健康診断基礎知識

健康診断で要精密検査と言われた

【質問】
先日、人間ドックで検査を受けまして、
結果が返ってきたのですけど、
以下のような内容が気になりました。
AST42、ALT90、脂肪肝、要精密検査
精密検査が必要ということでしょうけど
どんなことをするのか不安です。
具体的な内容を教えていただけないでしょうか?
【回答】
結果が脂肪肝ということですので、
精密検査もそんなに大変ではないと思われます。
もう一度採血して血液検査をし、
あとは超音波検査をするくらいでしょうね。
それから、脂肪を落としていくための
生活指導などが行われるでしょう。
ただ、もっと深刻な病気の可能性が見えた場合は、
CTやMRIによる検査が行われるかもしれません。
その際に造影剤を用いた検査も行われるかもしれません。
ただ、質問者様の場合は
それほど深刻な状態ではないと思われます。

肝血管腫とカメレオンサイン

肝臓エコーでカメレオンサイン

肝臓の超音波検査で聞かれる言葉として
「カメレオンサイン」という言葉があります。
これはカメレオンのようなサインということですが
カメレオンといえば体の色を変化させますね。
それと似ていて、超音波検査で映像化すると
ある部分が明るくなったり暗くなったり
変化することがあります。
これをカメレオンサインと呼ぶんですね。
それで、この場合、肝血管腫であることが
ほとんどだということです。

カメレオンサインは肝血管腫を示す

肝血管腫というのは、腫瘍の一種には
違いないのですが、良性のものです。
肝臓の一部の血管が異常に増殖したというもの。
皮膚で起こることが多いものですよね。

ほとんどの場合は心配ない

普通は自覚症状もなく治療も必要ないのですけど、
血管が破裂してしまったり、または、
血管腫のせいで血管が詰まってしまったりして
自覚症状がでた場合は切除手術ということもあります。
ただ、可能性が低いとはいえ、
肝臓がんなど悪性のものと見分けるために
慎重に精密検査をする必要があります。

高エコー・低エコーと腫瘤

腫瘍? 瘤(こぶ)?

超音波検査で「肝臓に高エコー腫瘤(しゅりゅう)が認められました」
なんて言われることもあります。
こんなこと言われるとドキッとしますよね。
腫瘤なんて、難しい漢字を使われるとまた
深刻な病気なんじゃないかと思ってしまいます。

「高エコー=悪性腫瘍」ではない

まず、高エコー・低エコーという言葉ですが、
これは超音波がよく反射されているかそうでないか
というだけのことで、高エコーなら悪性とか
そういう意味ではありません。
映像化すると、高エコーの部分は明るく見えて
低エコーの部分は暗く見える、それだけ。

腫瘤が何であるかは精密検査をしてみなければわからない

次に腫瘤ですが、これは「腫れ物」「瘤(こぶ)」
ということですので、肝臓の一部に
瘤のようなものが見つかりましたよということです。
それが何であるかは、精密検査をしてみなければ
わからないということですね。

高エコー腫瘤は血管腫のことが多い

ただ、高エコー腫瘤と言われた場合、
単なる血管腫のことが多く、
心配要らないことがほとんどです。
とは言うものの、
悪性でないという保証はありませんので
精密検査は必要ということになります。

CTとMRIの違い

CTはX線、MRIは磁気

CTとMRIの違いは、
体内の様子を探るためにX線を用いるか磁気を用いるか
ということになりますね。
以上。
・・・これではあまりに味気ないので・・・

CT=コンピューター断層撮影

CTとはコンピュータートモグラフィーの略ですが
日本語ではコンピューター断層撮影といいます。
体にX線を通して、通過してきたX線の微妙な変化を
コンピューターで分析して映像化します。

CTは放射線を浴びることになる

ですので放射線に被曝することになります。
妊娠している場合などは注意が必要です。
安全性に問題はないとは言われていますが、
やはり被ばく量は最小限にするに越したことはないでしょう。

MRIの方が安全

それに対してMRIはもうちょっと進んだ技術で、
体に磁気を当てます。
すると、体の水分が持っている水素原子の核が
共鳴して電波を返してきます。
これを機械でキャッチしてコンピューターで映像化します。
放射線被曝がない分、MRIのほうが安心と言えます。

いろいろな角度から撮影できる

また、MRIはCTのような輪切り映像だけでなく、
いろんな角度で体を切ってそれを映像化することができます。
たくさんの角度から体を切って、それを合成することで
体内の様子を立体的な映像としてみることもできます。
非常に優れた機械ですね。

肝臓ダイナミックCT検査での被曝量

【質問】
肝臓ダイナミックCT検査を受けることになりました。
医師の説明によると、造影剤を静脈に注射して
その後、複数回CTで撮影するそうです。
そうすることで、単純に撮影するよりも
詳しいことがわかるのだとか。
しかし、ただでさえCTは放射線被曝量が多いと
言われるのに、これほど何回も撮影しても
大丈夫なものでしょうか。
どれほどの被曝量があるのでしょうか。
【回答】
CT検査の場合は、検査を受ける人によって
放射線の強さは変わってきます。
体重や体型などで撮影しやすさが変わってくるからです。
ですので放射線量を数字で示すことは
難しいと思います。
確実な数字を知りたいのであれば、
CT検査の時に直接技師に聞くといいのではないでしょうか。
【補足】
確かに、人によって放射線量は変わってくるのですが、
ダイナミックCTの場合、大体の数値にしますと
多い時では50ミリシーベルトを超えるのではないかと
言われています。
ちなみに原子力発電所などで働いている人が
1年間に浴びていい放射線の量は
50ミリシーベルトと決められています。
ですので、1回の検査で50ミリシーベルトを
超えるかもしれないというのは、
相当大きな被曝量といえます。
CT検査は必要最小限にとどめるべきものですね。

肝臓の検査の方法

【質問】
肝臓の検査を受けることになりましたが、
どんなことをされるのかと思うとちょっと不安です。
大変な内容だったりするのでしょうか?
とりあえず、朝食は食べないで来るようにと言われたのですが・・・。
【回答】
まずは基本的な検査として血液検査があります。
それからもう一つ、比較的簡単にできる検査として
エコー(超音波)検査があります。
初日は血液検査だけで、
超音波検査はまた後日、ということも多いです。
ただ、当日朝食は抜いてくるようにと言われたのであれば
エコー検査があると思っていいでしょう。
それら検査で何か異常が発見されたら
さらなる精密検査が必要になります。
肝臓の検査方法いろいろ
たとえばCTやMRIによる検査が有名ですね。
その他、内視鏡(口から差し入れる機器)を用いたり
腹腔鏡(体の一部を切開して差し入れる機器)を用いたり、
肝生検という方法もあります。
これらは状態に応じて使い分けることになります。

肝臓エコー検査を受ける時の注意

【質問】
血液検査の数値が良くなかったということで
今度、肝臓エコー検査を受けることになっています。
それで当日は絶食するようにと言われたのですが、
これって水も飲んではいけないのでしょうか?
それはちょっとつらいと思うのですが・・・。
【回答1】
基本的には水は大丈夫です。
ただ病院によっては水もダメ、というかもしれません。
なぜなら、「水がいいなら牛乳もいいでしょ」という感じで
水以外の飲み物を飲んでくる人がいるからです。
そうすると、消化のために胃腸が働き始め、
胆のうから胆汁が分泌されて超音波診断に
支障が出てしまいます。
ですのでエコー検査だけなら水はOKなのですけど、
他の検査の都合も合って「水は禁止」ということに
なっていることも考えられますので、
直接病院に聞いてみるのが確実です。
【回答2】
年に2回、肝臓エコー検査を受けています。
参考までに、その時もらった注意書きの内容を書いておきます。
・食事はしないでください。
・水とお茶以外の飲み物も飲まないでください。
・以上のことを守っていただけない場合は検査に支障が出ます。
口に入れるものとしては水とお茶は大丈夫、
あとは全部禁止、ということですね。

血液検査の数値が悪いのは肝臓に脂肪がたまっているから?

【質問】
健康診断で血液検査をしましたが、
どうも肝臓関係の数値が悪いようなんです。
これは肝臓に脂肪がたまっているからなのでしょうか。
中性脂肪の数値を下げれば肝臓の数値も良くなるのでしょうか?
よろしくお願いします。
【回答】
まず、肝臓に関係する数値と言ってもいろいろありますので
これだけの内容では何が悪いのかはわかりません。
たとえばAST、ALT、ガンマGTPなどが有名ですが、
これらん数値が上がるというのは、肝臓の細胞が壊れて、
細胞の中からこれらの物質が血液中に
流れ出しているということなんです。
例えば脂肪肝というのはその原因の一つではありますが、
原因のとなりうる肝臓の異常というのは
ほかにたくさんありますので、これだけで
脂肪肝と断定することはできません。
もちろん、一般的な話として、過剰な脂肪は
肝臓にとって負担になりますので、
ダイエットをして余分な脂肪を減らすのは
肝臓の健康を守るためにもオススメです。
ただ、悪い数値が出たのであれば、
できるだけ早く精密検査をしてもらうべきですね。
何事もなければそれで安心できますので。

肝臓の精密検査ではどんなことをするのですか

【質問】
最近の健康診断の結果なのですが
血液検査と超音波診断で引っかかってしまいました。
血液検査の数値で異常値がある。
超音波で広範囲の不均一が見られる。
とのことだそうで・・・。
それで精密検査を受けることになりました。
これは一体どんな検査を受けることになるのでしょう?
また食事を抜いていくなど、準備すべきことはあるでしょうか?
【回答】
精密検査でも血液検査と超音波診断はまた受けることになります。
さらにCT検査やMRI検査ということもあり、
場合によっては肝生検も行います。
肝生検とは、肝臓の細胞を採取して調べる検査法です。
初日は検査と言っても採血するくらいのものです。
それ以外の検査についてはその時予約を入れることになるでしょう。
食事については時間帯によって異なることもありますので、
予約をとるときに説明があると思います。
それに従えば大丈夫です。
初日の食事については「何時頃食べましたか?」
と聞かれると思います。
何時間前に食事をしたかを参考にして
血液検査の数値を判定することになります。
ただなるべく食べずに採血した方がいいと思います。
超音波検査で「広範囲の不均一」がみられたということは、
ところどころ脂肪が混じっていますよ、ということでしょう。
おそらく脂肪肝ということではないでしょうか。
だとしたらそれほど心配するには及びません。
しかし生活習慣の改善が必要であることは確実です。

肝外胆管拡張症の原因

肝内胆管拡張症については、
別のところでお話しましたね。
肝内胆管拡張
これは肝内ですから肝臓の中ということですが、
肝外胆管拡張の場合は肝臓の外で、
肝臓と胆嚢を繋ぐ部分に
何らかの異変が見られるということです。
ただ「拡張」という言葉だけでは
なぜ拡張しているのかはわかりません。
可能性としては腫瘍ということもありますし、
結石ということもありえます。
また、年齢とともに拡張してしまうものですので
ほとんど心配いらない場合もあります。
しかし、胆管のがんや膵臓のがんでも
拡張が起こることがありますので、
精密検査はしっかりする必要がありますし
その後も定期的にチェックそして
変化はないか確かめていく必要があります。

肝内胆管拡張の原因と症状

健康診断で超音波検査をした際に、
「肝内胆管拡張」なんて言われることもあります。
胆管が拡張しているのだから、
通り道が広がって胆汁がよく通るのでは?
なんて思ってしまいそうですけど
そうではありません。
これは原因としては
肝臓内の細い胆管に、石ができてしまったか
腫瘍ができてしまったということで、
胆管が太くなってしまっているということです。
ですので通りがよくなっているどころか
胆汁が詰まっている可能性のほうが高いのです。
ですので、もっと細かく知るためには
さらなる精密検査が必要ということになります。
石ができている場合であっても、
肝内結石だとかなり治療も大変です。
肝内結石症
また、腫瘍の場合は悪性か良性かで
治療の難易度は大きく変わることになります。
胆管が詰まっているということであれば
放置しておくと肝臓の細胞が徐々に死んでいく可能性もあります。
その結果、肝硬変まで病気が進んでしまうこともあります。
ですのでできるだけ早く、
何の病気であるかを突き止めて、
治療を始める必要があります。

肝腫瘤の疑い→要精密検査

超音波検査などで「肝腫瘤の疑い」という
結果が出ることもあります。
なんかこの文字だけ見ると、
すごい病気のように勘違いしてしまいそうですが、
実際はこの名前だけでは何の病気かわかりません。
「腫れ」「瘤(こぶ)」というわけですので
肝臓に腫れ物や瘤のようなものが見つかりました
というだけのことです。
これだけだと腫瘍かどうかもわからないんです。
なのでこのあとに精密検査が必要になります。
可能性としては、肝のう胞や肝膿瘍、
それから肝血管腫ということもありますし、
悪性のものですとがんということもあります。
つまり、いろいろな可能性があるということで、
不安になってしまいますよね・・・
肝のう胞
肝膿瘍
肝血管腫
ただ、肝臓がんなど深刻な状態ですと
血液検査の数値などにもそれが表れますので
そうでないなら心配ないと思います。

メタボリックシンドロームと脂肪肝~診断基準

メタボリックシンドロームの診断基準として
一定以上の内臓脂肪の蓄積というのがありますので
脂肪肝は当然、メタボリックシンドロームの
症状の一つとして数えられます。
メタボリックシンドローム=代謝症候群
ですので、いろいろな症状を併発している状態です。
そのひとつとして脂肪肝があることは珍しくありません。
さてそのメタボリックシンドロームの診断基準を
以下に示しておきましょう。
まずは内臓脂肪の蓄積を判定するために
腹囲を計測します。
男性の場合85センチ以上、女性の場合90センチ以上となっています。
女性のほうがサイズが上なのは、女性は内臓脂肪より
害の少ない皮下脂肪がたまりやすいからです。
さて以上を満たした場合、メタボの第一基準はクリア
ということになりますクリアしてもうれしくない基準です。
第2基準は、次の3つのうち2つ以上を満たすことです。
①中性脂肪値150mg/dlまたはHDLコレステロール値40mg/dl未満。
②最高血圧130以上または最低血圧85以上。
③空腹時血糖値110mg/dl以上。
つまり高脂血症、高血圧、高血糖のうちの
2つ以上に当てはまると、第2基準クリアということになります。
第1基準と第2基準をクリアすると、
メタボリックシンドロームと認定されます。
嬉しくない認定です。

血液検査の間隔・回数は?

体のことが心配になってきますと、
血液検査も度々した方がいいんじゃないかと
思ってしまいますよね。
半年に一回はした方がいいんじゃないか、
いや、3ヶ月に一回、1ヶ月に一回・・・
そう考えるとキリがなくなってきます。
でも血液検査は普通、年に1回すれば十分なんですね。
以下のようなQ&Aがありました。
【質問】
私は高血圧治療のため月に2回病院に通っていますが、
血液検査を月に1回は行っています。
しかしこれはいくらなんでも多すぎるのではないでしょうか?
これはふつうのことなんですか?
【回答1】
新しい薬を使い始めた時など、副作用のチェックのために
頻繁に血液検査をすることもありますが、
それでも月に1回程度です。
質問者様のように特に大きな変化がない場合は
せいぜい数ヶ月に1回で十分でしょう。
【回答2】
知り合いが信頼できるお医者さんのところに通っていますが
通院ですら2~3ヶ月に一回程度で、
血液検査は年に2回しかしませんよ。
先生の話によると、年に1回でも十分なんだそうです。
【回答3】
それはいくら何でも多いのではないでしょうか?
薬を変えないのであれば、多くても2ヶ月に1回くらいです。
月に2回通院というのも多すぎます。
収入を増やすためにやっているんではないかと思ってしまいます。
他の病院にかわられたほうが良いのではないでしょうか?