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カテキンというともう随分昔・・・1990年代ですね、話題になり始めたのは。
そのころテレビなんかでよく話題にされたカテキンの効果というのは「抗酸化作用」でした。
抗酸化作用って、活性酸素の害を防ぐ作用のことです。
活性酸素って、細胞を錆びさせるなんて言われているものですね。いろいろな病気や、老化の原因にもなると言われているもの。
最近良く聞くカテキンの効果
ただ最近は・・・カテキンというと、「脂肪」とか「コレステロール」などという言葉と一緒に聞くことが多くなりました。
こういうのですね。
カテキンの抗酸化作用って・・・あんまり聞かなくなったような気がします。
まあカテキンも、ポリフェノールの一種ですから、抗酸化作用はあるんでしょうけど・・・今回は脂肪やコレステロールとの関係の話。
2種類のカテキン
カテキンには、
・ガレート型カテキン
・遊離型カテキン
の2種類があります。
ちなみにそれぞれもっと細かく分けることができます。
【ガレート型カテキン】
エピガロカテキンガレート(EGCg)、エピカテキンガレート(ECg)、カテキンガレート(Cg)、ガロカテキンガレート(GCg)
【遊離型カテキン】
エピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)、カテキン(C)、ガロカテキン(GC)
で。
「だからなんなの?」
という話ですが。^^;
ガレート型カテキンの実験結果
この2種類のうち、
「脂肪とコレステロールの吸収を抑える」
ということで、特定保健用食品などとして認められているのが「ガレート型カテキン」の方です。
これは国が「トクホ」として認めているくらいなので、「人を対象とした実験」でも結果が得られています。
60人程度の男女を2グループに分けて、
一方にはガレート型カテキンを含む飲料を
もう一方には含まない飲料を
それぞれ3ヶ月間飲んでもらったわけですね。
で、結果を見たところ、明らかに違いが出たと。
ガレート型カテキンを含む飲料を飲み続けたグループのほうが、はるかに内臓脂肪が減っていました。
また悪玉コレステロールについては、ガレート型カテキンのグループでは減少しているのに、そうでないグループは逆に増えていました。
・・・というのは、上記伊藤園のページにもグラフがでていますね。
それを見たほうがわかりやすそうです。
まあ効果は良いとして・・・
「カテキンで肝機能障害」は本当か?
副作用も気になるところですよね。
「カテキンを取り続けて、肝機能障害が起こった」
なんて話、聞いたことありませんか?
この噂の元になっているのは、
「カナダの女性がカテキンを取り続けて肝機能障害になった」
という話。フランスやスペインでも、似たような話がわずかにあります。
でもこれ、詳しく調べてみると・・・
まず、「お茶」ではなく「カテキンサプリメント」を飲み続けています。
1日の摂取量としてはカテキン600mgです。
一方・・・
日本でもお茶で有名な地方の人は、けっこうお茶をたくさん飲みます。静岡とか埼玉とかですね。
で、1日のカテキン摂取量を調べてみると、1000~1500mgになるそうです。でも静岡や埼玉で肝機能障害が特に多いとか、聞きませんよね。
これ、どういうことなんだと。
一応の結論として考えられているのは、そのサプリメントの作り方自体に問題があったんじゃないか、ということです。
何か有害なものが混じってしまったんじゃないか、ということですね。
まあどちらにしろ、カテキンはお茶からとるのが安心できそうです。
もう一つ。
カテキンでマウスが死んだってどういうこと?
「カテキンを摂取させ続けたマウスの75%が死んだ」
という話も、聞いたことはないでしょうか?
ただこちらの実験は、とんでもない量のカテキンを毎日マウスに取らせ続けた「マウスいじめ」とでも言えるようなもので、参考にはならないようです。
とんでもない量というのは・・・人間の体重で考えると、1日緑茶を900杯、それを毎日続ける、といった量です。^^;
それだけ過剰摂取すれば、どんな物質だって有害でしょう。
カテキンはこのお茶でとるのがお気に入り
ということで、人間がお茶から摂取する、常識的な量のカテキンなら、まず大丈夫と考えて良さそうです。
それで気に入っているのが、伊藤園の「カテキンジャスミン茶」です。
さっきも出しましたけど。
なぜ気に入っているかというと、ジャスミン茶なので味的に飲みやすいというのもありますが、緑茶や紅茶に比べてカフェインが少ないんですよね。
緑茶だと350ml中カフェインは75mgになりますけど、カテキンジャスミン茶だと45mgです。
カフェインたくさんとりすぎるといろいろ気になることもありますから、これが気に入っているという次第。
カテキン量は197mgなので、過剰摂取の心配はまったく要らないですね。