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美腸には二つの意味があります。
・便秘をしていない(スッキリ)
・善玉菌が多い
この2つ。
この2つを維持しようというのが「美腸生活」です。
まずは美腸であると何が「良い」のか。そのメリットから。
美腸は体だけでなく心にも影響する
大きなメリットは以下の3つ。
①免疫力を高める
②体内の有害物質を減らす
③セロトニン、ドーパミンを増やす
そしてこの3つから、もっと細かい様々なメリットが出てくるわけです。
免疫力を高める
一つ目の「免疫力を高める」というのは要するに、病気になりにくくなるということ。
体内の免疫細胞の6割は腸に存在すると考えられています。
なので、美腸、つまり腸がきれいであれば、免疫細胞も健全に働いてくれるというわけです。
【わかりやすく】免疫細胞の種類と仕組み~白血球、リンパ球、マクロファージの働きって?
病気になりにくいということは、老化もしにくいということで、これはつまり美容にも役立つということですね。
体内の有害物質を減らす
二つ目の「有害物質を減らす」というのは単純でわかりやすいと思います。
便秘だと腸内に有害物質が溜まりやすい。また悪玉菌が多いと有害物質をどんどん作り出してしまう。
それが腸から吸収されたら・・・当然、体内の有害物質は増えてしまいます。
それによって体内のいろいろな場所に不具合が起こるわけですが、見た目からしてわかりやすいのは肌トラブルでしょう。
だって、有害物質が血液に乗って、肌まで届けられるわけですからね。肌トラブルが増えて当然です。
ということは逆に、美腸生活をすれば腸内の有害物質は減り、そのことが美肌にも役立つということになります。
もちろん、有害物質が減ればそれは美肌に役立つだけでなく、健康やアンチエイジングにも役立つでしょう。
セロトニン、ドーパミンを増やす
三つ目の「セロトニン、ドーパミンを増やす」というのは、セロトニン、ドーパミンという物質も腸内で作られているからなんです。
【乳酸菌を取ると幸せになる?】腸内細菌とセロトニン・ドーパミン~「脳はバカ腸はかしこい」より
セロトニン、ドーパミンは「幸せ物質」とも呼ばれ、これが増えると不安を感じにくくなり、幸せを感じやすくなります。
つまりストレスが減るということですね。
ストレスも美容や健康の大敵ですので、①②と合わせて、美容や健康、アンチエイジングに役立ってくれる、ということになります。
美腸の効果まとめ
以上、美腸生活によって、
①免疫力を高める
②体内の有害物質を減らす
③セロトニン、ドーパミンを増やす
この3つの効果を得られることで、
・病気の予防
・アンチエイジング
・美容
・心の安定
これらに役立つ、と考えられるわけです。
美腸生活がいかに大事か、わかっていただけたと思います。
さてでは。
美腸に役立つ生活習慣
これほどのメリットがある「美腸」のために、何が役立つのか?という話ですね。
「あの食べ物を食べれば」
「こういうマッサージをすれば」
というだけにとどまりません。
「美腸生活」というくらいですので、生活全般が、腸内環境に影響します。
というか、「日常的な生活」こそ、最も大きく腸内環境を左右すると言っていいでしょう。
睡眠
まず大事なのは言うまでもなく「睡眠」です。
質の良い睡眠をとることで・・・睡眠中に腸がしっかり働いてくれます。それで翌日、排泄物がスッキリ出てくれるということになります。
だから逆に、睡眠不足が続いたりすると、便秘になりやすくなります。睡眠不足だと美腸から遠ざかるということ。
ストレス
睡眠とも関係が深いですが「ストレス」、これも、腸内環境に大きな影響を与えます。
強いストレスが続くと腸の動きも悪くなりがちで、便秘になりやすく、美腸から遠ざかります。
これは腸は「副交感神経」優位のときによく動いてくれるからです。
逆にストレスによって「交感神経」優位が続くと、腸の動きは弱くなります。それで便秘になるのも不思議ではありません。
また、困ったことに、強いストレスを感じ続けると、善玉菌が減り、悪玉菌が増えてしまいます。これも美腸の敵ですね。
そして上述のごとく、善玉菌は「幸せ物質」の生成にも役立っているわけだから、これが減るとストレスが増え、さらに善玉菌が減ってしまう・・・という悪循環に陥ることもあります。
だから・・・ストレス管理は美腸のために大事です。非常に大事。
睡眠不足が続くとストレスも溜まりやすいので、ダブルで腸内環境を悪化させるということになりますね。
運動
次に適度な運動。
これは「適度」というところが大事です。
「適度」な運動であれば、血行を良くし、ストレスも解消してくれますので、腸の動きを良くしてくれます。
また、お腹周りの筋肉も適度に鍛えられて、便秘予防にもなります。
これが「過度」な運動となると、体にとって大きなストレスとなってしまうので、逆に腸の動きを悪くしてしまいます。
ストレスによって交感神経が優位になると、腸の動きは悪くなるんでしたね。
もう一つ、過度な運動は、活性酸素を大量に生み出してしまいます。これは体の土の部分にも悪影響がありますので、腸にも悪影響があって当然です。
じゃあ「適度」な運動というのはどれくらいの運動かというと・・・これは単純です。
苦しくない程度の運動、気分が良くなる程度の運動です。よく言われるのはウォーキングやストレッチですね。
美腸に役立つ食べ物、飲み物
では次、これも影響大きいですね。食べ物、飲み物。
といっても現在では、多くの人が普通に知っていることです。
美腸に役立つ食べ物には、以下のものが含まれています。
・乳酸菌
・オリゴ糖
・食物繊維
この3つ。この3つのうちどれかが含まれているものを積極的に食べれば、美腸に役立てることができるということです。
乳酸菌
乳酸菌といえばヨーグルトやヤクルトをはじめとする乳酸菌飲料がすぐに思い浮かびます。
意外なところではお漬物や味噌にも植物性乳酸菌が多いですので、取り入れるといいですね。
オリゴ糖
オリゴ糖は、砂糖の代わりに使えば、カロリーも下げられるし腸内善玉菌のエサにもなるしで一石二鳥です。
オリゴ糖が多い食品としては大豆食品やその他豆類、ごぼう、たまねぎなどがあり、食物繊維も豊富なものがい多いですね。
食物繊維
次のその食物繊維ですが、水溶性のものと不溶性のものがあるのはよく知られています。
両方取らなければならないわけですけど、食物繊維の多い食べ物には両方含まれていることが多いですので、それほど気にしなくていいでしょう。
ちなみにイメージとしては・・・
水溶性食物繊維というのは、寒天に代表されるように、水に溶けてドロッとなる感じのものです。
不溶性食物繊維はごぼうなど根菜類のようにいかにも「繊維質」なものです。
そうそう。
大豆食品にはオリゴ糖も繊維も含まれているということでしたが、納豆にはオリゴ糖は含まれていません。
これは発酵の過程で消費されてしまうからです。
そのかわり納豆菌が育って、納豆菌が腸内で善玉菌として働いてくれます。
そして水
さて。
美腸に役立つ食べ物飲み物ということでしたが・・・何か大事なものを忘れていますよね?
そう、「水」です。
水分をちゃんと取らなければ便秘になりやすくなる・・・というのは多くの人が知るところ。
食物繊維は水分を吸収しますので、食物繊維だけ取っても腸内が「水分不足」となって逆に便秘になってしまいます。
だから水分を十分に取ることも忘れぬよう。
意外な食べ物
意外なものとしては「エクストラバージンオリーブオイル」。
オリーブオイルには炎症を防ぐ作用もありますし、抗酸化作用もあります。
つまり、腸壁を守ってくれる働きがあります。
それで腸の健康が保たれ、美腸にも役立つということです。
美腸のためのマッサージ
最後にマッサージ。これも簡単にできる方法を紹介しておきましょう。
これ、おへその周りを、円を描くようにグルグルとなでるだけです。
なるべく大きな円を描きつつゆっくりなでます。ちょうど、大腸に沿ってなでていく感じですね。
自分から見ておへその右側から始めて、おへその上、左、下と円を描いていきます。
これを何度もグルグルと、気の済むまで(笑)やるといいと思います。
そうすると大腸の動きが良くなり、腸がスッキリしてくれます。