【保存版】汗かき、多汗症の原因と対策を調べ尽くした

脇汗パッドがずれる、はがれる、透けて見える

ワキ汗対策で・・・「いや対策になってないじゃん」という意見もあるかもしれませんがそれはさておき、最も手っ取り早いのは脇汗パッドです。

小林製薬の「あせワキパッド」とかは安いほうなんですが、それでも20組(40枚)で700円~800円です。

※楽天市場で600円台のものもありますが送料が高いので結局高くつきます。

手っ取り早いんですけど、汗でずれたり剥がれたり、あと、透けてみえるというデメリットもあります。

ズレ、ハガレ対策としては前日から脇汗パッドを貼っておくという方法があります。そうすると一晩で定着して少しは剥がれにくくなります。

それだと透け対策はできないので、透けるのがどうしても嫌な場合は、暗い色の服を着るか(暑いときにこれは嫌ですね)、ワキに直接貼るタイプの脇汗パッドを使います。

でもワキに直接貼るタイプは、服に貼るよりも剥がれやすいし、ワキがかぶれることもあるし、吸水性も劣るので一長一短といったところです。

そういうのを全部避けたい場合は、値段は高くなりますが脇汗パッド付きのインナーとかブラを買うのもいいかもしれません。

塩化アルミニウム水溶液(テノール液、オドレミン、デトランスα)

塩化アルミニウムは制汗剤の成分としても用いられているもので、病院でも使われています。

使い方は、寝る前に気になる部分に塗布するだけ。

手軽でいいですけど、デメリットもあります。

  • 効果が出るとは限らない
  • 効果が出るとしても時間がかかる
  • ニオイが気になることもある(おじさん臭いという感想もあり)
  • 肌に合わない、かゆみが出る場合もある

塩化アルミニウムが汗対策になるのは、汗腺に炎症を起こさせて汗腺の機能を低下させるからです。だから肌に刺激があって当然です。

病院に頼らず、自分で試す場合は、低濃度のものから試して肌に異常が出ないか見るべきでしょう。

最近の制汗剤

最近は制汗剤も良くなっていてこういうものもあります。

公式サイトはこちら。

【AHCセンシティブ 】

脇汗治療にボトックス注射?それとも手術?

ワキというのは場所が場所だけに、風通しが悪いところですよね。それで蒸れやすくて、少しの汗でもびしょびしょになったりします。

そして、異常な量の汗となりますともう、臭いがひどくなったりしまして、そうなると病院で治療を受けようかという気持ちになってしまいますね。

さて、病院での腋窩多汗症の治療といいますと手術よりはボトックス注射を勧められるようです。ボツリヌス菌毒素を使うあれです。しわの改善などにも用いられます。

ボツリヌス菌毒素を使うのであって、菌自体を使うのではありませんので、これで感染したりはしません。

この毒素が神経の発汗指令を邪魔して、汗が出ないようにします。

ボトックス注射をするとその部分の汗が止まるのですが、だいたい半年くらいで効果が切れます。それで、一回の注射で10万円以上かかりますので大変です。これを半年おきにするということになりますね。

手術の場合は成功すれば1回ですみます。これは注射ではなく手術によって発汗指令を出す神経を切ってしまうからです。

費用のほうは注射よりも高く両わきで20~30万円です。ただ、場合によっては保険も利きますのでその場合ですとずっと安くなります。5~10万円程度になりそうです。保険適用をうたった病院を選ぶのがいいですね。

手術の場合はいろいろなリスクもあります。まず、手術が終わっても、納得いくほど汗が減らなかったということもあります。

それから、傷跡が残ってしまうことも多いです。これは医師の技量しだいのところでもありますけど。

それから代償性発汗の問題もあります。ワキの汗が減ったとしてもほかの部分から増える、ということです。

手術がだめというわけではありません。ただ、代償も大きい、ということをしっかり意識すべきなんです。代償を考えた上で、それでも手術がよい、というのであればそれで問題はありません。

ですので、いったいどんな危険があって、どんな副作用や合併症があって、どれくらい体に負担がかかって・・・そしてどれほどの効果が期待できるのか、納得できるまでお医者さんに質問するべきですね。

そうした上で手術を受ければこんなはずじゃなかった、ということも避けられると思います。

ミョウバン水を制汗剤に

汗をかかない方法としてお手軽なのはミョウバンの利用です。これ、スーパーでも売られていますし、料理にも使うくらいですので安全性が高いです。

それで焼きミョウバンというのがありますが単なるミョウバンと違いはありません。前者は水分を抜いたものですので水に溶かせば同じになります。

これでミョウバン水を作って制汗剤として用いるのですが、その作り方は簡単です。

2リットルのペットボトルに水を入れて70グラム程度のミョウバンを混ぜ、しっかり振って溶かすだけです。溶けるまでに時間がかかることもあります。これを冷蔵庫に保存して、適宜スプレーに移しかえて使います。

もっと濃度を高くしても大丈夫です。なぜならミョウバンの粉末をそのままワキにつけて汗対策にしている人もいるからです。

すり鉢ですりつぶしてそれをワキにつけるんですね。白くなるほど。そうすると汗が減るようです。

手のひらにつけてもいいですし、足の裏にもよさそうですね。

塩化アルミニウム液ほどの力はないですけどね。汗が多いとすぐ流れちゃいますし。

ただ気をつけなければならないことがあります。こういう、皮膚に直接つけるようなものは前もって必ずパッチテストを行うということです。

パッチテストというのは、特に難しいことをするわけではありません。目立たないところにつけてみて、1日様子を見て異常がないか試すというわけです。

これは、肌につけるものでしたら例外なく行うべきだと思います。そうすることで深刻なアレルギー症状を回避できますので。

皮膚圧反射を利用した顔汗対策は無理がある…

顔汗というのは困るものなんですけど、これは女性にとって特に悩みの種となるものですね。男性はそうでもないかもしれません。

女性の場合、顔から大量の汗をかいていては化粧崩れの原因にもなりますし、またにきびや肌荒れの原因にもなってしまいます。何より見た目的にかっこ悪いですので恥ずかしい思いもします。

顔汗というのは精神性多汗症であるといわれていますね。ですのでその精神的な負担の解消が根本的な改善方法となるわけですが、それには時間がかかりそうです。

ということで、顔汗をかかない方法として、胸の上の方を圧迫する方法があるわけですが・・・・

私はこれを、ツボを刺激するものだとばかり思っていました。そうではなくて乳首より上のあたり、全体を圧迫するんですね。京都の舞妓さんは胸全体を圧迫することで顔汗を防いでいるといわれます。

これ、ツボ刺激で汗が減るのではなく、皮膚圧反射を利用したものなんだそうですね。皮膚圧反射というのはある部分を圧迫するとその部分の汗が減ってほかの部分の汗が増えるというものです。

ですので胸の上の部分を圧迫すると胸から上の範囲の汗が減って下半身では増えるという反応が起こるんですね。京都の舞妓さんは体験的に昔からこれを知っていたわけです。

この方法によって汗を減らすことができれば、「顔汗が心配だ」というストレスも軽減することになるのでそれが結果としてさらに顔汗を減らすことにつながるかもしれません

ただやはり・・・体の一部を強く圧迫し続けるのは健康上どうなのかな?という疑念はありますね。圧迫の仕方を間違えてしまうと体形だって崩れてしまいますし。

長時間、長期間にわたって行うには適していないのかもしれません。舞妓さんだって休憩時間があるはずですし。

汗かき、多汗症の原因

多汗症の原因といってもいろいろあります。

中でも怖いのは病気が原因になっている場合ですね。でこですと、汗を止めるということは意味がありません。病気自体を治さなければ危険ですよね。

異常な汗が現れる病気としては甲状腺機能亢進症(バセドウ病)が有名です。

そのほかにも副腎や脳の病気によって異常が出る場合もありますし、糖尿病ということもあります

病気によって汗が出る部分はさまざまですので、何か不安な感じがある場合は病院にいってみるといいと思います。何か不安な感じ・・・漠然としていますがこういう場合は直感を信じましょう。

次に危険な原因としては、精神的なものです。

これは過度なストレスを受け続けることで交感神経優位の状態が続くようになり、簡単に発汗してしまうというものです。

これの何が危険かといいますと、汗自体は別に危険ではないのですけどその元になっているストレスですね。

大きなストレスがかかり続けているという証拠ですのでそのストレスがほかの病気の引き金になってしまうということもありうるからです。

ストレス自体を減らす工夫を探したり、ストレスに強い心を作っていったりする必要があります。

以上2種類ほど危険ではない原因としては、汗腺機能の衰えが挙げられます。

これは汗をかかないような状態が長期間続くことによって汗腺の働きが異常になってしまったとかまたは休眠してしまったという状態ですね。休眠汗腺が出ると、そうでないところから異常な量が流れ出すということです。

そのほかにも育った地域によって汗の出方は違ったりします。

汗かき体質を改善

汗かき体質を改善するといいましても、ここでまた、原因を区別しておく必要があります。

体質の改善という場合は精神性多汗症の場合ではなく温熱性の場合です。精神性の場合はまた別項でお話しようと思います。

温熱性の発汗の場合は、体温の調節機能が弱っていることが原因だと考えられますので、その改善ということになりそうです。

端的にいいますと、汗腺の強化ということになるでしょうか。強化というより正常化といったほうがいいかもしれません。

ではどのように正常化を図るか?

単純にいって汗腺がサボっているわけですのでなるべく仕事を与えてリハビリしてやればいいということになります。本来の働きに戻してやろうというわけですね。

たとえば・・・・・・

お風呂上り。体温は上昇しています。バスタオルで水分をふき取ったあとから汗が流れ落ちてきますね。

これではたまらないということで、エアコンなどを使って涼むわけですけど・・・・・・

これだとエアコンの力で体温が下げられますので汗腺はサボれるわけですよね。ですので風呂上りで汗が出ても、なるべく自然な方法で涼んだほうがいいということになります。

自然の風が理想的ですが、現代社会の住環境ではそれも難しいということもありますので、換気扇プラス扇風機とかが妥協点でしょうか。

もちろん、そういうことは熱中症に気をつけて行ってください。水分はちゃんととるようにしましょう。風呂上りではなく、入る前にとるのがいいです。

そういえばなぜ汗腺がサボると汗かきになるのか説明していませんでしたね。

ひとつには、サボったせいで正常に働けなくなるということが考えられます。行動が異常になるわけです。仕事に慣れていないので、ちょっとした変化に大騒ぎしてしまう、つまり大量の汗を出してしまうということになります。

もうひとつは、休んでいる汗腺以外が休んでいるものの分まで働かなければならない、ということが考えられます。それで一部から大量に出てくるということですね。職場でもありがちなことですが。

さて、上述した以外の汗腺のリハビリ方法としましては運動があります。

毎日適度な運動をするのが望ましいです。「適度な」運動が大事なのであって過度な運動は逆に健康に悪影響ですので注意しましょう。

汗にはよい汗と悪い汗がある

いい汗かいたな~。

なんて言うときは気分的なものなんですけど、成分的にみてもよい汗と悪い汗というのがあるんですよね。

ではそれぞれどんなものをそう呼ぶのでしょうか?

汗の原料はなんだかご存知でしょうか?

実はこれ、血漿なんです。血漿というのは血液の液体の部分ですね。血液から赤血球や白血球、血小板などを除いたもの。

だから汗は血が流れ出しているようなものなのか・・・というとそうではなく、導管を通って皮膚の表面に出てくる途中でその成分の大部分は吸収されて、ほとんど水と同じような状態になって出てきます

つまりはこれが「よい汗」というわけですね。ほとんど水のような汗です。

こういう汗は濃度が低いですのでさらっとしていかにも「さわやかな汗」といった感じです。

こういう汗が目に入っても痛くありませんし口に入ってもしょっぱくありません。ほとんど水ですからね。

さらっとしていますので蒸発しやすく、蒸発しやすいということは肌から熱を奪いやすいということですので体温調節に役立つということになります。

ところが・・・・・・

エアコン頼りの生活や運動不足などで汗腺の働きが衰えていると・・・先ほどいいました、血漿から作られた汗の原液からいろいろな成分を回収する機能も弱ってしまうわけです。

つまりいろいろな成分が含まれた「濃い汗」が出てくることになります。

これは濃度が高いですので、ドロドロ、ネバネバ、ベタベタといった感じ。

目に入ると痛いですし口に入るとしょっぱいです。

濃い汗なので蒸発もしにくく、それはつまり体温調節にも役立たないということになります。

これが「悪い汗」ですね。

汗腺が健康でないとこういう悪い汗が増えます。悪い汗は体温をうまく下げることができないですので体温を下げるためにさらに出てきます。それでも大して役立たないからさらに・・・という悪循環ができます。

これが汗腺機能低下→悪い汗→多汗症の流れですね。

また、水分が不足しますと、自然に汗は濃くなってしまいます

そうなるとこれも体温を下げにくい汗ですので次から次へと汗を呼び出してしまいます。水分不足のところへ大量の発汗が加わったら・・・危険ですよね。熱中症の恐れありです。

水分をとらないと汗が増えるという逆説は以上のように説明できるのですね。

手汗対策

手汗といいますと、精神性多汗症の典型と目されています。手掌多汗症といったりしますね。

これはあまり目立たないのですけど、人と握手もできない手もつなげない、持った書類はよれよれになるし人のペンやケータイは借りられない、と、けっこう悩みの多いものなんです。

手のひらはもともと汗腺の密度の高い場所なんです。それで交感神経の興奮に反応しやすいというわけです。

ですので手汗をかかない方法として最も根本的なものは、精神状態の改善です。

たとえばストレスを受けないようにする、受けたとしてもダメージを受けないような強い心にする、またストレスをためないよううまく解消するといったことになります。

ストレスとの付き合いは多汗症のみならず、あらゆる病気との関連もありますので重要ですね。

そのほかの対策や改善方法はどうしても表面的になってしまいますがある程度の効果は望めます。

たとえば塩化アルミニウム液です。オドレミンという名前でも流通していますけど、これを手に擦り込むことで短時間ではありますが手汗をとめることができます。ただ、効果がある人とない人がいます。

あとはリスクの高い方法ですが手術もあります。どんな手術かといいますと、神経を切断する手術です。発汗指令を出している神経を切ってしまいます。

この方法ですと、とめられる確率は高いですが、手術という身体的負担もありますし、当然ながら金銭的負担も大きいです。

また、場合によっては感覚異常という副作用が出ることもありますし、高い確率で代償性発汗という副作用が出ます。

ですので手術は本当に最後の最後の手段といっていいでしょうね。

病院にいくとしたら何科?

手術という話を書きましたけど、一般的にすぐに思いつくのは皮膚科ですね。でも皮膚科ですと手術は無理のようです。

制汗剤を使う治療か、それともイオントフォレーシスということになるでしょう。

外科手術ということになりますと、やはり外科ということになります。血管外科とか麻酔科といったところになりそうです。ただ、総合病院であれば診療科を案内してもらえますのでそれに従えばいいですね。

手術法もだいぶ変わってきているようで、かつては胸部交換神経節ブロック手術が多かったのですが今はより安全な胸腔鏡下交換神経切除術という方法が主流になっているようです。

ただどちらにしても神経を切ってしまうことに変わりはなく、手術自体の危険性は減ったとはいえ副作用が高い確率で現れることは昔と変わりありません。

病院での汗かきの治療法いろいろ

汗かきの治療ですが、ここでは病院におけるものを
ちょっと見てみましょう。

まず、精神療法による治療があります。

たとえば精神分析によって精神的な原因を突き止めたり、また自律訓練法でリラックスする方法を身につけたりということになります。

そのなかには開き直り療法という面白いものもあります。汗を出さないようにがんばると緊張で逆に汗が出てしまうので逆に汗をどれだけ出せるか挑戦してやろうという感じで進めるんですね。

そうすると多汗症が改善されることもあるようです。もちろん誰にでも当てはまるものではありませんが。

精神療法では同時に精神安定剤による薬物療法も進められます。ただ、こういう薬は、飲んでいる間だけ効くものですのであくまで「時間稼ぎ」の意味しかありません。

外科的な治療法もありますがこれは手術ということになります。手術に関してはリスクというか代償が大きいですのであまり勧められるものではないと思っています。

リスクはないけど効果もそれほどではない方法としてイオントフォレーシスという治療法があります。

名前は聞きなれないものですけど、やり方はいたって単純、多汗症になっている手や足を水につけてそこに電流を流すだけです。

方法が方法ですので顔とか頭とかあと全身の場合は無理ですね。

しかもやめれば多汗症は再発するという方法ですので治療法といえるのかどうか怪しいです。

もう少し効果が持続する・・・といっても半年程度ですが、その程度でも持続する治療法としてはボトックス注射があります。しわの改善にも用いられていますがボツリヌス毒素を注射するものですね。

効果は長くて半年ですので年に2回注射する必要があります。1回の費用は10万円を超えます。

手術の副作用や合併症については気になるところです。

手のひらや足の裏の汗については手術でぴたりととめることが可能です。それに、手術自体の安全性も昔よりは上がっています。

ですが、手術によって普通の人と同じように汗をかけるようになる、というわけではないことは忘れないようにしておかなければなりません。

手術は結局のところ対症療法なんです。なぜ汗が出るかわからない、原因がわからない、だから原因は見ないことにして配線だけ切ってしまおうというのが多汗症を矯正するための手術です。

ですので副作用や合併症は極めて高確率で出てきます。

その代表は代償性発汗ですね。手のひらの汗は止まった、代わりにワキから増えた、というようなケースです。これは実に96%の人にあらわれる現象だそうです。

また、手のひらの汗が完全に止まってしまうので、こんどは逆に乾燥で困るという人も多いですね。

背中の汗の原因と対策

背中が多汗症である、と感じている人も多いことと思います。特に夏ですと、たくさん汗をかいてびっしょりぬれてしまって、シャツが背中に張り付いてしまう、ということも多いのではないでしょうか?

ただ、背中というのはもともと汗が多い部分ですのでそれほど心配する必要はないのですけど・・・・・・それにしても限度がありますよね。外を歩くたびに水をかぶったようになっていてはちょっと困ります。

上述のごとく、もともと汗が多い場所ですので精神性多汗症である、という可能性は低いです。

原因としていちばん考えられるのは、汗腺機能の衰えでしょうか。

つまりいつもエアコンに冷やしてもらっているとか、運動をほとんどしないという状況が長く続くと、人体に備わっている体温調節機能も低下してくるわけです。

それで、うまく体温が下げられなくなって無駄に大量の汗を出してしまうということが考えられます。

また、一部の汗腺が休眠状態になってしまってほかの汗腺が過剰に働かなければならない状態であるとも考えられます。

この場合は、汗腺の機能を正常化させるべく、運動を習慣付けたり、体温低下をなるべく自然に行ったりということが改善法として考えられます。

背中も含めて上半身の汗が急に増えてきたということであれば何らかの病気も考えられますので医師の診断を仰いでみることをお勧めします。

たとえば糖尿病では末梢神経が傷つくことで手足の汗が減ってしまい、変わりに体幹部の汗が増えるということも起こります。

また、高齢になると、下半身の汗が減り、それをカバーするために上半身の汗が増えるということもおこります。

多汗症というのは医学的には「特発性手掌足蹠多汗症」といいます。「とくはつせいしゅしょうそくせきたかんしょう」と読みます。

ということは、上述したような背中の汗は、医師としては多汗症ととらえていないということのようですね。精神性のもののみを病気と捉えているということでしょうか。

ですので背中など、全身性ともいえる汗は病院での治療は望めないと考えたほうがよさそうです。まさかこんな広範囲にわたる汗を手術で無理やり止めるわけにはいきませんから。

結局のところ、自力で地道に改善していくしか方法はなさそうですが、それならそれで効率のよい方法を選んでいけたらと思っています。上述したような、体温調節機能のリハビリはその一例ということになります。

汗腺トレーニングのやり方

汗腺トレーニングというと何か特別なことでもするのか思ってしまいますけど、そうでもありません。いや、特別な方法もあるんですけどね。

今の日本で多汗症に悩む人が増えているというのは必然なのかもしれません。なぜなら、生活が全体として汗腺を衰えさせる方向に向かっているからです。

だいたいどんな建物に入ってもエアコンで温度調節されていますし移動中の交通機関でもエアコンが働いてくれますので汗腺はサボれます。

それに交通が便利になったということは歩く機会が減ったということでそこでも汗を流す機会は減っているということになります。

ですので汗腺トレーニングその1としましては、本当に特別なことではなく、ただちょっと昔の生活に戻してみるというだけのことですね。

すなわちエアコンはなるべく使わない。それからなるべく歩いて移動する。そういうことでも十分な汗腺トレーニングになります。お金の節約にもなりますし。

さて、汗腺トレーニングその2、短期的なトレーニングとしましてはお風呂を使ったものもあります。

まず熱めのお湯につかりますがこのときつかるのはお尻から下と肘から先のみにします。お湯の量を調節しないと無理な体勢になってしまいますので注意しましょう。

この状態で10~15分、汗を流します。

そのあとは水を足してぬるめのお湯にしてつかります。

お風呂から上がったあとは、エアコンで冷やすのではなくなるべく自然に冷まします。これによって、体に備わっている体温調節機能が鍛えられるというわけです。

そうすると、少ない汗でも効率よく体温を下げることができますので汗の量も減ることになります。

お風呂を使ってやる場合は、入る前に水分をとっておきましょう。そうしないと危険ですよ。

地域による汗の量の違い

生まれ育った土地によっても汗かきになったりならなかったりというのはあります。これはその土地の気温によるものですね。

さてでは、暑い地方と寒い地方ではどちらが汗かきになるのでしょうか?

もちろん、汗をかく機会が多いのは暑い地方の人ですよね。それは当たり前の話です。

でも汗をかく機会が多いということは・・・・・・その分、汗腺がよく働いている、つまり体温を下げる機能が優秀であるともいえます。

ということは・・・・・・

たとえば北海道の人と沖縄の人が東京に引っ越して暮らした場合、汗かきになってしまうのはどちらかというと・・・北海道出身の人なんですね。

もっとも最近の東京は沖縄より暑いという話がありますけど、それはおいておくとして・・・

これは、寒い地方に暮らす人は、寒さに耐えるために熱を生み出しやすい体になっていて、その一方で体温を下げるのはあまり得意ではないからです。下げる必要がないですからね。

それにたいして暑い地方で暮らしてきた人は熱をそれほど生み出す必要がないので体が熱を生み出す量は寒い地方の人よりも少なくなります。

それに加えて、体温を下げる機能も優れています。2つのことがあわさって、汗は少なくても大丈夫ということになります。

ちなみに暑い国で辛い食べ物が多いのは・・・なんで暑いのにそんなそんなもの食べるんだよって思いますよね。でもあれは正しいんです。

味覚性発汗といって辛いものを食べると反射的に汗が出るようになっているんです。そうすることで、体温を下げることができるんですね。

年齢と多汗症

多汗症で病院を訪れる人の年齢を見てみますと意外にも若い人のほうが多いんですね。

やはり、若い人のほうが自分の汗を意識する機会が多いということなのでしょうか。

多感な思春期ですが、異性のことが気になり始める時期でもあります。

それで初デートともなりますと緊張します。いざ手をつなごうという段になって、自分の手が汗で以上にぬれているのに気づいて、初めて掌の汗を意識するようになるということもあるかもしれません。あるいは顔にたくさん汗をかいてしまったとか。

学校に通っている間は試験も多いですからね。これまた緊張します。そうすると・・・私も経験ありますが答案用紙がぬれてよれよれになります。ひどいときには破けたりします。これって異常なんじゃないの?と思い始めるきっかけとしては十分ですね。

それで病院に来るのは若い人が多いのでしょう。

逆に年取った人は「今さら・・・」と思って放置してるということなのかもしれません。

年を取れば多汗症が治るのかと言うと・・・これは人それぞれ、原因もそれぞれですので一概に言うことはできません。

治るかもしれないし悪化するかもしれない。

年とともに精神が鍛えられて物事に動じなくなって多汗症が治るということもあるかもしれません。

でも逆に年とともにストレスが蓄積されてひどくなるということもあるかもしれません。

高齢になると汗腺が衰えますので汗が減るとも考えられます。でも衰えるのは四肢の汗腺が先ですので逆に上半身の汗は増えるということもあります。

結局のところ年をとれば治るかどうかは誰にもわからないというのが結論になりそうですね。

アポクリン汗腺とエクリン汗腺の違い

一口に汗腺といいましてもエクリン汗腺とアポクリン汗腺、2種類のものがあります。この二つにはどんな違いがあるのでしょうか?また、多汗症に関係するのはどちらなのでしょうか?

エクリン腺のほうは皮膚の真皮層に存在します。これは体中いたるところに存在するので数はとても多いことになります。

そして、エクリン腺のはたらきは、体温を下げることなんですね。エクリン腺から出る汗というのは、健康な状態ですとさらっとしています。

もともと汗の原液は血漿から作られますのでそれと似た濃度なんですけど皮膚に出てくる過程で溶けている成分は体に再吸収され残った水分が汗として排出されます。

ですのでエクリン腺から出る汗は薄いんです。水に近いものとなります。

また、健康な状態ですと小粒の汗になります。それは、体温を下げるという目的から考えると都合がいいことですよね。小粒のほうが蒸発しやすく、気化熱を奪いやすいわけですので。

ということですので、多汗症に関係あるのはこのエクリン腺のほう、ということになります。

ではもうひとつのアポクリン汗腺のほうは何をしているのかというと・・・こちらは「におい」を作り出しているんですね。

アポクリン腺は体中に存在するのではなくほとんどワキに集中しています。わきでにおいを作り出すというのだから、こちらは何の原因になるのかといいますと、多汗症ではなくワキガです。

遺伝的に、ワキのアポクリン腺が多い人がワキガになりやすいということになります。

アポクリン腺から出る汗は、脂質やたんぱく質、ミネラルなどいろんなものが含まれていて濃いんですね。

ですのでさらっとしたかんじではありません。濃いですので雑菌が繁殖しやすく、それでにおいも強くなります

なぜわざわざ臭いを生み出してくれるのかと・・・・そんなものいらないじゃないかと、ワキガに悩む人は思いますよね。

これは、固体識別するにあたってにおいが重要な役割をはたしていたころの名残なんだそうです。今でもここからフェロモンが出るなんていわれることもありますし。あの楊貴妃もワキガだったなんて話もあるくらいです。