これ、疑問に思いませんか?
フォトフェイシャルってありますよね。
IPLという光を当てるだけで、肌にいろいろと良い効果があるという美容法。
たとえば・・・
・シミ
・くすみ
・そばかす
・毛穴
・シワ
・ニキビ跡
・赤ら顔
でもこれ。
「どういう仕組みで光が作用するのか」
というのがわからないと、効果があるって言われても納得行かないですよね。
ということでIPLフォトフェイシャルの仕組みを調査してみました。
IPLとレーザーの違い
まず、IPLというのは、「インテンス・パルス・ライト」の略で、「レーザーみたいなもの」ですがレーザーとは違う特徴を持っています。
何が違うのかというと、
・波長
・パルス幅
この2つが違います。
レーザーは一つだけの波長を持つ光ですが、IPLはいくつかの異なる波長を含んだ光です。
パルス幅は簡単に言えば「一回あたりの照射時間」ですけど、レーザーは短く、IPLは長いです。
長いと言っても、人間の感覚では差がわからないほど「一瞬」のできごとですけど。^^;
IPLは長く照射しますので、レーザーより光のエネルギーは弱いです。
以上のことをまとめると、
レーザー…ピンポイントで強く働く
IPL…広い範囲にじんわり働く
ということになります。
波長が単一のレーザーの場合は、脱毛とかシミ改善とか赤ら顔改善とかコラーゲン生成促進とか、目的に応じて違うレーザーを使います。
それに対して複数の波長が混ざっているIPLは、いろいろな目的を一度にまとめて狙うことができます。
IPLが持ついろいろな光
さてでは。
IPLがシミとかコラーゲンに、「どういう仕組みで働きかけるのか」ということですね。
IPLは様々な波長の光を含んでいるということでした。
様々な波長を含むことで、
・皮膚の浅い所に作用する
・深い所に作用する
・黒いものに反応する
・赤いものに反応する
・マイルドに熱を伝える
等々、いろいろな作用をあわせ持つんです。
IPLフォトフェイシャルが働く仕組み
黒いものに作用して熱を生み出す光は・・・脱毛やシミ対策、くすみ対策を担当します。
黒いものに反応して熱を生み出すことで、毛根にダメージを与えたり、メラニンにダメージを与えたりします。
それでムダ毛は抜けますし、ダメージを受けたメラニンは「異物」として、肌のターンオーバーとともに排出されていきます。
赤いものに作用して熱を生み出す光は、毛細血管に作用することで、赤ら顔対策を担当します。
ここまででも、ターンオーバーが促進されるということはわかります。
だって、メラニンが「異物」となったら、肌はそれを一生懸命外に出そうとしますから。
どうやってコラーゲンに?
でも、IPLフォトフェイシャルによって
「コラーゲンの生成が促進される」
そうして、シワが改善されたり、肌のハリが良くなったりということが・・・どういう仕組みで起こるのか、ということはわかりません。
なぜコラーゲンの生成が促進されるのか。
これは、皮膚の深くに、マイルドな熱を伝える作用から可能になるのではないかと考えられます。
これによって、血行を促進し、さらに真皮にある「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」に刺激を与えることで線維芽細胞に元気になってもらいます。
線維芽細胞は、美肌にとっては決定的に重要です。
なぜなら、線維芽細胞こそが、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出しているからです。
IPLはこの線維芽細胞を刺激することで、コラーゲンの生成を促進しようとしているようです。
まとめ
まとめますと、
IPLはいろいろな波長の光を含んでいるので、
・皮膚の浅い所に作用する
・深い所に作用する
・黒いものに反応する
・赤いものに反応する
・マイルドに熱を伝える
という、いろいろな作用を併せ持っている。
だから、
・シミ
・くすみ
・そばかす
・毛穴
・シワ
・ニキビ跡
・赤ら顔
などの改善を目的とした、フォトフェイシャルで使われることが多い。
ということでした。
家庭用のIPL機器についてはこちらで取り上げています。