肝臓病いろいろ

肝内胆管癌の症状・治療と5年生存率

超音波検査の結果、肝内胆管腫瘍が見つかり、
精密検査をしたところがんだったということもありえます。
この場合、肝内胆管癌と呼ばれます。
肝臓の中の細い胆管にがんが発生したということです。
その原因はよくわかっていませんが、
慢性の胆管炎から引き起こされるのではないかとも
言われています。
ですので、肝臓で炎症が起こったりしないよう、
日頃から気をつけていく必要があるわけです。
自覚症状はないことも多いですが、
腫瘍で胆管が詰まってしまえば胆汁が流れなくなって
黄疸が見られることもあります。
もちろん血液検査では、AST、ALT、ビリルビンといった
おなじみの数値が高くなってしまいます。
治療法としては、問題の部分を切除するのが
最も効果的と言われています。
ただ、切除に成功した場合であっても
5年生存率が5割程度ということですので
予後の良くない病気と言えます。
しかし早めに発見できれば
それほど心配する必要もないでしょう。

肝内石灰化の原因~肝内結石とは違う

肝臓の精密検査の結果、
肝内石灰化と診断されることもあります。
「肝臓が石灰化?」と聞くと、
なんだか恐ろしい病気のように思えてしまいますが
実はほとんど心配のないもので、
見つかっても放置されることが普通です。
肝臓が出血した後だとか、結核、寄生虫などが
原因となると言われていますが、それらが治癒した
あとにできるものだからです。
治癒したあとの部分に石灰、カルシウムの
塊ができることがあるんですね。
ただ、検査の際には肝内結石と
しっかり区別するのが大事なんです。
肝内結石は肝臓の中の胆管に
石ができてしまうことで、
こちらはほうっておけばもっと深刻な病気に
つながってしまうこともあります。
ですのでその点の検査は慎重に行われますが
その結果、肝内石灰化とわかれば
心配はないということですね。

胆道閉鎖症の症状~便の色が…

胆道閉塞と混同しやすいですが、
胆道閉塞という言葉は「胆管が詰まった状態」を指すのに対し、
胆道閉鎖症というのは一つの病名です。
赤ちゃんに見られる病気で、
10000人に1人の割合だといわれています。
原因としてはよくわかっておらず、
「先天性」という言葉で片付けられることが多いです。
ウイルス感染によるのではないかという説もあります。
健康な状態であれば、肝臓で分泌された胆汁が
胆管を通って十二指腸に出てくるのですが
胆道閉鎖症の場合はそれがなくなります。
それで便に色がつかず、脂肪分の消化も悪くなって
白っぽい便が出ることが多いです。
ただ、白くなるとは限らず、普通より薄いかな?
という程度のこともありますので注意が必要です。
それ以外の症状としては、胆汁が詰まるわけですから
ビリルビンが血液中にあふれて
黄疸がおこることも多いです。
放置していますと、胆汁が流れないせいで
肝臓の細胞が死んでいきます。
そしてそこが線維に置き換わっていって
肝硬変につながってしまいます。
そうなると生命の危険が大きくなりますので
胆道閉鎖症は一刻も早く確認して、
手術など治療を行っていく必要があります。

胆道閉塞の原因と症状・治療

胆道閉塞というのは胆管が詰まっている状態を指す言葉で
そういう病名ではありません。
ですので、胆管が詰まる原因として
他の病気が色々とあるということです。
たとえば胆管結石や胆管炎などは原因としてわかりやすいですね。
それ以外でも胆道がんでふさがってしまうこともありますし、
肝臓や膵臓の病気でもふさがってしまうことがあります。
胆管は胆汁の通り道ですので、
これがふさがってしまうと、症状としては黄疸が出やすいです。
胆汁というとビリルビンを含んだ黄色い液体ですが
これが流れなくなって、血液中でビリルビンが増えてしまう
というわけですね。これが黄疸の原因です。
もちろん血液検査でもビリルビン値が高く出るでしょう。
胆汁が詰まったままの状態が続くと、
肝細胞がどんどん死んでいって線維化がすすみ
やがて肝硬変へと進んでしまいます。
ですので、治療としてはもちろん
原因となっている病気を治さなければなりませんが、
胆汁を通すための手術も行われます。

肝血管腫の原因と治療

肝臓の血管にできる腫瘍ですが
腫瘍と聞くと「がん?」と思って
不安になってしまいますけど、
ほとんどは良性のものなので心配いりません。
要するに血管の腫れ物なのですけど、
肝臓はいろいろな代謝を仕事としていますので
血管も多いんですね。
それで血管腫もできやすいというわけです。
原因はそれくらいですが、それでもやはり
肝臓の負担が大きければ血管腫もできやすいと
いっていいでしょう。
さて、治療ですが、ほとんどの場合放置となります。
なぜなら何の自覚症状も弊害も出ないことがほとんどだからです。
大きくなりすぎたり、破裂してしまったりすると
痛みを感じることがありますが、
その場合は手術ということになります。
稀なケースですね。
ただ、良性か悪性かの判定は慎重に行われます。
超音波診断だけではわかりにくいので
CTやMRIによる検査も行われます。
できないに越したことはありませんので
日頃から肝臓をいたわって、
余計な負担はかけないようにしたいものですね。

肝動注化学療法による肝臓がんの治療

肝臓がんの治療のために、
体に負担をかけないようなるべく切らない方法として
ラジオ波焼灼療法やエタノール注入療法があるのですが
それらよりもう少し体への負担が大きくなるやり方として
動注化学療法というのがあります。
これは抗がん剤を使う方法なのですが、
全身に投与すれば副作用が大きいですので
患部だけを狙って薬を送り込む方法です。
皮膚の下にリザーバーと呼ばれる容器を埋め込みます。
そしてこの中に抗がん剤を入れます。
リザーバーからはカテーテルが伸びていて、
カテーテルは肝動脈を通って肝臓にまで達しています。
これによってリザーバーから継続的に
抗がん剤が送り込まれることにあります。
つまりがんを攻撃し続けることができるというわけです。
リザーバーを埋め込むときには
もちろん局所麻酔が必要ですし、
リザーバーに抗がん剤を注入するために
毎月入院しなくてはなりません。
ですのでやっぱり大変な方法ですね。

エタノール注入療法による肝臓がんの治療

体を切開せずに肝臓がんを治療する方法として
比較的古くからあるのがエタノール注入療法です。
エタノール局注療法とも言います。
これは名前のとおり、患部に対してエタノールを
注入することで、がんを退治しようというものです。
ですので麻酔も局所麻酔しか必要ありませんが、
入院期間は約1ヶ月と長めになっています。
超音波で肝臓がんを確かめつつ、
専用の注射器を使ってエタノール注ぎ込みます。
ただし、病状が進行している場合は使えませんし、
腹水の症状が重い場合も使えません。
またエタノール過敏の人にも使えません。
より新しい方法であるラジオ波焼灼療法に比べると
確実性も劣るということで、
徐々に採用されなくなってきている治療法のようです。
それにしても、アルコールで破壊されることのある肝臓を
アルコールを使って治療するとはなんだか皮肉ですね。

ラジオ波焼灼術による肝臓がんの治療

肝臓がんの治療といっても
なるべく体に負担をかけない方法が望ましいわけで、
そうするとできるだけ切開はしたくない
ということになります。
そこで、比較的新しい治療法として
ラジオ波焼灼療法というのがあります。
これは、切らなくてもがんを直接攻撃できるという点で
負担が少ない上に確実性も高いと言われています。
方法としては、ラジオ波電極針を患部に差し込んで、
ラジオ波を流してがんを壊死させます。
簡単に言うと針をさして、そこから電気を流して
がんだけ殺す、という治療法です。
麻酔は局所麻酔で十分ですし、
入院も1週間から10日程度ということですので
その点からも、体への負担が少ないということがわかります。
比較的新しい方法と上に書きましたが、
21世紀になってようやく保険が効くようになった
治療法なんですね。

肝膿瘍の原因菌と治療

肝膿瘍というのは肝臓に膿がたまってしまう病気ですが、
原因となっているのは大腸菌などの細菌か
または赤痢アメーバ原虫です。
前者を化膿性肝膿瘍と呼び、
後者をアメーバ性肝膿瘍と呼びます。
日本では化膿性のほうが圧倒的に多いです。
胆管が詰まることで胆汁が逆流し、
その流れに乗って細菌が入ってくるパターンが多いようですね。
それ以外でも、周囲の内臓の疾患が元になることもあります。
症状としては一般的な肝臓の病気と同じく、
体のだるさや熱、それから黄疸などが出ることもありますが
腹痛となって表れることもあります。
治療としては、軽い場合は薬により治療を行います。
抗生物質による治療ですね。
ひどい場合にはチューブを差し込んで吸い出すなどの手術となります。
もちろん同時に薬物による治療もおこないます。
また、原因が赤痢アメーバ原虫の場合は
抗原虫薬を使った治療をします。
治療せずにほうっておくと、敗血症などにつながり
重症の肝膿瘍だと死亡率が2割前後もあるそうです。

肝のう胞の原因と治療

肝のう胞というのは、
肝臓に体液の溜まった嚢胞=袋ができる病気です。
原因としては、先天的なものが多いようです。
生まれつき、胆管内の胆汁の流れが悪くて
それで部分的に拡張してしまうのではないかと
考えられています。
それ以外の原因としては、
何らかの炎症によるものであったり、
寄生虫によって引き起こされるということもあるようです。
まれに悪性腫瘍が原因となっていることもあります。
通常、肝のう胞は無害ですので、見つかったとしても
特に治療をするでもなく、経過観察になることが多いです。
肝のう胞が大きくなってしまって、胆管や肝臓、
その他周りの臓器を圧迫してしまって障害の元になる場合や
悪性腫瘍の疑いがある場合は手術ということになります。
悪性でない場合は手術と言っても、
麻酔をして肝のう胞にチューブを挿入して体液を吸い出し、
かわりに薬を注入するだけですので
それほど大変なものではありません。

原発性硬化性胆管炎(PSC)の症状と治療

原発性硬化性胆管炎も、原発性胆汁性肝硬変と同じく
長い間原因不明とされていましたが、最近では
自己免疫疾患ではないかと考えられています。
自己免疫が胆管の太い部分の細胞を攻撃することにより、
その部分の細胞が死んで線維化が進みます。
そうして胆管の壁が腫れてしまって
胆汁の通り道を塞いでしまうということです。
そして胆汁が流れなくなること(胆汁うっ滞)
によって、徐々に肝臓自体も傷つけられていき、
最終的には肝硬変となってしまいます。
自覚症状はこれまた出ないことが多いですが、
全身の痒みやだるさとなって表れることもあり、
進行すると黄疸も現れてきます。
また、肝硬変まで進んでしまうと
肝硬変の諸症状が出てくることになります。
治療法としては、抗生物質や抗炎症剤を使ったり、
ウルソを用いたりすることが多いようです。
それで効果がない場合は、手術によって胆管を拡張したり
塞いでいる部分を切除したりします。
重度の場合は、
肝臓移植を行わなければならない場合もあります。

原発性胆汁性肝硬変(PBC)の症状と治療

肝臓の病気の原因はというと、
ウイルスによるものとアルコールによるもの、
それから過度なカロリー摂取によるものが多いですが
それ以外のものとして自己免疫疾患によるものがあります。
つまり自分の免疫が自分の肝臓を攻撃してしまう病気ですね。
その一つとして原発性胆汁性肝硬変(PBC)というものがあります。
これは、肝硬変という名前にはなっていますけど
進行していないものであれば肝硬変にはいたっていません。
ただそれでも名前はこの名前が用いられますので
びっくりしてしまいそうです。
これは自己免疫が、肝臓にある細い胆管を攻撃して
破壊してしまう病気です。
そのことで胆管のみならず周囲の肝細胞も破壊され
さらに、胆汁が流れなくなることでも
肝細胞が障害されていきます。
そしてほうっておくと、肝硬変に至ってしまいます。
自覚症状としては例によって何も出ないことが多いですが、
出る場合はまず、全身が痒くなるという形で
出てくることが多いです。
そしてさらに進むと黄疸というわかりやすい形で出てきます。
さらに進行して肝硬変になってしまうと
こんどは腹水や肝性脳症など、
肝硬変の症状が出てくるようになります。
治療としては決定的なものはありませんが、
薬によって病気の進行を抑えることは可能なようです。
昔から漢方で使われてきた熊胆=ウルソが効果的とのこと。
しかし、肝硬変にまで至ってしまった場合は
肝硬変のための治療が必要となります。

胆のうポリープの原因と症状

胆のうというのは、肝臓から出てくる胆管の途中にあって
胆汁をためて濃縮するための器官です。
その原因にはいくつかありますが、
多いのはコレステロールポリープと言って、
胆のうの壁の中にコレステロールが溜まって腫れてしまったものです。
ですのでこの場合、食生活が原因ということになります。
それ以外では、胆のうの壁の細胞が異常に増殖してできたり、
胆のうが炎症をおこすことによって腫れたりということがあります。
それぞれ過形成ポリープ、炎症性ポリープといいます。
ここまでは「良性」といわれますが「悪性」のものもあります。
それは胆のうのがんによるものです。
良性の場合は経過観察ということになりますけど
悪性の場合は手術で摘出してしまうことが多いです。
さて、自覚症状ですが、胆のうポリープ自体の
自覚症状はありません。ですのでなかなか見つかりにくく、
健康診断で超音波検査をして偶然見つかった
というパターンが多いです。
また、ポリープが原因となって石ができることがありますが、
その結石の痛みを自覚症状として感じることはあります。

肝臓がんの原因と症状

肝臓がんの場合も、他の肝臓の病気と同様、
自覚症状がない場合が多いです。
健康診断の血液検査で異常が認められ、
その後精密検査をして初めてわかった、
という例も珍しくありません。
また、転移はしにくいけど再発はしやすい
という特徴もあります。
さて、肝臓がんの原因ですが、
ほとんどはウイルス性の肝炎がもとになっています。
なんと肝臓がんの8~9割がこれに当てはまります。
B型肝炎とC型肝炎がだいたい半々くらいだと言われています。
それならお酒を飲んでも肝臓がんにならないのかというと
そうではありません。アルコールを大量に摂取している場合、
上記のウイルス感染後に、それが重い病気の方に
移行してしまう可能性が高く、肝臓がんのリスクも
上がってしまうということになります。
もちろんアルコール性肝炎から肝臓がんまで
進展してしまうこともあります。
それ以外ではNASH=非アルコール性脂肪性肝炎も
肝硬変から肝臓がんに進んでしまうことがあります。
結局のところ、日頃から肝臓をいたわっていれば
肝臓がんのリスクも下げられるということになりそうです。

薬剤性肝障害の症状と治療

肝臓は有害な物質を分解する場所ですので、
薬物に反応して障害が引き起こされてしまうことがあります。
薬剤性肝障害といいます。
これには二種類あります。
アレルギー性のものと中毒性のものですね。
そして薬剤性肝障害の多くの場合はアレルギー性だと言われています。
アレルギー性肝障害の方は、
人によってどんな成分に反応するかはまったく違いますので
一概にどんな薬が悪いとはいえません。
中毒性の方ですと、明らかに毒となるものを
摂取しているはずですのでわかりやすいです。
例としては除草剤などがあります。
症状としては、肝障害の場合の一般的な症状とかわりません。
ですので何も自覚症状がない場合があります。
血液検査でAST・ALTが高くなっていて気づいた
というケースも珍しくありません。
自覚症状が出る場合は、体がだるかったり熱が出たりと、
風邪と間違ってしまうようなことが多いです。
アレルギーにありがちな皮膚のかゆみとなって出ることもあります。
黄疸が出ることもありますがその場合はわかりやすいですね。
治療としては、原因となった薬の服用をやめることです。
そうすることで時間はかかりますが少しずつ
肝臓はもとに戻っていきます。
もちろん健康的な生活習慣を心がけるべきである
ことはいうまでもありません。
また、ある薬を飲んでアレルギーが起こったのであれば、
それは必ず記録しておいて二度と飲まないように
しなければなりません。
次にアレルギー性肝障害が起こったときは
もっと深刻な症状になってしまうことが多いからです。

肝臓のバーンアウトとは

バーンアウトというのは「燃え尽きる」
という意味ですが、肝臓が燃え尽きるというのは
いったいどういうことなんでしょう?
これは脂肪肝と関係があるようです。
脂肪肝というと、肝細胞の中に脂肪が溜まりすぎて
しまっている状態です。
さて、この脂肪がたまるということ自体、
過酸化脂質などを考えると有害なのですが、
バーンアウトという減少はそれとは別に起きます。
細胞の中でエネルギーを生み出しているのは
ミトコンドリアという部分ですけど、
細胞内で脂肪が増えることで、
ミトコンドリアはその脂肪を消費して
暴走し始めてしまうんです。
そして暴走の果てに疲れ果てたミトコンドリアは
死んでしまいます。細胞内でエネルギーを生み出す
部分が死んでしまうということは
細胞が死んでしまうことを意味します。
これが肝臓のバーンアウトですね。
肝細胞が死んでしまうと、
そこは何で埋められるのかというと、
肝臓が元気なうちは別の肝細胞で埋められるのですが
バーンアウトが進みすぎてしまうとそれが間に合わず、
コラーゲン組織でうめられることになります。
これが肝臓の線維化ですが、
線維化が進みすぎて、もとに戻れなくなった状態を
肝硬変といいます。こうなるともう手遅れです。

胆汁うっ滞の原因と症状

胆汁うっ滞というのは要するに
胆汁の流れが悪くなってしまうことですが
その原因は大きく分けて2つあります。
胆管に起因するものと肝臓に起因するものです。
胆管の場合は、胆管が詰まっていることが考えられます。
胆管結石や胆管がん、それから膵臓の障害でも
胆管が詰まることがあります。
もう一つの肝臓に起因する場合としては
肝炎や肝硬変などの肝機能障害が考えられます。
これによって胆汁が流れなくなっているわけです。
症状としては、黄疸が出たり尿が黄色くなったり
ということが挙げられます。
胆汁にはビリルビンという黄色い色素が含まれていますが
これが排出されずに血液中で増えてしまうためです。
また、全身が痒くなることもあります。
胆汁は脂肪の消化を助けるものですから
脂肪の消化も悪くなってしまいます。
上記のようなメカニズムで引き起こされますので
血液検査の結果としてはビリルビンの数値が高くなります。

肝臓と自律神経失調症

自律神経とはその名の通り、
私たちの意思に関係なく自律的に
身体を制御してくれるものです。
もちろんこれは肝臓の働きにも関わっています。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
そして肝臓は副交感神経が働くことで
動きが活発になります。
自律神経失調症というのは、
この交感神経と副交感神経の切り替えが
うまくできなくなることです。
たとえば交感神経優位の状態が続くと、
心臓は過度に働いて疲れてしまいますが
肝臓は働き自体が悪くなってしまいます。
その結果、肝臓で行われる代謝や解毒が
不十分になって、疲れやすくなるなどの変化が
身体に表れることになります。
自律神経失調症の原因としては
ストレスや更年期などがあるということですので
それに当てはまる人は注意が必要ですね。
逆に、肝臓が悪くなることで
代謝が悪くなり、体内の有害物質が増え、
自律神経が狂ってしまうということも
あるかもしれませんね。
そうすると悪循環が始まってしまいそうですね。

肝臓が悪いと汗は?

肝臓の病気になると
汗に何らかの変化が見られるのでしょうか?
まず、肝臓は沈黙の臓器というくらいですので
たとえ異常があってもその徴候が見られないことが多いです。
ですので、汗に明らかな変化が見られるなら
それはかなり病状が進んでいる可能性があります。
ではどんな変化が?
肝臓ではアンモニアを分解して
無害な形にして排泄できるようにします。
しかし肝臓の働きが非常に弱ってきますと
この毒であるアンモニアの分解すら
十分にできなくなります。
アンモニアの臭いといえば・・・尿の匂いですね。
それで、汗まで尿のような臭いになってきます。
しかしこうなりますと、
肝臓の状態は深刻であると考えられますので
急いで病院に行く必要があります。
もちろん、尿を作るのは腎臓ですので
腎臓の異常も考えられますね。

肝臓病と「こむら返り」「足がつる」症状

「足がつる」原因としては、運動不足とか疲労なども
考えられますけど、何かの病気が原因になっていることもあります。
その一つが肝臓の病気です。
肝臓には解毒の働きがあるんですが、
肝臓が弱ってくると、解毒の働きも衰えて、
体内のミネラルバランスも崩れてしまいます。
一方筋肉の運動にはミネラルが必要とされるのですが、
上記の理由でミネラルのバランスがおかしいと、
筋肉の収縮も狂ってしまうということになります。
それが「こむら返り」という形で出てくるのは
この部分がつりやすい部分だからです。
ですので、他の部分、たとえば肩がこりやすくなったり
ということは十分考えられます。
こむら返りにかぎらず、筋肉がつりやすくなった、
しかもなんだか疲れやすくなった、という場合は
一度病院で診てもらったほうが安心ですね。
ちなみに、西日本では「こぶら返り」ということも
あるそうですね・・・

肝血管腫の原因・大きさ・治療

肝臓の血管腫のことなのですけど、
これは細い血管が一ヶ所で増殖して腫れ物になってしまうものです。
ただこれ、良性のことが多いですので
手術の必要はないことが多いです。
放っておいたら大きくなるというものでもありません。
大きさとしては1センチ程度から
大きいもので10センチ程度のものまであります。
10センチ以上のようなものは手術が必要になる
こともあります。
原因ははっきりしていないようですが
肝臓への負担が大きければ発生する確率も上がるようです。
ただ、脂肪肝や肝炎を併発している場合は、
悪性の場合もあるそうですね。つまり肝細胞がんです。
ですのでそういう場合は慎重に
精密検査をすることが必要です。

疲れやすいのは肝臓の異常が原因?

肝臓自体は疲れに非常に強いんですが、
だからこそ負担をかけすぎてしまいがちです。
再生力が強いので、細胞を壊されても元に戻って
黙々と働いてくれます。
それでその肝臓の持ち主たる人間が
自分の体を過信して負担をかけすぎてしまうと・・・
肝臓が壊れる時が来ます。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれますので
異常があっても自覚症状がないことが多いです。
自覚症状があったとしても
たとえば疲れやすいとか、だるいとか、
そういうものですのでその原因が肝臓にありとは
思い至らないことが多いです。
肝臓に異常があると疲れやすくなるというのは単純な話です。
まず肝臓では糖質や脂質の代謝を行なっています。
つまりエネルギー源を扱っているわけです。
肝臓自体も糖からグリコーゲンを作って
エネルギーとしてた加えてくれます。
この働きがうまく行かなくなれば、エネルギーが足りなくなって
疲れやすくなるというわけです。
また、肝臓では有害物質の分解もしています。
これがうまく行かなくなると、血液に乗って
有害な物質が身体をめぐるわけですから
だるくなって当然と言えます。

肝臓の病気と症状

ここでは肝臓の病気の種類とその症状を概観してみましょう。
まず軽いものでは脂肪肝があります。
肝臓に過剰な脂肪がついた状態です。
この時点であれば生活改善で元に戻すことができます。
本格的に肝臓病という感じがするのは肝炎でしょうね。
肝炎にもアルコールや脂肪が原因になるものと
ウィルスが原因になるものとがありますが、
ウィルス性のものが圧倒的に多いです。
そして肝炎には急性肝炎と、
症状が半年以上続く慢性肝炎があります。
そういう状態で幹細胞が破壊されて行くと、
細胞が死んだ隙間をコラーゲン繊維が埋めるようになります。
これが肝線維症です。
ここまでであればまだ、改善の余地があります。
しかし後戻りできないほど肝臓の線維化が進んでしまうと
これは肝硬変と呼ばれます。
そしてのこされた細胞自体が異常なものにかわってしまうと
肝臓がんということになります。

肝臓の痛みって病気でしょうか

よく言われる通り、肝臓は「沈黙の臓器」ですので
肝臓自体が痛むことはないんですね。
それなのに肝臓のあたりが痛いというのは
どういうことが考えられるのでしょうか?
一つには胆管結石が考えられます。
これは石が胆管に詰まってしまうわけだから痛いですね。
激痛が走る場合もあります。
ただこの場合、右肩とか背中まで痛みが響くことも多いです。
あとは肝臓ではなく、肝臓の近くの胃や腸や筋肉が
痛んでいるという場合も考えられます。
近いので「肝臓が痛い」と思ってしまうわけです。
ですので慎重に検査をしてみて
判断するしかないんですね。