塾講師になるための注意点

当サイトでは、ベテラン塾講師が、塾講師になりたい人向けに、

「これを知っておかなければ後々ツライことになる」

というポイントを解説していこうと思います。

塾講師採用までの流れ

まず、塾講師になるまでの流れを示しておきましょう。

①自分の学歴チェック
②塾講師に有利な資格を持っていないかチェック
③年齢による有利不利をチェック
④需要の多い科目をチェック
⑤塾講師の時給相場をチェック
⑥向いていない性格ではないかチェック
⑦希望する科目の勉強
⑧塾講師募集への応募
⑨採用試験
⑩研修
⑪初めての授業

このようになります。

それではこのページで、それぞれの項目について概観していきます。

それぞれの項目に関する「詳細ページ」もありますので、必要に応じてそちらもご覧ください。

塾講師アルバイトに必要な学歴

「高学歴」が有利

「絶対必要」というわけではありませんが、塾講師採用時には、「高学歴」であるほうが有利です。

有利な学歴は以下の通り。

・修士、博士
・有名大学卒、または在学中

同じ大学でも四年制大学が有利で、募集は「四年制大学卒、または在学中」が条件になっているものが多いです。

また、大学だけでなく、特定の高校や中学合格を目指す塾の場合、その学校を卒業している方が有利です。

たとえば「開成中」合格を目指す塾であれば、開成中に合格した経験のある人が有利、ということです。

大学生の場合、社会人に比べると「大学」に注目されやすいです。

今現在通っているわけだから当たり前ですね。

大学中退、高卒の場合

「学歴不問」の募集もありますが、講師が不足しやすい個別指導塾にそういう募集が多いです。

また、「資格取得」を目指す塾の場合は、当然ながら学歴よりも「その資格を持っているかどうか」のほうが大事です。

ただ、塾は結局の所、「成績を上げられるかどうか」「合格させられるかどうか」が大事ですので、学歴の威光は時間とともに弱まっていきます

成果をあげられなければむしろ、高学歴は「邪魔」なものになることも多いです。

ですので、大学中退や高卒という場合でも、まず「学歴不問」の場所で経験を積み、実績を上げれば、問題なく塾講師としてやっていくことができます。

「塾講師アルバイトに必要な学歴」に関する詳細ページはこちら

塾講師アルバイトに必要な学歴
一般的には「高学歴」と思われている塾講師ですが、必ずしもそうではありません。 逆に、学歴がないことを活かしている人もいます。 とはいうものの、やっぱり学歴はあるに越したことはない・・・というのが今回のお話。 塾講師に高学歴は必...

塾講師バイトに資格は必要?

塾講師をやっていく上で有利な資格には以下のようなものがあります。

教員免許
修士号、博士号
塾講師の資格
・学習塾講師検定制度(塾検)
・個別指導塾講師能力検定
その他の塾講師関連資格
英語の資格
・実用英語技能検定(英検)
・TOEICその他
実用数学技能検定(数検)
日本漢字能力検定(漢検)
その他塾ごとに有利な資格

ただ、資格を持っているからすごく有利になるのかというと、そんなことはありません

結局の所、塾講師にとって大事なのは「生徒の成績を上げられるかどうか」だからです。

いくら立派な資格を持っていても、生徒の成績を上げられないのでは完全に無意味です。

「塾講師バイトに資格は必要?」に関する詳細ページはこちら

塾講師バイトに資格は必要?
塾講師のアルバイトをする上で何らかの資格が必要とされるのかということですが、これは簡単、 「資格は不要」 です。 その理由も簡単です。 「いちいち資格を要求していたら講師が足りなくなるから」 です。 特に...

塾講師の年齢制限~30代40代50代60代定年後そして未経験は…

20代が有利な理由

「塾講師未経験」という条件を同じにした場合、全体的には20代が有利であることは否定できません。

あなたが塾を経営していても、「20代未経験」の応募者と「30代未経験」の応募者、どちらか選べと言われたら20代を選ぶのではないでしょうか。

一般的に、若いほうが物覚えも早いし順応性が高いし、あと大事なことですが体力もあると考えられているからです。

塾講師は頭脳労働? とんでもない! 肉体労働ですからね。

30代未経験でも余裕、40代50代60代でも可能

ただ塾講師は、他の仕事に比べると年齢制限がゆるいのではないかと思っています。

私の働いていた塾では、80代の講師もいました。

ただ、高年齢であるのならその分、なにか塾講師に活かせる経験がなければ不利は否めないでしょう。

塾講師の経験はなくとも、それまでの仕事の経験とか、仕事以外の経験とか。

仕事以外の経験では、主婦の子育て経験は、大学生など若者にはない強みとなりそうですね。

中高年、高齢者かつ未経験でも仕事が見つけやすい塾

・個別指導塾
・専門知識、スキルを活かせる塾

この2つでしょう。

個別指導塾は、たくさんの講師が必要ですから。

専門知識やスキルを活かせる塾というのは、

「自分が長年仕事でやってきたことを教えられる塾」
「資格などの合格体験を活かせる塾」
「長年の趣味で非常に詳しい分野に合致する塾」

が、その代表です。

「塾講師の年齢制限」に関する詳細ページはこちら

塾講師の年齢制限~30代40代50代60代定年後そして未経験は…
塾講師のアルバイトであれば、原則として年齢制限はありません。 なのでどんな世代であっても塾講師の仕事をすることができます。 が、全体としてみると、やはり若い人のほうが有利でしょう。未経験ならなおさらです。 20代が有利な理由 ...

塾講師で高需要な教科科目は国語、数学(算数)、理科、社会、英語のどれ?

小学生対象・・・算数、国語
中学生対象・・・英語、数学
高校生対象・・・英語

小学生では算数の需要が圧倒的に高いと思われます。

算数は、小学生が勉強する科目の中では、

「解答を読んでもわからない! 誰か説明して!」

となることが最も多い科目ですからね。

中学生からは新科目として英語が入ってきます。

英語は「初めて習う外国語」ということもあって勉強内容だけでなく勉強法そのものについても「解説してほしい」という場面が多くなります。

英語に需要を奪われるぶん、国語の需要は減ります。

高校になると、英語以外は需要が分散してしまいます。

文系だろうが理系だろうがほぼ必須なのは英語だけですね。

ただ、マイナーと思える科目でも、塾によって

「この科目の講師が足りないから歓迎します!」

ということはありますので、そこは募集情報をよくチェックしてみるといいと思います。

中でも英語がおすすめな理由

担当する科目としては英語が一番のおすすめとなります。

理由は以下のとおりです。

・塾での需要が多い
・塾以外の仕事にも活かせる
・趣味にも活かせる

「塾講師で高需要な教科科目は国語、数学(算数)、理科、社会、英語のどれ?」に関する詳細ページはこちら

塾講師で高需要な教科科目は国語、数学(算数)、理科、社会、英語のどれ?
塾講師バイトをするなら需要の多い科目を受け持ちたいものです。 そのほうが待遇も良くなりやすいですからね。 需要が多い科目を端的にいうと以下の通り。 ・小学生対象…算数、国語 ・中学生…英語、数学 ・高校…英語 個...

塾講師の時給、月収、年収~儲かるの?

塾講師の時給、最高は5000円、どころではない

塾講師の時給は安い方では1000円程度高い方は・・・私が知っている範囲では1万円です。私が働いていた塾での話です。

また、学生時代、友人が家庭教師をやっていましたが、学生にもかかわらず、時給5000円でした。これは東大理三の威力でしょう。

あ、私は理三ではありません。文一→法学部です。

塾講師の時給が高い理由

塾講師の時給が高いのは、「授業準備時間」や「質問対応時間」も含まれているからです。

たとえば私が初めて塾講師をやったときの時給が3000円弱でしたが、授業の2倍くらい準備に時間を取られていたので、それだけでも実質時給は1000円となります。

質問対応とか添削などの時間を計算するとさらに実質時給は下がります。

ただ塾によって「手当」という形でその分が補填される場合はあるでしょう。

私の働いていた塾にはありませんでしたけど。(笑)

年収「億超え」可能な例

今は「バブル&第二次ベビーブーム」の時代と違って、講師が年収1億を超えることなんて無理だろうと思う人も多いかもしれません。

塾や予備校の仕事だけでは無理でしょうね。

たとえば、時給1万円としても、1年は8760時間しかないですから、不眠不休で働いても年収8760万円にしかなりません。

そもそもそんな働き方はサイボーグ講師でもない限り不可能ですが、それをやったとしても1億円には届きません。

でも林修さんのようにテレビに出たり、あとは書籍から印税を得たりすることで年収1億も可能でしょう。

また現在は、個人が独力で自分のスキルを売る仕組みも整っています。

他でもない「インターネット」です。

YouTube一つとっても、塾講師との相性はよいものと思われますがどうでしょうか?

こういうものを利用して自分の講師としてのスキルをお金に変えることもできそうです。

「塾講師の時給、月収、年収~儲かるの?」に関する詳細ページはこちら。

塾講師の時給、月収、年収~儲かるの?
「塾講師の時給は高い」と思っている人も多いことでしょうけど、実際は「ピンキリ」です。 ということを以下に説明していきます。 最初に一般的な塾講師の年収や給料についてのお話をし、その後、私の体験に基づいたお話をしようと思います。 ...

塾講師、向いている人いない人~性格、学力不足、コミュ力不足

塾講師は誰でもなれるのか?

誰でもなれるものなんて存在しないでしょう。塾講師だって例外ではありません。

たとえば、塾講師に向いていない条件には以下のようなものがあります。

向いていない条件

・4年制大学卒(または在籍中)ではない
・時給を超重視している
・教えるのが嫌い
・子供嫌い
・コミュ力不足
・すぐ人を馬鹿にする性格
・英語、数学、国語3つとも苦手科目

不利だけど工夫次第では利点になる条件

・勉強嫌い
・学力不足
・知識不足

逆に、以上の条件に一つも当てはまらなければ、塾講師に「向いている」と言えます。

学歴に関しては、大卒または大学生でない場合、「不可能」ではないけど「不利」ではあるというのは上述したとおりです。

「不利だけど工夫次第では利点になる条件」というのは、講師自身、こういう条件から「できる」ようになれば、それは生徒の心をつかむための強力なエピソードとなる、ということです。

「塾講師はバカでもなれるの?」ということはたまに聞かれますが、「バカ」というのは意味がいろいろあるので一概には言えません。

でも上述したような「勉強ができない」くらいの意味であれば、逆に強みに転換することも可能だということです。

「塾講師、向いている人いない人~性格、学力不足、コミュ力不足」に関する詳細ページはこちら

塾講師、向いている人いない人~性格、学力不足、コミュ力不足
「塾講師なんて誰でもなれるよ」 という言葉を聞くこともありますが・・・ 厳密な意味で「誰でもなれる」ものなんてありません。 塾講師はアルバイトの中では「人を選ぶ」と感じています。 塾講師に向いていない条件をまず列挙し...

履歴書書き方、試験、面接の受け方~塾講師応募体験談

塾講師になる手順

メインにする科目の勉強をする
→インターネットで塾講師募集を探す
→問い合わせる、選別する
→サイト経由で応募し、連絡を待つ
→履歴書など書類送付
→書類選考後、筆記試験
→面接、塾によっては実技試験あり
→採用
→研修

履歴書の書き方

履歴書の書き方についての細かいことは詳細ページをご覧ください。

志望動機・自己PR

志望動機と自己PRについては以下のように考えておけばいいでしょう。

志望動機…なぜ塾講師になりたいのか
自己PR…自分の何が役に立つのか、どんな講師になりたいか

そして志望動機は2タイプに分けて考えるといいでしょう。

・過去型
・未来型

「過去にこういうことがあったから講師になりたい」
「未来にこういうことをしたから講師になりたい」

ということですね。どちらか一方だけでもいいし、組み合わせてもいいです。

筆記試験

筆記試験は「足切り」的に使われることが多いですので、しっかりと勉強していくことをおすすめします。

また「出題範囲が思っていたのと違う」ということも起こりがちですので、出題範囲については前もって確認しておくといいでしょう。

面接、実技試験、グループワーク

・面接
・実技試験(模擬授業)
・グループワーク

面接は行われるのが普通ですが、実技試験は塾によってあったりなかったりですし、グループワークは珍しいかもしれません。

面接その他についての細かいことも、詳細ページを御覧ください。

「履歴書書き方、試験、面接の受け方~塾講師応募体験談」についての詳細ページはこちら。

履歴書書き方、試験、面接の受け方~塾講師応募体験談
最初に塾講師になるまでの流れを書いておきましょう。 メインにする科目の勉強をする →インターネットで塾講師募集を探す →問い合わせる、選別する →サイト経由で応募し、連絡を待つ →履歴書など書類送付 →書類選考後、筆記試験 ...

塾講師アルバイトの研修~内容、期間、給料、模擬授業と初めての授業

基本的な研修

・授業のやり方、生徒の扱い方に関して口頭で説明
・保護者対応について口頭で説明
・過去入試問題の研究
・授業見学
・模擬授業

以上が一般的な研修内容で、研修期間は1ヶ月~3ヶ月というのが多いようです。

私の場合は授業見学と模擬授業しかありませんでしたし、研修期間も3週間と短いものでした。

それは次のOJTが過酷(笑)だったからでしょう。

OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)

これは実際に仕事をしながら覚えましょうというものですが、私の場合は3週間の研修の後、いきなり夏期講習の本番授業に放り込まれました。

これが見方によっては研修の一部だったとも考えられます。OJTというわけです。

「塾講師アルバイトの研修~内容、期間、給料、模擬授業と初めての授業体験記」についての詳細ページはこちら

塾講師アルバイトの研修~内容、期間、給料、模擬授業と初めての授業
塾講師の研修というのは本当に、塾によって全然違います。 法律で「研修はこうしなさい」って定められているわけじゃありませんからね。 何ヶ月も研修をやる塾もあれば、1週間もやらない塾もあります。 一般的な塾講師バイトの研修 ただ...

塾講師のメリットデメリット~楽なの?つらいの?

デメリット

・「サービス」が多い
・生活リズムが壊れる
・ひどい子供に当たるとつらい
・体力的にきつい
・トイレに行けない
・休みを取りにくい
・簡単に仕事がなくなる
・プレッシャーが大きい
・子供が不合格になると泣ける
・結婚できない(かもしれない)
・子供と別れるのがつらい

メリット

・子供の相手は楽しい
・合格を一緒に喜べる
・拘束時間が短い
・精神的な若さを保てる
・頭の回転が良くなる
・コミュニケーションスキルが身に付く

「サービス」というのは、時給のところでも書きましたけど、「時給の出ない仕事」のことです。

そういう仕事が多い。

特に景気が悪くなってくると、地味~に、目立たないように、「無料の仕事」を増やしてくる塾もあります。(笑)

いや、どこの塾もそうというわけじゃないでしょうけど、私が働いていた塾はそうでした。

「トイレ?」と思ったかもしれませんが・・・

私が働いていた塾は「職員用トイレ」ってなかったんです。

教室によっては職員用トイレがあったのですけど、その後潰されてしまいました。

「バカじゃないの!?」

って思いましたね、さすがに。(笑)

だって、休み時間に子供が殺到しているトイレなんて使えないでしょう。

「結婚?」

これについては・・・原因は塾講師ではなく私です。たぶん。(笑)

こうして見るとつらいことが多いようですが、なんだかんだ言って子供の相手は楽しかったので、17年も続けてしまった次第です。

「塾講師のメリットデメリット~楽なの?つらいの?」に関する詳細ページはこちら。

塾講師のメリットデメリット~楽なの?つらいの?
まあどんな仕事でもそうだと思いますが、楽しいこともつらいこともありますよ。 ということで最初に、デメリット、それからメリットを列挙してみましょうね。 その後、一つ一つ詳しく見ていきます。 デメリット ・「サービス」が...