父が死ねば、加速以後のことは「なかったこと」になる。

というもの。

そしてプッチ神父がやりたかったことは・・・

時間の無限加速でいまの宇宙をビッグクランチさせ、次の宇宙を始める

そして、次の宇宙の「MIH発動時点」まで時間を進める=宇宙を一巡させる

これで完成。

前の宇宙の生命は、生きたまま次の宇宙に連れてこられているので、

前の宇宙が加速を始めてから最後のビッグクランチに至るまで

つまり

一巡後の宇宙の未来すべて

を、精神のどこかで知っていることになる。

(生命は時間加速しないのなら人間は自分自身の未来は見てないんじゃね?という疑問はあるけど・・・たぶんMIHの力で見せられた、ということにしておきまっしょ)

まあとにかく。

MIHの力で宇宙が一巡することで、人間は自分の未来を知ってしまっているので、迷うことがなくなる

悪いこと起きるとしても避けられないこととして覚悟ができるので恐れたり悲しんだりしなくてすむ

それこそが人間の絶対的な幸せである!
その世界こそが天国である!

というのがプッチ神父の考え

「なかったこと」に

でもプッチ神父は、将来邪魔になりそうなエンポリオを始末するため、エンポリオの居場所がわかっている、一巡する前の時点で時間加速を止めます

2011年11月30日

そうしてあの刑務所でエンポリオを襲う。

100%絶対勝てると思っていたからそうしたわけですが、その舐めプに足をすくわれ、エンポリオに返り討ちにされてしまいます。

エンポリオは、持っていたウェザーリポートのディスクを、狭い隙間を利用してプッチ神父の手と自分の頭で挟んで自分の頭に押し入れ、ウェザー・リポートの能力を獲得。

その能力で部屋の中を酸素100%にした結果・・・

再び加速を始めたプッチ神父は、100%酸素の影響を猛烈なスピードで受けて動けなくなり、エンポリオにとどめを刺されました。

その結果、MIH発動以後のことは「なかったこと」になり・・・

それとは別の、MIHの影響なしに、普通に前の宇宙が終わって、新しく始まった次の宇宙の、

2011年11月30日

が、エンポリオの目の前に現れます。

この宇宙は、MIHの時間加速の影響を受けていない、いわば「ナチュラルな」次の宇宙なので、「時間加速の途中で魂が振り落とされる」という現象は起こっていません

だから徐倫達の魂も生まれてきていて、アイリンやアナキスとなっているわけです。

以上のことから考えると・・・

徐倫や承太郎さんも負けなかったことに

エンポリオがプッチ神父を倒した結果、「前の宇宙」でも、徐倫や承太郎さんは、プッチ神父に殺されずにすんだ、という結果となりそう。

なぜなら、彼らがやられたのはMIH発動以後のことですし、MIH発動以後のことはエンポリオ奮闘の結果「なかったこと」にされたから

次の宇宙でエンポリオがプッチ神父を倒した結果・・・

前の宇宙ではおそらく、MIHが発動した瞬間、プッチ神父は消滅してしまい、承太郎さんらは「は?なにがしたかったのこいつ・・・」という状況になっちゃってたかも。

プッチ神父はまさに「天国へ行った」とも言えます。それはそれで願いが叶ったわけです。

承太郎さんらは無事。

エンポリオも離れ離れにならず、普通に一生を送ったことでしょう。

問題なのは・・・

みんなの記憶はどうなった?

プッチ神父が時間加速で無理やり始めた次の宇宙をP(プッチ)宇宙としましょう。

そして、ナチュラルにできた次の宇宙をN(ナチュラル)宇宙と。

まず、プッチ神父が作ったP宇宙の世界線があったわけです。

次に、プッチ神父が倒されて、MIH発動時点にさかのぼってN宇宙の世界線ができます。

エンポリオの主観としては、プッチ神父を倒した瞬間、まわりの風景がP宇宙からN宇宙に切り替わったわけですが・・・

でも、Nの世界線を普通に生きてきたエンポリオもいるはずです。神父と戦ったエンポリオから見ると、パラレルワールドの自分ということになりますね。

エンポリオから見て、突然P宇宙からN宇宙に切り替わったということは、意識も突然N宇宙の自分と融合したということになります。

その衝撃で、N宇宙の自分の記憶は飛んでいったかもしれませんが、いずれ思い出すのかもしれません。

じゃあこの、「PからNに突然切り替わる」「周りの風景が突然切り替わる」という現象は、エンポリオ以外の人間も体験したのでしょうか?

次の第7部では、このN宇宙が舞台となっていると言われていますが、全人類が「宇宙切り替わり現象」を目の当たりにしていたとしたら、そのことが第7部の世界で大騒ぎになっていてもおかしくありません。

PからNに宇宙が切り替わるとき、アリンコが転がり落ちる描写がありましたので、アリンコも人間も含めた全人類が切り替わりを経験した、という解釈もできますが・・・

ひょっとしたら、その記憶が残っているのは、プッチ神父を倒したエンポリオだけで、ほかの人間たちは、普通に生きてきた記憶になっているのかもしれませんね。

FFはどうなったの?

そうそう、FF、フー・ファイターズについて書くのを忘れていました。

FFはMIHが発動するかなり前に命を落としていますので、加速の過程で振り落とされることもなく、新しい宇宙でも普通に転生できているでしょう。

でも、どんな生き物として? プランクトン?

FFはもともとただのプランクトンの集合体でしたけど、スタンド能力を得ることで、別の生物に変わりました。

「無数のプランクトン」ではなく、一つの生命体となりました。私たち人間が、多くの細胞の集合体であるように。

FFは集合体から一つの個体となり、知性を得て、無数のプランクトンの魂ではなく、それらが融合して一つの魂となりました。

「そんなことあるのか!」

と思うかもしれませんが、魂なんて、離合集散自由自在です。ほら、神社に祀られている神様だって「分け御霊」とかあるじゃないですか。

まあとにかく、FFは一つの魂を得、さらに徐倫たちと過ごすことで、「人間らしい」魂に変化していきました。

だからFFが肉体を去るとき、徐倫たちから見てFFの魂の形は「人間」と映っていたんです。

ということでFFは新しい宇宙では、人間として生まれてきている可能性が高い。

もちろん本人が、「プランクトンのほうがいいわー」というのなら話は別ですけど、それは考えにくいんじゃないかと(笑)。