まずグラスフェッドバターとは何かですが、これはグラスフェッド牛のミルクから作られたバターです。
「グラスフェッド」とは
「で、グラスフェッドって?」
ということになりますよね。でもこの意味は簡単です。
グラス(grass)は「草」です。
フェッド(fed)は「feed=飼う」の受身形です。
つまり「牧草で育てられた」という意味になります。
牧草を食べて育った牛からとれたミルクで作られたバターが「グラスフェッドバター」です。
ちなみにその牛の肉は「グラスフェッドビーフ」ということになります。
バターとギーの違い
じゃあグラスフェッドギーというのは何かというと・・・つまり「ギー」って何?ということですが、ギーというのは、「バターオイル」のことです。
つまり、バターから脂肪分だけを取り出したものですね。
インドの「アーユルヴェーダ」という伝統医学では「万能薬」とも言われているものです。
ギーの作り方
バターからどうやってギーを作るのかと言うと、基本は単純です。
①バターを弱火で焦がさないよう煮詰める
②浮いてきた不純物をこまめに取り除く
③オイルと固形物が分離したところでろ過して不純物を取り除く
これだけです。
固形物というのは主に、加熱によって固まったタンパク質ですね。
では次。
「グラスフェッド」が注目されるワケ
「グラスフェッドの何がそんなにいいの?」
という話。
まず、「グラスフェッドバターやグラスフェッドギーがいい!」と注目されるきっかけになったものですが、
「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」
で推奨されたからです。
これをコーヒーに入れた「完全無欠コーヒー」なんて、有名になりました。
そこでなぜグラスフェッドのほうがいいと主張されたかということですが・・・
グラスフェッドではない牛というのは、何をエサにしているかというと「穀物や豆類」なんです。とうもろこしとか大豆ですね。
で、そういうエサは、安く大量に作りたいから農薬がけっこう使ってあったり、遺伝子組み換えであったりすることが多いんです。
あの、人間が食べる場合はそういうことって、神経質になりますけど、家畜の餌まではチェックしている人は・・・少ないですからね。
「家畜が食べるんだからいいんじゃない?」という感じで。
だからそういう穀物で育った牛が多い。
また、牛のもともとのエサは草ですので、そんな、糖質たっぷりの穀物飼料をたくさん与えられると、不健康になってしまうことが多いんです。
このへんは人間と同じですね。糖質取りすぎると健康を損ないやすいというのは。
だから、無農薬で、遺伝子組み換えもしていない牧草地で、のびのびと育った牛から取れるミルクや肉のほうがいいだろう、という話。
バターとギーのメリット・デメリット
それでグラスフェッドバター、グラスフェッドギーが注目されるようになりました。
最後に、グラスフェッドバターとグラスフェッドギーを比較した場合のメリット・デメリットについて。
バターのメリットは、ギーに比べて純粋でない分、いろいろな栄養が含まれていることです。
ギーのメリットは不純物がない分、アレルギーが出にくい点です。
また「牛乳が合わない」という人もいますよね。そういう人はバターも合わないことがありますが、ギーなら大丈夫、ということが多いです。
あとは、ギーの方は肌にも使いやすいですね。さすがにバターを肌に塗る気にはならないでしょう・・・注文の多い料理店じゃないんだから。(笑)