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数々の寺院と昔の城下町の面影を残す街西陣。織物でも有名な街です。
この界隈は京都の暮らしに息づく伝統と文化が織り交ざった味わい深い庶民の街です。
大徳寺を見ずして京都の庭は語れない
ここには一休さんゆかりの京都でも最大級の寺院、大徳寺があります。
「大徳寺を見ずして京都の庭は語れない」
といわれるほど、その庭は美しく、広大な敷地の中に点在する庭はどれも目を見張るばかりの美しさです。
室町時代に応仁の乱によって荒廃しましたが、一休和尚によって再興されました。
また千利休や小堀遠州といった茶道家が山内に庵を結び、茶道との縁も深い寺院です。
寺域には24の塔頭があり、そのうちの4つが公開されています。
龍源院
龍源院は、方丈と表門が大徳寺の寺域内では最古の建築物といわれ、書院には豊臣秀吉と徳川家康が対局したといわれている碁盤があります。
龍源院
拝観時間 9:00~16:30
拝観料金350円
瑞峯院
瑞峯院は、キリシタン大名として知られている大友宗鱗が創建した寺院で、白砂に置かれた7つの石は、十字架の流れを表わしているといわれています。
瑞峯院
拝観時間 9:00~16:30
拝観料金 400円
大仙院
大仙院は、蓬莱山から流れる水を表わした枯山水の庭が味わい深く、方丈は龍源院と同様に大徳寺の中では最古のものといわれています。
大仙院
拝観時間 9:00~17:00
※12月~2月は9:00~16:30
拝観料金 400円
高桐院
千利休の七哲の一人である細川忠興によって創建された高桐院は、苔の庭と紅葉とのコントラストがとても美しく、多くの観光客が訪れます。
高桐院
拝観時間 9:00~16:30
拝観料金 400円
今宮神社と「やすらい祭」
大徳寺の近くに京都三大奇祭のひとつ「やすらい祭」でも知れらる今宮神社があります。
疫病の神様として知られる神社で、病気治療にご利益があるといわれています。
境内にある「阿保賢(あほかし)さん」と呼ばれる占いの石は叩くと重くなって持ち上がらず、撫でたり拝んだりすると軽々と持ち上がるといわれ、たくさんの人が占っています。
また門前には2つの茶店があり、ここの茶店の「あぶり餅」は観光客だけでなく地元の人たちからも人気のお菓子です。
今宮神社
京都市北区紫野今宮町21
拝観時間 9:00~17:00
拝観料金 無料
年中無休
上七軒
大徳寺や今宮神社周辺の南側一帯は織物の街らしい伝統のある街の雰囲気になっています。
上七軒(かみしちけん)は、室町時代に「北野天満宮の造営に使った残木で7軒の水茶屋を建てた」のが始まりといわれています。
現在もお茶屋が並び、京都にある華やかな寺院や建築物にとはまた違った下町っぽい雰囲気になっています。
上七軒歌舞練場では、芸妓さんや舞妓さんの踊りを見ることができます。
北野天満宮と菅原道真
上七軒から徒歩で5分ほどのところに北野天満宮があります。菅原道真を祀る神社で全国の天神信仰の総社とされています。
菅原道真は学問の神様とされ、観光客だけでなく多くの受験生が合格祈願に訪れることでも有名な神社です。
菅原道真の命日にあたる2月25日には「梅花祭」があり、上七軒の芸妓さんや舞妓さんによる野点が行われます。
北野天満宮
京都市上京区馬喰町
拝観時間
夏期5:00~18:00
冬期5:00~17:30
拝観料金 無料
宝物殿拝観料
大人300円 中・高校生250円 小学生以下 150円
年中無休