肝臓サプリ・食事~世界一詳しいページ

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ウコンの副作用と肝機能異常

春ウコンではなく秋ウコン

ウコンの副作用についていろいろな情報がありますがそのどれもが、春ウコンではなく秋ウコンのものとなっています。

たとえばウコンの摂取によって、薬剤性肝障害が引き起こされたという情報もありますし、肝硬変の人がウコンを摂取したところ症状が悪化したという情報もあります。

薬剤性肝障害の方は、クルクミンを大量に摂取したからではないかとも言われていますが、はっきりしたことはわかっていません

肝硬変の人が秋ウコンを摂取すると…

肝硬変が悪化した事例では、ウコンの摂取によって気が緩んだからではないかなどとも言われていますが、鉄過剰の可能性が高いと考えられます。

秋ウコンは鉄分も豊富なのですが、肝硬変の人にとっては鉄は避けるべきものとされています。

肝硬変によって肝機能が失われていますので容易に鉄過剰症となってしまうからです。

深刻な肝臓病の人には鉄は禁忌

ですので、肝臓に深刻な障害がある人でなければ、鉄過剰の心配はないのですが、やはり過ぎたるは及ばざるが如しということで過剰摂取には気をつけていくべきだと思われます。

春ウコンについては、クルクミンも鉄分も秋ウコンよりはるかに少ないですので副作用の報告はありません。ただし、春ウコンも、過剰摂取しても意味はありません。

屋久島クスリウコンの成分

クスリウコンと春ウコンは別物

クスリウコンという名前なのですが、別に医薬品というわけではありません。あくまで食品です。

混乱しやすい点としては、クスリウコンはいろいろな状態に効果を発揮したと言われる春ウコンとは別物であるということです。

クスリウコンは秋ウコンの親戚

クスリウコンは秋ウコンの変種です。屋久島クスリウコンが日本では有名ですが原産地はインドネシアです。

成分としては、秋ウコンはクルクミンが多いのですが、クスリウコンは秋ウコンよりさらにクルクミンが多いものとなっています。

ただ、気をつけなければならないのは、秋ウコンの場合、過剰摂取によって深刻な副作用が出るのではないかと疑われていることです。ですので、とりすぎには注意して利用していく必要があります。

ウコンというと肝臓にいいようなイメージを与えがちだが、GOT、GPTは下げるが肝臓細胞の働きまでも抑えてしまう傾向があると考えられるので、体に良いといって年配者が多量に長期連用する際には十分に注意した方がいいと思われる。

ウコンについて(熊本大学薬学部)

春ウコンの飲み方と副作用

秋ウコンや紫ウコンが混ざったものは…

春ウコンについていろいろな研究結果があるということを書きましたが、その飲み方も気になるところですね。

気をつけなければならない点は、まず、ウコンのサプリメントなどでは、秋ウコンや紫ウコンがブレンドされていることがありますがそういうものでは効果は低かったとのことです。

なのでサプリメントを選ぶにしても春ウコンだけで作られているものがいいですね。

副作用はないが…

また、深刻な副作用なないのですが、多く飲めばいいというものでもありません。

少なすぎても意味がありませんし、逆に多すぎても、不思議なことに効果はなくなります。

春ウコンの摂取量

量としては、体重60キロの人が1日6g飲むと良い、ということですが、これは特に集中的に飲みたい場合のようで、普通の人が健康のために毎日飲むとすれば、この半分程度で良いようです。

上記の量は、体重に比例して変えるということですので、体重10キロにつき0.5グラムとおぼえておけばわかりやすいですね。

春ウコンの飲み方

飲み方としては、一度に飲むのではなく、なるべく小分けにして飲むことが勧められています。

1回1グラムちょっとを3食後に、というのがわかりやすいかもしれません。

現状はあくまで食品ですので、薬として扱うことはできません。

春ウコンと秋ウコンの違い

春ウコン=キョウオウ=黄ウコン

ウコンと言っても、いろいろと良い効果が見られたというのは春ウコンの方です。

春ウコンの方は生薬として「キョウオウ」という別名があります。色は黄色で苦味が強いのが特徴です。

健康食品としてよく用いられるのが春ウコンの方です。別名としては黄ウコンとというのもあります。

秋ウコン=ターメリック=赤ウコン

それに対して秋ウコンというのは黄色というよりオレンジ色で苦味がありません。

カレーに入っているターメリックというのはこちらのほうです。その色から、赤ウコンと呼ばれることもあります。また、ウコンの主成分と言われるクルクミンが多いのも秋ウコンの方です。

クルクミンだけがウコンの成分ではない

しかし、様々な効果が見られたのは春ウコンの方なので、クルクミンを単体で摂取すればいいというわけでもないのですね。

いろいろな成分が組み合わさることで、相乗効果がうまれていると考えられます。

また、ウコンと呼ばれるものには他にもあって、混乱しそうですのでここにまとめておきましょう。

紫ウコン?白ウコン?

サプリメント等に「紫ウコン」が用いられていることがありますがこれは「ガジュツ」という植物で、同じショウガ科ウコン属ではありますが、春ウコン・秋ウコンとはまた別のものです。

別名白ウコンと呼ばれることもあります。紫なのか白なのかはっきりしろといいたくなりますけどね。

ただ、白ウコンと呼ばれるものには他にもハナショウガという植物もありますのでこれまた混乱しそうですね。

春ウコンとがん

健康によい食べ物を調べていてびっくりするような情報に出会いました。それは春ウコンについての話です。

以下のページにその情報が出ています。

「末期の肝臓がん。できる限りの治療をした。もはや打つ手はない。余命は、あと6ヶ月です。」と大学病院で最期通告を受けた入院患者に、春ウコン(薑黄)を摂ってもらうと、そのがんが3ヶ月で消えて退院となったという例や、手術後に, プロポリス,アガリクスを服用していたが, 春ウコンに切換えて3年以上も健康でがんが治っている例もあるようです。

がん予防におすすめのレシピ|聚楽内科クリニック

ただこれは、あくまで「事例」ですので、どういう条件が重なって、こんな結果となったのかはわかりません。

台湾では、ある大学教授が、春ウコンを用いたがん治療法で特許をとっています。

国立中正大学(台湾中南部・嘉義県)生物医学科学科の李政怡准教授が研究・開発した春ウコンを用いたがん治療法が特許を取得し、医学誌International Journal of Nanomedicineに掲載された。

Taiwan Today

春ウコンへの期待は大きい

もし本当に非常に役立つのであれば、是非病院も春ウコンをどんどん取り入れていくべきだということになりそうです。

とりあえず、副作用はないということですので、自分でも春ウコンサプリなどを試してみようと思っています。

肝庇護薬ウルソの効果

ウルソデオキシコール酸=熊胆

ウルソは正式にはウルソデオキシコール酸といいます。これだけ聞くと何のことやらと思うかもしれませんが日本人は生薬の熊胆として昔から使ってきたものです。

漢方薬でもありますね。

現在も医薬品として扱われています。

医療用医薬品ウルソ

ではウルソにどんな効果があるのかということですが実にいろいろな効果が望めるようです。

ウルソの肝臓への効果に関する実験

全て実験で確かめられていることですが・・・まずウルソを摂取すると胆汁の流量が増えます。

実験的肝内胆汁うつ滞に対するウルソデオキシコール酸の利胆作用

これ自体、肝臓にはよいことですが、それに加えて胆石を溶かす作用もあります。また、肝臓がいろいろな物質を取り入れたり、排出したりするスピードを早めてくれます。

つまり肝臓が元気に働くようになるということですね。

ウルソがAST・ALTを抑える

また、肝機能障害を起こさせたマウスによる実験では、ASTやALTの上昇が抑制されました。

免疫に関わる物質の増加も抑えられたことから、肝臓の炎症も抑えられたと考えられます。

細胞レベルで見ても、肝細胞障害が軽減されることが確認されています。

モデルラットにUDCAを同時投与したところUDCAの同時投与群での肝障害を軽減した.Figure2に示すようにUDCA非投与群と比較して,UDCA10,20および40mg/kg投与群において,GOT,GPT値が有意に低く,さらにUDCA投与20および40mg/kg投与群においてはLDHも有意に低く,病理所見も肝細胞壊死領域範囲が縮小した.

薬物性肝障害の治療:治療の実際とEBMに基づくUDCAの効果

ちなみに「UDCA」というのはウルソのことです。

ウルソがコレステロール吸収を抑制

それだけでなく、消化吸収も改善されるようです。

ビタミンの吸収性が高まることが確認されていますし、コレステロールに関しては吸収が抑制されるという結果も出ています。

従来,ヒトではコレステロールの吸収に対するUDCAの作用について一定の見解が得られていなかったが,この研究で改めて吸収抑制がみられることが証明され,胆石形成指数の低下機序にUDCAとCDCAに異なった機序が存在していることが明らかとなった.

ヒトの腸管におけるコレステロール吸収に与える胆汁酸の影響について

ビタミンB2の抗酸化作用と過酸化脂質

ビタミンB2も抗酸化物質である

肝臓にとっては抗酸化作用のあるものは非常にありがたいものであるといえます。

抗酸化ビタミンとしてはCとかEが有名ですけど、ビタミンB2も抗酸化ビタミンと言われることがあります。

これはなぜなのでしょうか?

過酸化脂質を消去する酵素を助ける

肝臓ではグルタチオンペルオキシダーゼという酵素を用いて活性酸素によって酸化された脂質、つまり過酸化脂質を消去するという作業が行われます。

この長い名前の酵素ですが、それを助ける補酵素としてビタミンB2が働くのですね。

つまり、ビタミンB2が不足すると、グルタチオンペルオキシダーゼも働けず、過酸化脂質が増えやすくなるということです。

そしてその過酸化脂質は肝臓のみならず、全身の細胞を傷つけることになります。

ビタミンB2が不足すると過酸化脂質が増える

ですので肝臓のためにも、全身の健康のためにもビタミンB2は不足させてはいけないということです。

もちろん当たり前の話として、こういうものはバランスよく取らなければ意味がありませんけど。

ビタミンB2だけとっていてもダメだということです。

*メモ
ビタミンB2はハイチオールBなどにも配合されていますが、ハイチオールBってニキビ対策のためのものでしたね。

つまりビタミンB2は脂質代謝にも関わるので、皮脂のコントロールにも役立っているということですね。

グルタチオンと過酸化脂質~肝機能との関係

活性酸素から細胞を守るグルタチオン

過酸化脂質は肝臓で分解されるということでしたがその時に活躍する物質がグルタチオンです。

グルタチオンは直接活性酸素も消去しますしグルタチオンペルオキシダーゼという酵素とともに過酸化脂質の分解にも役立ってくれます。

グルタチオンは、ラジカルの捕捉、酸化還元による細胞機能の調節、各種酵素のSH供与体であり、抗酸化成分としても知られる。

北海道医療大学

肝臓は「化学工場」と呼ばれるくらいですので、そこでは多くの化学反応が起こっていて、その過程で活性酸素も生まれてしまいます。

ですので、グルタチオンが不足すると肝臓への負担も大きくなります。

抗酸化作用以外の働き

また、グルタチオンは上記のような抗酸化作用だけでなく、有害な物質を体内から取り除くためにも役立ってくれます。

解毒代謝に関与し、体内の有害物質がグルタチオンと結合し(グルタチオン抱合)、グルタミン酸とグリシンが切れることにより、メルカプツール酸となって排泄されると考えられている。

北海道医療大学

有害な物質と結びつくことで体内から一緒に排出されてしまうんです。

その点でも、肝臓の解毒作用を助けてくれるということになりますので、肝臓にとっては不可欠の物質といえます。

グルタチオンの多い食品

ちなみに、このグルタチオンを多く含む食品としては、肉類があげられますが特にレバーに豊富です。

・・・やっぱり肝臓に存在するということですね。

それから酵母や魚介類ではタラ・赤貝、野菜ではほうれん草やブロッコリーに含まれています。

「グルタチオンを経口摂取しても、アミノ酸に分解されるだけでは?」

と思うかもしれませんが、食べたグルタチオンのうち一部はグルタチオンのまま吸収されます。

参照:「人体の陰の立役者グルタチオン」笹塚クリニック

また、アミノ酸に分解されたとしても、そのアミノ酸はグルタチオンを作る「素材」となることは間違いありません。

コーヒーの肝臓への負担は?

カフェインは肝臓で分解されるのだけれど

コーヒーは肝臓に負担がかかったりはしないのでしょうか。

コーヒーはカフェインを含んでいてそのカフェインは肝臓で代謝されますので、大量に摂取すれば肝臓の負担になると考えられます。

毎日一杯のコーヒーで肝臓がんの発生率が半分以下に?

しかし、近年の研究では、適量ならむしろ肝臓にはよいということがわかってきています。

まず、日本国内で10年間の追跡調査を行った事例があります。

その結果としては、コーヒーをほとんど飲まない人の肝臓がん発生率を100とすると、毎日1杯飲む人の発生率は49、毎日5杯以上飲む人だと24という結果となりました。

参照:国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループ

もちろんこれだけでは因果関係ははっきりしませんがしかし期待は非常に大きいといえます。

コーヒーとγ-GTP

医学博士の古野純典(この・すみのり)氏も、自衛官2500人を対象に調査を行っています。

ビール2本分のアルコールを摂取した人のγ-GTPの数値を、コーヒーを毎日飲む人と、ほとんど飲まない人とで比較するというもので。

この結果は、毎日コーヒーを飲む人のほうが、ガンマGTPの値が平均10単位以上低いというものでした。

参照:肝機能をアップさせるコーヒーの飲み方は?

適量であれば有益

ということですので、コーヒーは適量であれば有益と考えられます。

ただ、肝硬変など、重篤な肝障害に至っている場合は、カフェインの分解ができなくなっているため問題が出てくるようです。

コーヒーの脂肪燃焼効果は?

コーヒーで脂肪燃焼?

肝臓などに過度に脂肪が蓄積されるのを防ぐためコーヒーを飲んでいるという人もいます。

ダイエットにコーヒーを使うという話も聞きますね。

じゃあいったいコーヒーにどんな効果が期待できるのかということですけど・・・

コーヒーにはクロロゲン酸という物質が含まれています。

クロロゲン酸の脂肪燃焼効果

これはポリフェノールの一種で抗酸化作用のあるものとしても有名です。

それでこのクロロゲン酸、細胞内のミトコンドリアに働きかけて脂肪燃焼を促進してくれると言うんです。

参照:クロロゲン酸類の体脂肪低減メカニズム

ミトコンドリアというと、細胞の中にあるエネルギー工場ですね。

カフェインが代謝アップ

それから、コーヒーにはカフェインも含まれていますけど、これも体の代謝をアップさせて脂肪の燃焼を促進してくれると言われます。

これについては肥満糖尿病モデルラットを使った実験があります。

  • 普通のえさ+安静にさせておく
  • カフェインを混ぜたえさ+安静にさせておく

この2グループで7週間後に比較したところ、カフェイン+えさのグループは内臓脂肪が24%、皮下脂肪が28%減っていました。

逆に普通のえさのグループは内臓脂肪も皮下脂肪も増えていました。

参照:コーヒーと健康

ということで非常にコーヒーは期待できるのですけど、何事にも当てはまることですが過ぎたるは及ばざるがごとしですのでその点は気をつけたいところですね。

毎日の食生活にうまく取り入れていきたいものです。

高濃度茶カテキンと肝臓障害

カテキンというと緑茶に含まれている健康成分として有名です。
でも逆に、肝臓には悪いという意見もあります。

【肝臓に良い】

まず、肝臓に良いとする根拠ですが、カテキンの抗酸化作用と、
脂肪燃焼促進作用です。

肝臓というのはいろいろな代謝が行われるところなので、体内でも特に活性酸素が発生しやすい場所です。

なので抗酸化物質は肝臓にとってはとてもありがたいものなんです。

参照:緑茶カテキンは抗酸化作用により肝障害を抑制する

それから脂肪燃焼促進というのは脂肪肝予防に役立ってくれますね。

参照:茶カテキンによる体脂肪低減メカニズム

【肝臓に悪い】

では、肝臓に悪いのではないかとする方はどういう根拠に基いているのでしょうか。

これは、カナダの事例ですが40代のある女性がカテキンサプリ(カテキン600ミリグラム相当)を毎日半年以上もとり続けたそうです。

そしてその女性は肝臓障害に見舞われてなんと移植が必要なほどになってしまったのだとか。

また、フランスやスペインでは4年間で13件ほど副作用が報告されていますがこちらは症状も軽く、サプリをやめることで症状は改善されたそうです。

ただ、以上だけだと事例としては少なすぎますし因果関係は今ひとつはっきりしません。

サプリメントの製造法に問題があったのかもしれません。

ただ確実に言えることは、非常識なほど大量に、特定の物質だけを
摂取し続けることは問題だということです。

通常体に良いものでも、度を超えれば逆効果になるかもしれませんよという当たり前のことに気をつけておけばよいということでしょう。

黒ごまの美肌・美容効果は?

ゴマは肌のアンチエイジングに役立つ

ごまが健康に役立つことは明らかですので、美容・美肌に役立つことも確実でしょう。

まず、ごまには多くの抗酸化物質が含まれているということでしたね。

体を老化させるのは活性酸素による酸化が原因としては大きいと考えられていますが、ごまはこれを防いでくれるというわけです。

ということはつまり、肌の老化予防の一助ともなってくれるでしょう。

参照:伝統食品「ゴマ」の調理加工からみた健康増進機能

参照:老化促進モデルマウスによる実験

肝臓によいものは肌にもよい

また、ごまは肝臓に良いということですが、肝臓が元気であれば肌の美しさも保ちやすいです。

なぜなら肝臓は、有害な物質を分解してくれる場所だからです。

有害物質が血液に乗って体じゅうを巡っていたのでは美肌なんて望めません。

ごまの抗酸化作用

ごまの中でも特に黒ごまは抗酸化作用が強いと言われています。

まずこれまでにも書いてきたとおり、ゴマリグナン・セサミンや、ビタミンEなどの抗酸化物質が豊富なんですよね。

黒ごまにはアントシアニンも

これら以外にも、黒ごまの色を見て分かるとおり非常に濃い色素が含まれています。これ、アントシアニンなんです。

ブルーベリーとか黒豆にも含まれているアントシアニン。これも強力な抗酸化物質として知られています。

細胞や酵素を作るのに必須の亜鉛

また、ごまには亜鉛も豊富ですけど、これは細胞分裂のためにも、酵素を作るためにも必須のミネラルです。

SODという抗酸化酵素の原料にもなります。

ということで、ごまにはいろいろな抗酸化物質が含まれていますので、肝臓はもちろんのこと、全身の健康やアンチエイジングに役立ってくれることでしょう。

ごまのビタミンE

ゴマにはビタミンEも豊富

ごまにはゴマリグナン・セサミンというポリフェノールが含まれていて、これらが抗酸化作用を発揮してくれるということでした。

それに加えてごまにはビタミンEも含まれていますね。これも抗酸化ビタミンとして有名なものです。

ビタミンE=抗酸化ビタミン

ビタミンEは細胞膜に存在して、活性酸素を見つけるとこれを除去してくれます。

ですので、活性酸素によって細胞が傷つけられるのを防いでくれるんです。

ビタミンCと共同で働く

でもその際、ビタミンEのほうは変質してしまいます。これをもとに戻してくれるのがビタミンCです。

なのでEとCは同時に摂取したほうがよいということになりますね。

セサミン・ゴマリグナンと肝臓

ゴマリグナン、セサミンはポリフェノールの一種

ゴマリグナンというのはごまに含まれるポリフェノールの一種で、セサミンはそのゴマリグナンの一つということでした。

ではセサミンの肝臓への効果としてはどんなことが期待されるのでしょうか。

ポリフェノールの一種ということですので活性酸素の害を抑制する、抗酸化作用があるのですけど、それなら他の食品でもよさそうですね。

セサミンの抗酸化作用が他と違うのは…

ただ、セサミンの抗酸化作用が他と違うのは、特に肝臓に届きやすい点です。

参照:ポリフェノールの体内動態に関する研究

他の食品の場合は、体のいろんな所で働きますので肝臓にたどり着いた時には抗酸化力が衰えているのですけどセサミンの場合は肝臓にたどり着きやすいようです。

京都大学での実験結果

実験としては京都大学などの行ったものがありますが、セサミンを摂取した場合、運動時に血液中の過酸化脂質がほとんど増えないという結果が出ています。

参照:セサミンと活性酸素に関する調査

ちなみに過酸化脂質というのは、脂質が活性酸素によって酸化させられたものです。

ゴマリグナンとは? セサミンとは?

ビタミンやアミノ酸だけじゃない!

ゴマが健康によいのはいろいろな栄養が含まれているからだということは以前書きました。

でも、ビタミンとかアミノ酸なら他の食品にも含まれていますので、注目したいのはごま独特の成分ということになります。

そしてそれがゴマリグナンというものです。

ポリフェノールの抗酸化作用

これはゴマに含まれているリグナンという物質のことなんですけど、簡単に言うとポリフェノールということになります。

ポリフェノールというと植物が持っている色素ですが、活性酸素の働きを抑える作用、つまり抗酸化作用が有名ですね。ゴマリグナンも抗酸化物質ということになります。

セサミンはゴマリグナンの一種

それじゃあセサミンって何?ということになりそうです。

セサミンというのはこのゴマリグナンの一つなんですね。

セサミン以外にも、セサモリンとかセサモールとか、似たような名前のものがあるのですが、それらをまとめてゴマリグナンといいます。

アカゴマ(亜麻仁)はセサミンを含まない

それでよく「ゴマの希少成分」という言い方をしますがリグナンが多いと言われるアカゴマ(亜麻仁)でも100グラム中0.3グラムしか含まれていません。

ただ、アカゴマにはリグナンは含まれていてもセサミンは含まれていないんですよね・・・なぜなら実はゴマとは別の植物だからです。

セサミンがどんなに少ないか

では他でもないゴマにはどれくらいのリグナンが含まれているのかといいますと、100グラム中、0.03グラム程度です。

さらに10分の1になってしまいました。それくらい希少な成分ですので、ゴマで摂取するのは難しいかもしれません。サプリメントの利用が望ましいです。

ごまの成分

まずは有名になったのはそれほど昔ではないと思いますけどゴマリグナン、その中に含まれるセサミンという成分ですが、ここではセサミン以外を見ていこうと思います。

オレイン酸はLDLを抑制する

また、ごま油も当然含まれていますが、LDLを抑えると言われるオレイン酸がたくさん含まれています。

参照:植物油と栄養

ただごま油の場合、それと同じくらいリノール酸も多いです。リノール酸はオレイン酸と共同して、体内で働くと考えられています。

アミノ酸は健康のために必須

また、アミノ酸も含まれていますけど中でもメチオニンやアルギニン、トリプトファンが多いようです。

メチオニンやアルギニンというと、肝臓のためにも役立ってくれるアミノ酸でしたね。

トリプトファンは体内でセロトニンの原料になって、精神的な安定のために役立ってくれると言われています。

ビタミン・ミネラルも豊富

ビタミンを見てみますと、まずEが豊富です。

ビタミンEは抗酸化ビタミンとしても有名ですし、血行も良くしてくれると言われています。

それ以外にもビタミンB群も多いですね。

それから見逃されがちですけどカルシウムも豊富です。同じ重さで比べますと、牛乳の10倍のカルシウムを含んでいます。

田七人参とは

三七人参?

田七人参は別名三七人参ともいいます。

これは栽培するのに3年から7年もかかることからつけられた名前だとの説があります。

原産地は中国で、温暖で適度な湿度もなければ栽培できないと言われています。

土地の栄養を吸い尽くす田七人参

栽培した後、同じ土地では10年間は田七人参を栽培できないという話もあるくらいですので、土地からたくさんの養分を吸収し去ってしまうということなのでしょう。

それだけに田七人参の内部には栄養が凝縮されていると思えてきますね。

田七人参はお金では買えない?

中国では大昔から漢方に取り入れられているのかと思いきや、案外数百年の歴史しかないそうです。

ただ、やはり珍重はされていて、長らく輸出は禁止されていたそうですね。

だからお金では買えないという意味で「金不換」と呼ばれていたそうです。

現在は田七人参のサプリも手に入る

今は輸出もされていて、日本でも手軽にサプリメントが手に入りますのでよい時代になったものですね。

温暖で、湿度も高めなところで栽培できるというわけですので、日本でも栽培できそうなものですがそうはいかないのでしょうかね。

田七人参(でんしちにんじん)というのは名前から分かるとおり、高麗人参(オタネニンジン)の親戚みたいなものです。

片仔廣の原料は田七人参

中国に片仔廣(へんしこう)という漢方薬があって、昔から肝機能改善のために用いられてきました。

ちょっと調べてみましたところ、日本では1ヶ月分10万円程度で売っているところがありました。そしてその成分を見てみると「田七人参85%」となっています。

※片仔廣は日本では医薬品ではなく「食品」扱いです。

※ちなみに格安の「片仔廣」も売られていますが、格安のものは田七人参がほとんど含まれていないか、全く含まれていません。

田七人参とAST、ALT

人工的に肝障害を起こしたマウスを使った実験もあります。

参照:肝障害モデルマウスの肝機能に対する田七人参エキス及びその成分の作用

この実験では、肝障害を起こしたマウスに田七人参製剤や凍結乾燥田七人参を経口投与しています。

その結果、「血清ALT、ASTは有意に抑制された」とあります。

田七人参の成分

面白いのは、田七人参の主要成分であるRb1やRg1(どちらもサポニン)だけを抽出して投与しても、作用は弱かったという点です。

高麗人参も主成分はサポニンなんですけど、漢方薬に用いられるようなものは、単一の成分では測りきれないということですね。

自然のまま、いろいろな成分が絶妙に組み合わさることで、作用を強めていると考えられます。

肝臓に効く漢方薬は?

全身の調和=健康

肝臓というと体に必要な物質をつくりだしたり有害な物質を分解してくれるということでまさに全身の健康に関係があるわけですけど、全身の調和を考えるという意味では漢方薬は肝臓と相性が良いと言われています。

ただ、中国では薬として用いられるものですので、日本で薬扱いになっていないとしても、自分で勝手に選んで用いるべきではありません

専門家に相談した上で用いるべきです。

小柴胡湯

たとえば肝臓の障害がまだ重篤なものではない場合、柴胡剤という種類の漢方薬がよく使われます。

小柴胡湯などが有名ですね。

また高齢者の場合、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)も用いられます。

黄疸や浮腫が出ているような場合は、茵陳五苓散(いんちんごれいさん)などが用いられます。

深刻な肝臓障害の場合は…

ただ以上のものは、肝臓の障害がひどくなって体力が失われている場合には望ましくないようです。

小柴胡湯の副作用がニュースになったことがありますがこれは既に深刻な状態になっている肝臓病に対して使った結果だと言われています。

つまり使い方が間違っていたのですね。

ですので、漢方薬は、自分で勝手に選んで用いるのではなく、専門家に相談して、その指導を仰ぎつつ用いるべきものなんです。

胆汁の流れをよくする食べ物

意外かもしれませんが、脂肪の摂取が少なすぎると、胆汁の流れが悪くなってしまいます。

なぜなら、胆汁というのは、脂肪の消化を助けるために分泌されるものだからです。

脂肪を食べなければ、消化の必要はなく、胆汁が分泌される必要もなくなって流れが悪くなってしまうということです。

この場合は、体に悪い飽和脂肪酸ではなく不飽和脂肪酸をとるようにするといいですね。オリーブ油などがその代表です。

あさりは肝臓にいい?

しじみが肝臓に良い食べ物だというのは有名ですがそれでは似たようなものとしてあさりはどうなのでしょう?

あさりもしじみ同様、肝臓に良い食べ物といえますが比較してみると、しじみに優っている点と劣っている点があります。

どちらかというとしじみに負けているところが多いのですが・・・

たとえば、アミノ酸スコアはしじみ100に対してあさりは81となっています。

アミノ酸総合では少し負け。

それから細胞の再生に必要と言われるビタミンB12ですがこれもしじみのほうが1.2倍くらいになっています。

肝細胞の活動に欠かせない亜鉛はどうかというと、これもしじみのほうが2倍含まれています。

ただし、肝臓が弱りすぎている場合過剰が気になる鉄に関しては、あさりのほうが3割程度少ないですので、これは優っていると言っていいでしょう。

他にあさりのほうが優っている点はというと、肝臓の解毒作用を助け、また肝細胞の膜を守ると言われているタウリンが、しじみの10倍程度含まれている点ですね。

参照:タウリンとは(農林水産省)

参照:肝臓の働きを高める(総合南東北病院)

タウリンに関してはあさりの圧倒的勝利です。ただ、あさりにしてもしじみにしても鉄分の多い食品ですのでその点注意が必要です。

しじみの鉄が肝臓に悪い?

しじみは昔から肝臓に良い食べ物と言われてきました。

ところが近年では、肝臓に悪いんじゃないかということもいわれるようになりました。

しじみにはオルニチンやタウリン、亜鉛など、肝臓に必要な物質も含まれていますが、過剰になると恐ろしい鉄分も豊富だからです。

しかし、それほど肝臓の状態が悪くないのであればしじみは依然として肝臓に良い食べ物といえます。

なぜなら、過剰な鉄分は吸収されないように体がブロックしてくれるからです。

脂肪肝くらいであれば大丈夫なんです。ところがもっと肝臓が弱ってくると、そのブロックが崩れるんです。

それで鉄はどんどん体内に吸収されることになります。鉄の吸収を抑制するための物質を肝臓が作ってるからなんですね。

吸収された鉄は他でもない、肝臓にたまってしまいます。そして、活性酸素の働きを強めてしまいます。

その結果、肝臓の病気を進行させてしまうということです。

ですのである程度健康な肝臓にとってはしじみは良い食品なのですけど、鉄吸収を抑えられなくなるほど弱ってしまった肝臓にとっては毒になってしまうということですね。

チョコレートは肝臓に悪い?~カカオポリフェノールと脂肪燃焼

チョコレートが肝臓に悪いかどうか。

これはチョコレートによって違うと言えそうです。

あまりに甘いだけの、糖分たっぷりのものは肝臓にはいいとはいえないでしょう。

肝硬変の人に、カカオ85%のチョコレートを食べてもらうという実験もあります。

肝硬変では、肝臓の血行が悪くなって、その結果、門脈の血圧が上がり、胃や食道の静脈瘤につながることがあります。

ところが上記のようなチョコレートを食べてもらうと門脈の血圧上昇が非常に小さくなったそうです。

これもカカオポリフェノールの作用と考えられています。

肝硬変の人に医師が食べさせるくらいですのでこういうカカオ濃度の高いチョコレートが肝臓に悪いとは考えにくいですね。

参照:チョコレート、肝硬変患者に良薬である可能性(ロイター)

温州みかんの肝臓への効果

温州みかんにはベータクリプトキサンチンという色素が含まれていて、抗酸化作用が強く、抗がん作用があるのではないかと言われていました。

では肝臓への効果はどうかというと、まず疫学的調査が行われました。

みかんで有名な静岡県のある町の人を対象に、ベータクリプトキサンチンの血中濃度と、病気との関係を調べたのです。

そうしたところ血中濃度が高いほど、肝臓病、糖尿病、動脈硬化、骨粗しょう症のリスクが低いのではないかという結果が出ました。

参照:ミカンの摂取と健康に関する栄養疫学調査

金沢大学での動物実験もあります。脂肪肝炎になったマウスを使っての実験です。

このマウスにベータクリプトキサンチンを与えたところ、12週間で肝臓の脂肪は減り、肝細胞の炎症や線維化も改善されました。ほぼ正常に近い状態まで回復したとのこと。

参照:金沢大学での動物試験(農林水産省)

愛媛大学の実験として、人を対象としたものがあります。

これは脂肪肝または脂肪肝炎の人を対象にした実験で、毎日ベータクリプトキサンチンを含むみかんジュースを飲んでもらいました。

そして12週間後の結果としては、肝臓の状態を示す血液検査の数値は改善され、また血糖値や活性酸素による酸化ストレスも改善されていました。

これらをみると、温州みかんのベータクリプトキサンチンは肝臓のみならず健康全般に非常に期待が持てる栄養と言えそうですね。

参照:愛媛大学でのヒト介入試験(農林水産省)

牛乳は肝臓に悪い?

牛乳は一般的には健康によいとされていますけど、コレステロールも高そうですし、肝臓に悪いのではないかという人もいますが、どうなのでしょうか?

場合にもよるのでしょうが、一般的には牛乳は肝臓によいとされています。

肝炎の食事療法として牛乳が勧められることも多いです。

慢性肝炎の食事療法の一例では、普通食を基本にした食事を3食規則正しく摂り、その他に1日コップ1杯の牛乳摂取が推奨されています。

生活習慣病と牛乳(Jミルク)

なぜかといいますと、肝機能が衰えてくると、体内ではある種のアミノ酸は増加してしまいますがある種のアミノ酸は不足してしまいます。

ようするのバランスが悪くなるというわけです。

そしてそのことは、肝臓のみならず体全体の健康にとって好ましい状態ではありません。

そこで牛乳なのですが、牛乳のタンパク質にはこの、不足する方のアミノ酸が多く含まれているのですね。

だからアミノ酸のバランスを整える上で重要だということです。

また、肝臓が悪い場合は鉄過剰になりやすいのですが牛乳は鉄分が少ないというのも利点です。

コレステロールが心配という場合は脂肪分ゼロの牛乳もありますのでそれを利用するといいでしょう。

トマトジュースの肝機能への効果

特にトマトジュースでなくともよいのですけど、トマトジュースであれば手軽に取れますし、またリコピンの濃度も高かったりしますのでありがたいわけです。

さてではトマトの何が肝臓の役に立っているのかというと主なことだけで3つの点から肝臓のために役立ってくれそうだと期待できます。

まずはトマトといえばその色素、リコピンですがこれは強力な抗酸化物質です。なのでリコピンは健康全般に役立つと考えられます。

そのリコピンは、肝臓に高濃度で存在していますので、肝臓でも役立っていると考えられます。

2つ目として13-oxo-odaという物質ですが、これは京都大学の研究で、肝臓や血液の中の中性脂肪を減らす働きがるという結果が出ています。

参照:トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見(京都大学)

3つ目として、お酒と一緒にトマトジュースを飲むと、アルコールやアセトアルデヒドの分解が早まるという実験結果があります。

参照:トマトと血中アルコール(カゴメ)

レンコンは肝臓に良い?

肝臓によい食品としてレンコンが挙げられることがあります。

ではレンコンの何が役に立っているのでしょう?

まずレンコンというと食物繊維が多いわけですけど、食物繊維は腸内を綺麗にするのに役立ってくれますので、これまた肝臓の役に立つということになります。

腸が汚れていればそこから有害な物質が吸収されてしまうわけですが、それを分解するのは肝臓の仕事となってしまうからです。腸が汚れているだけで肝臓の負担は増えるんです。

また、レンコンにはビタミンB12が豊富なんですね。このビタミンB12は、細胞の分裂に欠かせないビタミンなんです。

肝臓といえば再生力が優れているわけですが再生というと細胞分裂ですのでビタミンB12は肝臓を助けてくれるということになります。

アラニン、グルタミンと肝臓への効果

アラニンはアミノ酸の一種ですが、体内で合成できるということで非必須アミノ酸に分類されます。

体内のタンパク質のほとんどで必要とされるアミノ酸ですが、肝臓に対しての働きとしては、アルコールやアセトアルデヒドの分解を助けるという実験結果があります。

参照:肝臓の健康とアミノ酸

アラニンを含む食品としては、昔から肝臓にいいと言われているしじみ以外にも、あさりやレバーなどが有名です。

グルタミンの方もアミノ酸で、こちらも体内で合成できます。

グルタミンは筋肉の維持に役だっているということで入院中に筋肉が落ちてしまわないよう点滴で用いることもあります。

グルタミンは大豆や小麦の他、多くの食品に含まれているようです。

さて、アラニンとグルタミンの肝臓への効果については動物を使った実験があります。

まず、2グループにわけたラットにアルコールを与えて、一方のグループにのみアラニンとグルタミンを与えたところ与えたグループのほうが運動機能の回復が早かったということです。

つまりアルコールの分解が早まったと考えられます。

ちなみに、アルコールが分解されてできる、二日酔いの原因節いつアセトアルデヒドについても分解が早まっているという結果が出ました。

ですので肝臓に必要なアミノ酸といえますが、アミノ酸というのはバランスが大事ですので、これらばかりとっていてもそれほど効果は望めないでしょう。

肝臓病には高カロリー食?

昔は肝臓病の時の食事の基本は、高カロリー、高タンパクということになっていましたが現在ではこれは否定されています。

そして高カロリー食のほうも、今では避けられています。なぜならまず、必要以上のカロリーを取ってしまうと過剰なぶんは脂肪として蓄えられてしまうからです。

もちろんこれは肝臓に脂肪がつく原因ともなります。脂肪肝になれば肝臓の負担が大きくなるのは当然ですね。

また、摂取カロリーが増えるということは、それだけいろいろなものを過剰にとることになりますので肝臓はそれらの処理のために、普通以上に働かなくてはならないということになります。

いろいろな栄養素の代謝自体、肝臓にとっては大事な仕事ですが、中には代謝の過程で有害な物質を生んでしまうものもありますので、そういう有害物質の分解という仕事も増えてしまいます。

ですので肝臓の仕事を必要以上に増やさないためにも、摂取カロリーには気をつける必要があるんです。

肝臓病とタンパク質の負担

以前は、肝臓の病気には高タンパク食が良いというのが常識だったのですが、
最近はそうではなくなっています。

もちろん、健康な肝臓であれば問題ないのですが、肝臓の病気も、慢性肝炎以上に重いものとなりますとタンパク質の摂取を控える必要が出てきます。

なぜなら、タンパク質を分解する過程でアンモニアが発生してしまいますが、これは体にとって有害な物質ですので肝臓はこれを分解しなければならないからです。

アルコールを摂取すると、アルコールとアセトアルデヒドの分解のために肝臓の負担が増えるのと同じような理屈ですね。

ただどれくらい控えるかは肝機能がどれくらい失われているかによります。

肝炎程度であれば、過剰摂取をに気をつければ良い場合がほとんどですが、肝硬変などになりますと、通常より大幅に減らさなければならなくなります。

それにしても、健康や医学の常識ってよくかわってしまうものなんですね。

肝臓病と鉄分の過剰

健康のために鉄分が必要といわれますが、鉄分は過剰ですと体にとって毒となります。

なぜなら、体内の活性酸素は鉄によって働きを強めるからです。

鉄が多すぎれば活性酸素も強くなりすぎて、周りの細胞を傷つけ、がんのもとともなってしまいます。

そこで肝臓がどう関係しているかということですが・・・実は肝臓が鉄過剰にならないよう、鉄の吸収を調節してくれているということがわかっています。

体内に鉄分が十分あるという場合は、肝臓からヘプシジンという物質が分泌されこれが鉄の吸収を阻害してくれます。だから肝臓が元気であれば、鉄過剰にはなりにくいのです。

肝炎や肝硬変などで、肝臓の働きが失われてしまうと、この鉄吸収を抑制する働きも失われてしまいます。鉄がどんどん吸収されるようになります。

そうなると、どこにたまってしまうのかというと、ほかならぬ肝臓にたまってしまうんです。肝臓は私たちの体の中で最も多くの鉄を備蓄する器官だからです。

ということは、肝臓が弱ると鉄の吸収が増えてしまい、その鉄は弱った肝臓にたまって追い打ちをかけることになります。ですので肝臓が弱っている人は特に鉄分を控えなければならないのです。

まだまだ肝臓が元気なうちは、しじみは肝臓によいといえるのですけど、弱ってしまった肝臓には、しじみのもつ鉄分は毒になってしまうということですね。

大豆食品

納豆や豆腐などの大豆食品が健康に役立つことは知られていますが、特に肝臓に対してはどんな影響を持つのでしょう。

まず大豆には大豆サポニンという物質が含まれています。大豆サポニンは過酸化脂質の生成を抑制する働きがあると言われています。

肝臓にも脂肪がついてしまうわけですが、その脂肪が活性酸素と結びつくと過酸化脂質となり延々と周りの肝細胞を傷つけることになります。

それを大豆サポニンがある程度防いでくれるというわけですね。

それから大豆には良質なタンパク質が含まれています。タンパク質はアミノ酸となり、肝細胞や肝臓で作られる酵素の素材となります。つまり肝臓の再生には欠かせないものです。

また、大豆にはビタミンB2やEも豊富ですのでこれらも肝臓のために役立ってくれます。

やはり大豆食品は肝臓にも良いというわけです。

肝臓病と塩分制限

塩分の取り過ぎは肝臓だけでなく健康を考えるなら当然気をつけなければならないことですが肝臓の病気にも悪影響をおよぼすことがあります。

特に肝硬変や肝臓がんなど、肝機能障害の程度が甚だしい場合はアルブミンの生成が非常に減ってしまいます

アルブミンはタンパク質なのですが、血液と細胞との間の水分のやりとりに関係しているのでこれが不足するとその水分のやりとりがうまくいかなくなります。その結果、腹水とかむくみという症状が出てくるわけです。

そんな時に塩分を取りすぎてしまうと、体は塩分濃度を下げようとして、外部から水分も多量に吸収することになります。

それで体内の水分量も増えてしまって腹水やむくみが悪化するということになってしまいます。

ですので肝硬変などの時は塩分の摂取制限がかかるのです。

塩分をたくさんとってしまったかな?というときにはカリウムを摂取すれば塩分の排出に役立ってくれます。バナナやトマトジュースはカリウムを摂るにはお手軽な食品ですね。

肝臓と食物繊維~脂肪肝改善だけじゃなかった

食物繊維といいますと脂肪吸収を穏やかにするということで、肝臓のみならず体内の脂肪が増えることをある程度邪魔してくれています。

また、食物繊維には、腸をきれいにするという役割もあります。

便秘の中で腸が汚れていますと、悪玉菌が増えて有害な物質をどんどん生み出します。それが腸から吸収されて、そのまま体をめぐっては大変ですので、その有害物質を分解しないといけないのですがその役割を担うのが・・・肝臓なんですよね。

なので、腸が汚れると肝臓の負担が増すということになります。食物繊維を積極的に取れば腸をきれいにすることにもつながりますので、肝臓の負担を減らすことができます。脂肪吸収の抑制と合わせて一石二鳥です。

肝臓のビタミン貯蔵

肝臓にはビタミンを貯蔵するという役割もあります。ホント、働き者ですよね・・・。なので肝臓が病気になるとビタミン不足にもなりがちです。

肝臓に貯蔵されるビタミンは脂溶性のものですがA、D、E、Kがあります。ですのでこれらのビタミンは、過剰摂取による弊害=ビタミン過剰症の心配もしなければなりません。

ただこの中でもビタミンEはそれほど心配ないようです。ビタミンAなどは、体に存在するもののうち8割が肝臓に蓄えられているそうですが、ビタミンEの場合は全身にまんべんなく分散されているようです。なので過剰でも肝臓に負担をかける割合は減ります。

また、ビタミンEは、たくさん取れば取るほど吸収率が悪くなります。ですので過剰にとるのが難しいビタミンなんですね。また、ビタミンEは脂溶性である割には働きが終わった後、排泄されやすいそうです。

肝臓がんとビタミンE

ビタミンEには抗酸化作用があり、血流を良くする作用もあると言われています。

それに加えて、2012年、肝臓がんとビタミンEに関する研究も発表されました。

中国の上海交通大学医学部がアメリカの医学誌に発表した研究結果なのですが、13万人を超えるデータを用いて女性は平均10年以上、男性は平均5年以上の追跡調査を行った結果です。

参照:Vitamin intake and liver cancer risk: a report from two cohort studies in China.

それによりますと、ビタミンEの摂取によって肝臓がんのリスクがなんと48%も下がっていたそうです。

なので肝臓を守るためにもビタミンEは積極的に摂取していきたいものですね。

ビタミンEを多く含む食品として大豆がありますが、大豆食品はタンパク源としても優秀ですので、体にとって必要なアミノ酸をいろいろと摂取することができます。

肝臓に良いビタミンとは

肝臓によいビタミンの代表はやはりビタミンB群ということになりそうです。

肝臓では糖質・脂質・タンパク質などの代謝が行われますし有害な物質の分解も行われます。これらはすべて化学反応なのですが化学反応には酵素が必要です。

そして酵素が働くためには酵素を助ける補酵素が必要なのですが、その補酵素の代表とも言えるのがビタミンB群だからです。

ビタミンB群なくして肝臓は機能できないと言ってもいいでしょう。

ビタミンB群を摂取するには魚介類がオススメです。

それからビタミンAやEも大事です。これらは抗酸化力もあり、健康のためにどうしても必要な栄養素です。

そして万能のビタミンとも言われるビタミンCですね。これにも抗酸化作用がありますし、また細胞や粘膜を守る働きもありますので肝細胞を守っていく上でも必須と言えそうです。

まとめてビタミンACE(エース)と言ってもよさそうですがこれらは緑黄色野菜や果物からとるといいでしょう。

特に色の濃い野菜やフルーツはポリフェノールも豊富ですのでこれまた病気の予防につながります。

肝臓に良い食事レシピの共通点

肝臓に良い食事のレシピはいろいろありますけどその共通点を挙げてみたいと思います。

まずはやはり脂肪に気を使っていることですね。

もちろん脂肪も大事な栄養素ですが、現代人は取りすぎる傾向にあります。

脂肪の代謝自体、肝臓にとっては一仕事ですし、カロリーも高いですので脂肪肝のもとにもなります。

なので、脂肪をなるべく減らす方向で食べ物を選ぶことになります。

料理法としても油を使わない、「焼く」「蒸す」「ゆでる」という方法が多くなります。

また脂肪を使うとしても以前紹介したように飽和脂肪酸ではなく不飽和脂肪酸、中でも魚油に代表されるオメガ3やオリーブ油に代表されるオメガ9の油を使っていくことになります。

また、塩分が多いのも肝臓には良くないですので、スパイスで味を補うなどの工夫がなされます。

それから食物繊維は、腸をきれいにすることと脂肪の吸収を穏やかにすることなど、いろいろな意味で肝臓の助けになりますのでこれも積極的に取り入れていきます。

タンパク質は良質なものを、植物性も動物性もバランスよく取っていきます。タンパク質はアミノ酸に分解されますが、肝細胞の再生にも、肝臓ではたらく酵素の生成にもアミノ酸は不可欠です。

動物性のタンパク質は魚からとるようにすれば自ずと脂肪もオメガ3系が増えることになりますね。

また、肝臓の働きにはビタミンも大事ですので生の野菜やフルーツをしっかり食べるようにします。食物繊維も同時に取れますね。

過酸化脂質と肝臓の病気

脂肪は多すぎると体にいろいろな害を与えるわけですけど過酸化脂質という形が最も危険だと考えられます。

過酸化脂質というのは、脂質と活性酸素が結びついたものです。

活性酸素は細胞や遺伝子を傷つけ、老化や病気の原因になると言われていますが、それでも長くは存在していられないものです。

ところが脂質と結びついて過酸化脂質という形になると延々と周りの細胞を傷つけ続けることになります。

この過酸化脂質を分解してくれるのは体内では肝臓だけなんです。ですので、古くなった油はなるべく取らないほうが肝臓の負担を軽くすることにつながります。

また、過酸化脂質が多すぎて、肝臓が処理しきれないレベルになってしまうと今度は肝臓自体が過酸化脂質に傷つけられてしまう可能性が出てきます。

ですのでやはり、脂質の取り扱いには十分注意する必要がありますね。

過酸化脂質に対してはビタミンCがその害をよく防いでくれるということですので積極的に取っていきたいです。

不飽和脂肪酸と肝臓がん

脂肪肝予防のためには、脂肪のとりすぎに注意しなければならないのですけど、同じ脂肪でも悪玉コレステロールや中性脂肪を増やしてしまう脂肪と減らしてくれる脂肪とがあります。

増やしてしまう方は飽和脂肪酸と呼ばれ、主に肉に含まれているものです。

減らしてくれるものは不飽和脂肪酸と言われ、EPA・DHAなどの魚油や、オリーブオイルなどに含まれています。

多価不飽和脂肪酸は植物油や魚油に多く含まれ、一価不飽和脂肪酸はオリーブ油に多く含まれています。どちらも血液中のLDL(悪玉)コレステロールを下げる働きがあります。

脂質異常症の食事療法(順天堂大学医学部順天堂医院)

ですので肝臓の健康を考えるなら、同じ油でも不飽和脂肪酸の方をとるようにするといいですね。

さて、数年前の研究で、不飽和脂肪酸は肝臓がんのリスクを減らすという研究結果も出ています。これは不飽和脂肪酸の中でも魚油などに多く含まれるオメガ3の脂肪酸についての研究です。

参照:魚、n-3不飽和脂肪酸摂取量と肝がんとの関連について(国立がん研究センター)

同じ不飽和脂肪酸でも、オメガ6のものは多く取りすぎる傾向にありますので、避けたほうがよいと言われています。

上記研究では、なぜ不飽和脂肪酸が肝臓がんのリスクを減らすかに関する推測も発表されています。

不飽和脂肪酸には細胞の炎症を抑える働きと、インシュリン抵抗性を改善する働きがあるからではないかとのことです。

インシュリン抵抗性を改善するということは糖尿病予防にも役立ちそうだということになりますね。

肝機能改善にタウリン

タウリンといいますと健康に役立つ栄養素として有名です。

アミノ酸であるとも、いやアミノ酸ではないとも言われますが、それは私たちにはどうでもいいことです。

体に良いということが大事です。

私たちの体のいろいろな部分に存在していて、生きていく上で欠かすことのできない物質とも言われます。

ここでは肝臓に対する働きを見てみましょう。

まず、肝細胞を保護する働きがあると言われています。

ウサギにタウリンを経口投与した実験では、

  • 胆汁の量が増えた
  • 肝機能が改善した
  • 肝細胞の再生が促進された

という結果が出ています。

参照:医療医薬品タウリン

また、高コレステロール血症モデル動物を使った実験では、

  • LDLコレステロール低下
  • HDLコレステロール上昇
  • 脂質酸化抑制

などの結果が報告されています。

参照:タウリンの動脈硬化予防薬としての可能性

また、お酒を飲む人にとって大事なことですが、
二日酔いの元になるアセトアルデヒドの分解を
助けてくれるとも考えられています。

参照:タウリン(静岡県立大学)

そして、タウリンは抗酸化作用も持つことがわかっています。

これまでの研究結果から、タウリンは浸透圧調節、細胞膜安定化、抗酸化、抗炎症作用などを介して、細胞や体の恒常性維持に寄与しており、様々な疾患の予防にも有効あることが判ってきました。

国際タウリン研究会

ということでタウリンは積極的に取り入れていきたいですが特にタウリンが豊富なものとしてはしじみやかき、たこやイカなどが有名ですね。

これらは良質のタンパク質も含み、アミノ酸の摂取にも役立ちますので肝臓によい食材と言えそうです。

肝臓に良い食事~アミノ酸

肝臓はダメージを受けても再生する力があります。

その際はもちろん肝細胞を作り出すわけですが、そのための素材として必要なのがアミノ酸です。

AST・ALTやガンマGTPなど、肝臓関係の数値で悪い結果が出ている人はそれだけ肝細胞が壊れているわけですから、修復のためにアミノ酸が必要ということになります。

また、肝臓では体に必要な様々な酵素も作られていますが酵素の材料になっているのもアミノ酸です。

そしてこのアミノ酸、バランスよく取らなければ
意味がありません

一種類だけたくさんとっても、働きとしては少ししか取らなかったアミノ酸のレベルに合わされてしまうということです。

例えばAというアミノ酸を必要量に対して120%の量を摂取したとしても、Bというアミノ酸を20%しかとっていないならその20%レベルの働きしかしてくれないということです。

ですのでアミノ酸は必要な物をまんべんなく
とらなければなりません。

アミノ酸のもとといえばタンパク質ですが、健康に良さそうだからといって、植物性たんぱく質ばかりとるのはダメで動物性たんぱく質もバランスよくとらなくてはなりません。

そうすることで、肝臓のためにも効率よく働いてくれることでしょう。

肝臓に良いビタミンB群

もちろんどのビタミンであれ、健康な肝臓の役には立つのですけど特にビタミンB群は肝臓にとって必要と言われます。

肝臓ではいろいろな代謝が行われるわけですがビタミンB群はその代謝に不可欠だからです。

例えばビタミンB1は糖質代謝に不可欠ですね。

B2は脂質代謝や糖質代謝に必要です。

ナイアシンとパントテン酸は糖質、脂質、タンパク質すべての代謝に関わります。

B6は脂質とタンパク質の代謝に必要です。

ビオチンも三大栄養素の代謝のために働きます。

以上のものはすべてビタミンB群なのですけどいかに肝臓のために役だってくれるかがわかると思います。

アルギニンの副作用と摂取上限

アルギニンはいろいろと体の役にたってくれるということがわかっているのですが、気になるのは摂取上限ですね。

過剰になるとなにか悪いことはあるのかということです。

まず、摂取上限については、大人であれば1日20g程度と言われています。

子供の場合は体重1キロあたり0.4グラムと言われています。

アルギニン過剰の場合の副作用についてはそれほど深刻なものはないようですが、腎臓が悪い場合には避けたほうがよいと言われています。

参照:腎症のある人の食事

下痢などの副作用もあると言われています。これはpHが調整されていないアルギニンのサプリメントを飲んだ場合のことです。

アルギニンはアルカリ性ですので、これをたくさん飲み過ぎると、消化不良になるということですね(胃酸は酸性だから)。

ですのでサプリメントを買うときはクエン酸などでpHが調整されているものを選ぶようにしましょう。

アルギニンと肝機能

アルギニン製剤は医薬品です。

参照:アルギニン製剤

肝臓には「尿素サイクル」という機能がありますが、その機能の異常で、高アンモニア血症となった場合にアルギニン製剤が用いられます。

尿素サイクル(尿素回路、オルニチン回路)というのは、体内で発生するアンモニアを、無害な尿素に変換するための肝臓の機能です。

タンパク質の分解などで生じるアンモニアは、体にとって毒ですので、それを肝臓が解毒しているというわけです。

その際にアルギニンも活躍するというわけです。

アルギニンと成長ホルモン

成長ホルモンの分泌も促します。

参照:国際アミノ酸科学協会

成長ホルモンは、骨や筋肉や肌の細胞の分裂に関係しているだけでなく、タンパク質や糖、脂質など多くの物質の代謝に関わっています。

成長ホルモンは、脂肪の分解に関わるという点で、メタボとも関係が深いと考えられています。

参照:成長ホルモンの話(日本医科大学)

メタボと関係が深いということは、内臓脂肪とも関係が深い、つまり肝臓とも関係が深いということになります。

アルギニンとオルニチンの関係

しじみに含まれるオルニチンは、肝臓のアンモニア分解を助けることで体内の有毒物質を除去し、また成長ホルモンの分泌を助けることで脂肪肝の改善にも役立つということでした。

さてこのオルニチンですが、実は同じアミノ酸であるアルギニンが変化してできるものでもあるんです。

そしてアルギニンのほうがオルニチンよりもはるかに多くの働きがあるとも言われます。

ちなみにしじみにはオルニチンだけでなくアルギニンも含まれています。

それぞれの働きを見てみますと、オルニチンの持っている働きはすべてアルギニンも持っています。そしてアルギニンはさらに別の働きも持っています。

ですので、アルギニンがオルニチンに変化することも考えますと、どちらか一方をとるとするなら前者ということになりそうですね。

ただ、両方とったほうが効果が高まるといわれますので両方を含んだしじみは非常に都合がいいということになります。

ちなみにアルギニンはオルニチンに変化しますが、そのオルニチンはシトルリンに変化します。さらにシトルリンは元のアルギニンに戻ります。つまりサイクルを形成しているというわけです。

オルニチンの肝臓への効果~ガンマGTPを下げる

しじみに含まれるオルニチンはアンモニア分解に関わるだけではない、という実験結果があります。

オルニチンは肝臓でのアンモニア分解で役立っているアミノ酸です。

しかし、肝機能の状態を表す数値であるASTやALT、ガンマGTPにも影響することが実験によってわかったんです。

実験では上記の数値が高い人を2グループにわけ、一方にはオルニチンを、他方にはプラシーボ(偽薬)を摂取してもらうことにより行われました。

参照:オルニチンに関する実験

その結果、オルニチン摂取グループの方がAST、ALT、ガンマGTPすべてにおいて
低下するという実験結果が得られました。

では、どういうメカニズムでそうなると考えられるのかといいますと・・・

オルニチンは体内で成長ホルモンの分泌を助けます。そうすると体内で脂肪が燃えやすくなるわけですね。その結果、脂肪肝が改善されて、肝機能も改善されるのではないか、と考えられています。

肝臓とアンモニアとオルニチン

アンモニアというと尿を思い浮かべ、腎臓との関係が想起されるかもしれませんけど、肝臓との関係のほうがより深いようです。

アンモニアは体内でのタンパク質代謝の結果作られるものですがこれ自体は人体にとっては毒なんですね。

だからそのまま血液にのって全身を回られると困るんです。それで人体の化学工場たる肝臓がこのアンモニアを分解して安全な尿素に変えてくれます

これを腎臓が濾しとって、体外へ排出してくれるというわけです。アンモニアが分解される際、オルニチンというアミノ酸が活躍してくれます。

アンモニアオルニチン回路と言ったりします。

そしてそのオルニチンはしじみに特にたくさん含まれています。ですので、しじみは肝臓によいといわれるわけです。

ただ、しじみは他にも肝臓によい物質をたくさん持っているのですごいのですけどね。

肝臓は甘いものでダメージを受ける?

甘いもの自体が肝臓にダメージを与えるということはないようですけど、甘いものというのはカロリーが高いですね。そして、過剰なカロリーというのは脂肪として蓄えられます。

肝臓では糖質も脂質も扱っていますので、過剰な糖質摂取は肝臓に脂肪をつけてしまうことにもなります。つまり脂肪肝です。

脂肪肝というとアルコールが原因というイメージがありますが、単にカロリーのとりすぎでもひきおこされます。

そしてそこから肝炎に進行してしまう場合もあります。

また、カロリーのとりすぎが原因ですので、高血圧や高脂血症、糖尿病なども併せ持つことが多いです。これはもうメタボリックシンドロームですね。

非常に危険な状態です。

放っておけば肝臓が悪くなるだけでなく、動脈硬化などで心臓や脳もダメージを受ける可能性がありますので。

肝臓には亜鉛が必須

というより、全細胞にとって必須といって良さそうです。亜鉛というのは、精力維持のために摂取している人もいると思うのですが、それは細胞分裂に亜鉛が必須だからなんですよね。

細胞が分裂するときには遺伝子をコピーするわけですがそのコピーの際に亜鉛は必須なんです。だから肝細胞がいくら再生力が強いといっても、亜鉛がなければ分裂できないんです。

アルコールなどで肝臓に負担をかけているということは肝細胞が死んでいるということですのでそれだけ再生してもらわないといけません。そうしないと細胞の代わりに繊維が増えていつしか肝硬変ということになります。

だから亜鉛は必須なんです。

さらにもうひとつ。

亜鉛は多くの酵素の構成成分となっています。アルコール脱水素酵素も、亜鉛がなくては作られません。つまりアルコールを分解する酵素を作るためにも亜鉛は必須なんです。

肝臓にとってどれだけ大事なミネラルかがわかります。

肝臓のサプリにはどんなものが?

肝臓のサプリというといろいろあるのですがその原料を見てみますと、しじみ、にんにく、牡蠣、ウコンといったものが人気のようです。

しじみはアミノ酸スコア100点ですし、そのほかオルニチンやタウリン、亜鉛など
肝臓によい成分が豊富ですね。牡蠣も同様ですが牡蠣の場合は特にタウリンと亜鉛です。

それからにんにくですけど、にんにくはニオイ成分であるアリシンが肝臓の解毒を助けると言われています。

メチオニンも含まれていて、これは脂肪肝予防に役立つと言われますし、また肝臓から毒素や老廃物を排出する助けになると言います。

ただしメチオニン自体が有害な物質に変化することもあります

健康な人の場合は、肝臓がすぐに解毒してくれますが、肝臓が弱っている人の場合は、その有害物質によって、健康を害されてしまいます。

ウコンというとクルクミンですね。クルクミンは胆汁の分泌を促進することで肝臓の働きを良くするといわれています。それぞれに長所があるということですね。

ただし、クルクミンのサプリによって、逆に肝機能障害が起きた、という事例もありますので、過剰摂取には注意する必要があります。

結局の所、単一の栄養素を過剰にとってしまうと、リスクが高まることが多いということで、昔から言われている通り「バランスの良い食事」が一番だと言えます。

肝臓にいい食事とは?

肝臓にいい食事というのは、特別なことはなく、健康に良い食事を心がけるべし、ということになりそうです

当たり前のことですが、カロリーは適切にとることと栄養バランスに気をつけることですね。

過剰なカロリーは脂肪になってしまいます。肝臓に過剰な脂肪がつくと、それだけで肝臓の負担になります。このへんはメタボ予防と共通といって良さそうです。

また、肝臓は有害な物質を分解するために働いてくれています。ということはつまり、有害な物質はなるべく体内に入れなようにするのが大事ですねそれでまた肝臓の負担が減るわけですから。

有害な物質というと、すぐに思い浮かぶのはアルコールです。少しであればかえって健康にいいということですが、つい飲み過ぎてしまう人はしっかり注意すべきです。

食べ物ではありませんがタバコはやめるべきですね。これはお酒と違っていいことは何もありません。有害物質が身体に入ってくるだけです。

そのほか、なるべく無農薬、低農薬のものを選んで食べるということが考えられます。

また、腸から有害物質を吸収してしまわないよう、腸内環境にも気を配ることが大切です。食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌を取り入れるといいですね。

以上のごとく非常に常識的なことで肝臓を守ることができます。

アミノ酸スコアの計算方法

アミノ酸というのは多くの種類をバランスよくとらなければなりませんので、その判断のための一つの基準としてアミノ酸スコアというのが考えだされました

WHOとFAOの委員会で決めたことですが、計算には7種類プラス2組のアミノ酸を用います。

そしてそれぞれが基準量の何%を満たしているかを計算し、その最低点をその食材のアミノ酸スコアとします

基準量はその食材に含まれている窒素1グラムあたり、何ミリグラム含んでいるべきかで表されています。

計算に使われるアミノ酸は次のとおりです。カッコ内は基準量です。

  • バリン(220)
  • ロイシン(410)
  • イソロイシン(180)
  • トリプトファン(70)
  • トレオニン(210)
  • ヒスチジン(120)
  • リジン(360)
  • メチオニン+システイン(160)
  • フェニルアラニン+チロシン(390)

仮に、ある食品がリジン以外のすべてのアミノ酸を基準値の2倍含んでいるけど、
リジンは基準値の半分しか含んでいないとしたらその食品のアミノ酸スコアは
最低点をとって50点ということになります。

アミノ酸スコア100食品のしじみ

アミノ酸というのは1種類を沢山とっても意味がありません。色々なアミノ酸をバランスよく取って初めて生きるものです。

そのアミノ酸のバランスを見るための一つの指標としてアミノ酸スコアというのがあるのは、上述したとおりです。

つまりスコア100ということは指標とされているすべてのアミノ酸について
100%以上満たしているということです。

しじみはそういう意味で、特定の栄養素で肝臓の役にたってくれるだけでなく、バランスの良いアミノ酸含有量で、体全体の役にたってくれます。

しじみのプリン体含有量は?

しじみは肝臓にいいわけですが、お酒を飲む人は尿酸値が高いという場合も多いですね。

それで、尿酸の元といえばプリン体ですのでしじみのプリン体含有量が気になるところです。

しじみのプリン体ですが、食品全体の中では少ない方ではありませんけど多い方でもありません。ほどほどといったところ。

それよりも、アルコール自体がプリン体を作るもとになりますし、アルコールが分解してできるアセトアルデヒドは尿酸の排出を妨げます。

結局お酒を飲む人で尿酸値が気になる人はお酒自体を減らすしかないようです。

尿酸値が高い場合、病院ではクエン酸を用いた薬が処方されますので、日頃からクエン酸を意識してとっておくと役立つかもしれませんね。

しじみやカキの亜鉛効果

しじみやカキには亜鉛が含まれていて、この亜鉛が肝臓によいということなんですけど、一体何がどう役だっているのでしょうか?

まず一つ目として、亜鉛は酵素の素材となるということです。アルコールを分解する「アルコール脱水素酵素」というのがありますが、亜鉛はこの酵素の構成成分となっています。

つまり、亜鉛がなければこの酵素もできず、アルコールを分解できないということになります。

また、肝臓はアルコールなどで傷ついてしまっても自らの細胞を再生させる能力があるのですけど、細胞が増えるためには亜鉛が不可欠です。

これは亜鉛が酵素を介してタンパク質の合成に関わっている上、遺伝子の複製にも必要な物質だからです。

亜鉛がなければ肝細胞も再生できないということです。以上のようなことから、亜鉛は肝臓にとって役立つどころか不可欠のものといえるわけです。

亜鉛のその他の効果

亜鉛は肝臓に非常に役立つ物質ということでしたがそれにとどまらず、体全体にとって必須と言えそうです。なぜなら、亜鉛は約300種類の酵素の構成要素となっているから。

酵素というのは、体内の化学反応を進めるものです。

つまり酵素がなくては、体内でエネルギーも作れないし体の素材となるタンパク質も作れない、ホルモンや神経伝達物質も作れないということになります。そうなっては私たちは生きていけないでしょう。

細胞分裂にも必須ということで、女性なら肌のために亜鉛はぜひとも必要と言えますし、子どもにとっても成長のために必要なものです。

女性の肌ということで言えば、亜鉛はコラーゲン生成にも欠かせないものです。

また、別名セックスミネラルとも言われます。つまり生殖能力に関わるミネラルでもあるんです。そちらが弱くなってきたという人は亜鉛不足を疑ってもいいかもしれません。

亜鉛が不足すると味覚異常になるというのも細胞分裂が関係しています。亜鉛が不足すると味を感じる細胞が増殖できなくなるのです。

また、ナチュラルキラー細胞など免疫システムを担っているのもこれまた細胞ですので、亜鉛が不足すれば免疫力も下がるということになります。

地味ですが必須の栄養素が亜鉛だったというわけです。

にんにくはデザイナーフーズピラミッドの頂点に立っている

ニンニクががんを防ぐ!?

健康に役立つ食材といってもいろいろな見方があり、それによって「何が一番」かは変わってくるものですが、その参考になるものとして「デザイナーフーズピラミッド」というのがあります。

これは20世紀末にアメリカの国立がん研究所が、がん予防に役立つ食材を調査して、役立つ順番にピラミッド状に並べたものです。

そしてその頂点に置かれたのがニンニクだったんです。

まあ、これには異論もあるでしょうけど、非常に健康に役立つ食材であることは確かでしょうね。

ニンニクについでキャベツ!?

参考までに、ニンニクに続く、食材を挙げてみますと・・・

・キャベツ
・甘草
・大豆
・しょうが
・セリ科の野菜(人参、セロリなど)

日本人としては「玄米はもっと上じゃないの?」なんて突っ込みたくなりますが、まあアメリカ人の研究だから仕方ありません。

それから最近の研究に基づくなら、ブロッコリーももっと上でもおかしくありません。20世紀末の研究ですからブロッコリーの評価がちょっと低いんでしょうかね。

※メモ

ただアメリカでもブロッコリーが体にいいということは認識されていて親が子供にむりやりブロッコリーを食べさせるせいで子供がブロッコリー嫌いになる、という話まであります。

キャベツと近い野菜、アブラナ科の野菜ですね。アブラナ科の野菜にはイソチオシアネートという物質が含まれていて、これが体の役に立ちます。

にんにくの効果は結局…

アリシンの効果

ニンニクで大事なのはアリシンという物質でしたね。

ニンニク中に存在するときはアリインという物質なのですがニンニクの細胞を潰すと酵素と反応してアリシンになります。

その期待される効果をまとめてみましょう。

・肝臓を守る
参照:高脂肪食摂取ラットを使った実験

・ビタミンB1と結合して吸収性を飛躍的に高める

・動脈硬化を予防する
参照:高糖質食摂取ラットを使った実験

・糖尿病を予防する
参照:糖尿病ウサギを使った実験

・血栓を減らす
参照:フィブリノーゲンへの影響

・筋肉の疲れを改善する
参照:筋肉疲労への影響

以上のようなものがあります。

メチオニンの効果

またニンニクにはメチオニンも含まれていますがメチオニンは肝臓の老廃物の排出を促進し、また、脂肪肝も防いでくれるということでした。

ただ、弱りすぎた肝臓の持ち主が大量に摂取すると毒になるということでした。

また、メチオニンに期待できるその他の効果として以下のようなものがあります

・血中ヒスタミン濃度を下げる→アレルギーへの作用

・うつ病の改善
参照:クリニック玲タケダ

以上のように、にんにくには多くのことが期待できると言えます。

※メモ
斎藤一人さんが著書の中で、うつ病になった人は焼き肉を沢山食べるといいとお書きになっていましたが。

焼き肉というとにんにくをたくさん使いますが、その中に含まれているメチオニンはうつ病の改善も期待されるのですね。

また、肉類にはトリプトファンも多く含まれていて、これはセロトニンの原料になります。

セロトニンというと心の安定に欠かせない物質ですのでこれまたうつ病改善には良さそうです。

ニンニクのアリシン 抗酸化作用

老化、病気の元凶を殲滅!

にんにくに含まれるアリシンですが、抗酸化作用もあるという実験結果があります。

血管の細胞での実験です。

実験結果によると、アリシン自体に抗酸化力があるというものではなく、抗酸化物質であるグルタチオンを増加させるというものでした。

※メモ

グルタチオンは体内にある抗酸化物質の中でもとりわけ重要なものだと考えられています。

活性酸素は、私たちの体の細胞や遺伝子まで傷つけることで老化や病気の元凶となると考えられています。ですので抗酸化というのは重視すべきテーマなんです。

アリシンは筋肉でも抗酸化作用

もう一つ、筋肉での実験でも、筋肉の抗酸化力を高めるという結果が出ています。

そして、筋肉細胞が壊れていることを表すクレアチンキナーゼの数値の増加も抑制することから、筋肉の疲れも防止すると考えられました。

参照:アリシンと筋肉に関する実験

にんにくのアリシン 動脈硬化、高血圧、糖尿病への効果

にんにくと動脈硬化、高血圧

ラットによる実験ですが、例によってハイカロリーの餌を与えてメタボになってもらったラットです。

このラットにニンニクエキスを与え続けたところ、動脈硬化の原因といわれるNADPHオキシダーゼの増加が抑えられました。

ということで動脈硬化予防に役立つと期待できます。

参照:高糖質食摂取ラットを使った実験

にんにくと糖尿病

次に、今度はうさぎですが糖尿病になってもらいました。そしてニンニクのアリシンを与え続けたところ、血糖値の上昇が抑制されました。ということで、糖尿病予防も期待できるということになりました。

参照:糖尿病ウサギを使った実験

※メモ

それにしても、人間の実験のために、メタボにされたり高血圧にされたり糖尿病にされたりと動物は大変ですね・・・。

メチオニンの効果と副作用

薬として使われていた

メチオニンというのは私たちの体ににとって必要な必須アミノ酸の一つで欠かすことはできない栄養素です。

これはにんにくに含まれている重要な成分でもあります。

メチオニンは肝臓によいということで、昔は肝臓の病気に人に対して
薬としても用いられていました。

しかし、毒になることも

ところがあとになって、肝臓病が進んで、肝機能が衰えた人にとってはメチオニンは毒になってしまうということがわかりました。

メチオニンの一部が毒に変化し、体内に取り込まれるのですが、健康な人なら肝臓が問題なく解毒してくれるところ、肝臓が非常に弱っている人はそうはいかないんです。

ただし肝臓がボロボロの時だけ

ですが、そのレベルになるのは肝臓自体が病気で非常に深刻な状態の時です。

血液検査の数値が少し高めなんだけど・・・程度で、にんにくを食べて大丈夫かなんて心配は要りません。

もちろんものには限度があります。いくら健康であっても同じ物を非常識に食べ過ぎると健康を害するに違いありません。

毎日お茶碗いっぱいのすりおろしニンニクを食べるとかね。

※メモ

これ以外にも、鉄分は肝臓が非常に弱っている場合には毒となります。鉄自体、体には必要なものなのですが、過剰になると毒になるという取り扱い注意の物質です。

肝臓が元気であれば、肝臓で生み出される物質によって鉄の吸収がブロックされ、過剰にはなりえません。

アリシンはビタミンB1とも結びつく

ビタミンB1を超強化

アリシンは肝臓を助ける働きがあると考えられるのですが、ビタミンB1と協力して体全体のためにも役だってくれるようです。

ビタミンB1は糖代謝のために必要なものですけど、水溶性で壊れやすく、すぐに排出されてしまいます。必要以上に摂取しても吸収されずに出て行ってしまうんです。

ところがこのビタミンB1がアリシンと結びつくと、アリチアミンという物質になって、どんどん吸収されるようになります。

そして体内で必要に応じてビタミンB1に戻るんです。

エネルギー充填、120%

B1は糖代謝のために働くと書きましたが、これは簡単に言うと糖からエネルギーを取り出すという作業です。

つまりアリシンとB1を一緒にすると、B1が体内にどんどん取り込まれることでエネルギーが生まれやすくなり、疲れにくくなるということですね。

疲れをとってくれる働きもあるでしょう。

肝臓にもエネルギーを

もちろんこれは肝臓の役にも立ちます。

肝臓だって働くためにはエネルギーが必要なんですから。

ちなみに上記アリチアミンの誘導体としてアリナミンというのがあります。こちらはビタミン剤としては有名ですね。

アリナミン→アリチアミン→ビタミンB1

と変化するというわけ。

※メモ

誘導体というのは、体内で必要な物質に変わってくれるという便利なものです。

たとえばビタミンC誘導体が有名ですよね。

ビタミンCはそのままだと壊れやすいですし、すぐに体外へ排出されてしまいますが、誘導体の形にすると壊れにくくなり、かつ体内にとどまって必要に応じてビタミンCに変わってくれるというわけです。

にんにくのアリシンは肝臓に効果ありしん?

ニンニクで元気になるというのは迷信?

にんにくというと昔から精がつく食べ物なんて言われていますけど、これは別に昔の人の迷信とかではなくて、現代科学でもわかってきていることなんです。

ニオイが効く

たとえばにんにくに含まれているアリシン。

正確には、最初から含まれているわけじゃなくて、にんにくを傷つけることで生成されるものですけど。

アリインという物質に酵素が働きかけてできます。まああのにんにく独特のニオイのもとですね、アリシン。

AST、ALTが下がった!

これが肝臓の働きを助けるというのですけど、実験結果としてはラットを使ったものがあります。

わざわざ脂肪をいっぱいとらせてメタボ状態にしたラットにアリシンをとらせてみたそうです。

すると、ASTもALTも数値が下がったのですね。

参照:高脂肪食摂取ラットを使った実験

それでアリシンは肝臓を守る効果があるんじゃないかと推測されるわけです。

そもそもアリシンとは

アリシンというのは元々、ニンニクが自らを守るための物質で抗菌効果に優れています。

ニンニクが傷つけられると、酵素とアリインが混ざってニオイ物質アリシンが生み出され、それがニンニクを雑菌から守ります。

うまくできていますね。

そしてそれが人間の役にも立つというのが面白いところです。