読み方
ではまず延命十句観音経(えんめいじっくかんのんぎょう)の読み方から。
観世音(かんぜおん)
南無仏(なむぶつ)
与仏有因(よぶつういん)
与仏有縁(よぶつうえん)
仏法僧縁(ぶっぽうそうえん)
常楽我浄(じょうらくがじょう)
朝念観世音(ちょうねんかんぜおん)
暮念観世音(ぼねんかんぜおん)
念念従心起(ねんねんじゅうしんき)
念念不離心(ねんねんふりしん)
実際読む場合は以下のような語尾の伸ばし方になります。^^
かんぜーおん
なーむーぶつ
よーぶつうーいん
よーぶつうーえん
ぶっぽうそうえん
じょうらくがーじょう
ちょうねんかんぜーおん
ぼーねんかんぜーおん
ねんねんじゅうしんきー
ねんねんんふーりーしん
意味
意味は以下のとおりです。
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観世音菩薩に帰依します。
我々は仏と因縁でつながっています。
三宝の縁によって、「常楽我浄」を悟ります。
朝にも夕べにも観世音菩薩を念じます。
観世音菩薩を念じる想いは我々の心より起こり、
また観世音菩薩を念じ続けて心を離れません。
~~~~~~~~~~
ただこれではわかりにくいので、「劇的に運が良くなるお経 般若心経・延命十句観音経篇」という本をお書きになっている立花大敬さんは以下のように解釈しています。
~~~~~~~~~~
観音様、仏様。
私たちは仏様の子供です。
出会う人、出会うもの
みんな仏様の子どもたちです。
私たちは仏様の子供なのだから
永遠であり
喜びそのものであり
宇宙いっぱいであり
決して汚れることがない
そんな存在です。
朝から晩まで
観音様の愛の光にくるまれ
温かい御心の中に寝起きしています。
どんなことがあっても
観音様は決して
私たちを見捨てたりなさいません。
つねに私たちの成長を
見守っていてくださいます。
~~~~~~~~~~
効果、奇跡
また、立花さんは上記の本の中で、「延命十句観音経を3000回唱えれば願いが叶う」とお書きになっています。
延命十句観音経の効果、奇跡としては、まず有名なのは白隠禅師の「延命十句観音経霊験記」に書かれているもので、以下のようなものがあります。
・殺されそうなところを助かった
・不治の病が治った
・盲目が治癒した
・死んだと思われた状態から蘇生した
・災難を逃れた
・霊障を免れた
・霊が救われた
立花大敬さんの経験としては、「知人のガンが消えた」「仕事で目覚ましい成果が出た」ということがあるそうです。
「延命」とついていますので健康関係だけかと思いがちですが、「命=人生の可能性を延ばす」ということでいろいろなことに効果があるようです。
延命十句観音経は偽経って?
でも、こんなことを聞いたことはないでしょうか?
「延命十句観音経は偽経である」
と。
「偽経」と言われると
「偽物なのか、インチキなのか」
と思ってしまいそうですけけど、そうではありません。
単に
「インドまたは中央アジアの原典から翻訳されたものではない」
という意味です。
つまり、中国・朝鮮または日本で作られたお経はすべて「偽経」と呼ばれることがあります。
でも偽経だから価値はないのかと言うとそんなことはありません。
単にどこの国の人が書いたか、それだけの違いだからです。
そしてお経の源は・・・どこの国の人が書いたかでは判別できないからです。
日本人が書いたお経であっても、「神仏」と呼べるようななんらかの存在から得たメッセージが元になっているかもしれないということです。
中国人が書いたとされる十句観音経であっても同じように考えることができます。
だから、「偽経だから価値はない」という命題は成り立たないんです。
また。
万一「源」がでたらめであったとしても、それでも何百年もの間、多くの人々に唱え続けられたお経はパワーを持つことになります。
なぜなら・・・
立花さんの十句観音経の意訳にもある通り、私たち自身が「神仏の子」だからです。
「神仏の子」たる私たちが、「このお経は価値がある」と信じて特定のお経を何百年も唱え続ければ・・・どんなお経であれ、何百年分もの人々のパワーが込められることになります。
延命十句観音経のように、その御利益が有名であれば、唱えている人々の「信」も強力ですので、なおさらパワーを持つようになります。
ですので私も・・・最近毎日延命十句観音経を唱えています。
それでどんな良いことがあったかは、おいおい書いていくことにしましょう。
追記:ちなみに十句観音経が出てくる最も古い書物は1000年以上前のものですので、少なくとも1000年分以上の「パワーチャージ」があるということですね。^^