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肝炎のインターフェロン治療と副作用

【質問】
もう10年以上前から肝臓については検査をしておりまして、
肝炎であることははっきりしていますので
慢性肝炎ということになります。
それで先日、医師と相談していて
インターフェロンによる治療を
初めてはどうかという話になりました。
インターフェロンというと、
症状がひどい時に使うイメージがあるのですが
どうなのでしょうか?
また、どんな副作用の可能性があるのでしょうか?
【回答】
インターフェロンはウイルス性肝炎の場合に
よく用いられるものですので、
特に症状が重篤の時と限るものではありません。
むしろ、肝硬変や肝がんに進んでしまう前に
使ったほうがよいに決まっています。
副作用としては、たとえるならインフルエンザに
かかったような症状が出ます。
これはほとんどの人に出ます。
また、場合によっては脱毛や鬱などの
症状が出ることもあります。
ですので気分の変化は細かいことであっても
マメに医師に知らせるようにしましょう。
【メモ】
インターフェロンという名前を聞くと
すごい化学物質のように思えてしまいますけど、
これはもともと私たちの体内にある物質で
免疫システムに関わっています。
肝炎になるとこれが不足してしまって
ウイルスが増殖してしまいますので
外部から補うというわけです。

GOT・GPTがストレスで急上昇?

【質問】
肝臓についてはずっと、
年に2回の血液検査で様子を見ていたのですが、
ここ数年間、GOTやGPTといった数値は正常値でした。
今年のはじめの検査でも異常はなかったのですが
先日の検査ではこれらの数値が10倍程度になっていました。
もちろん、数年間肝臓の数値に気を配っていたくらいですので、
お酒もまったく飲まず、煙草も吸わず、
肝臓はいたわってきたつもりなのですが
こんなに急上昇してしまったので驚きです。
考えられることといえば、
仕事上大きな問題が持ち上がって
ここ数ヶ月ストレスが大きかったことですが・・・
それは関係あるのでしょうか?
【回答】
ストレスによって、体のどの部分も負担を受けてしまいます。
肝臓も例外ではありません。
ストレスによって交感神経が緊張し、
その影響を受けるというのもありますし、
ストレスで活性酸素が増えてしまうということも大きいです。
特に肝臓の場合は体内で最も活性酸素が
発生しやすく、またその分解も行っているということで
活性酸素が過剰になれば被害も受けやすいです。
ということで、ストレスをなくせるよう、
生活習慣を変えていくのが望ましいと思いますが・・・
仕事上ということですのでなかなか難しいのかもしれませんね。

肝臓の腫れと違和感

【質問】
毎日お酒は飲む方です。おそらく多いほうだと思います。
それで、前に肝臓を調べたのは3年ほど前なのですけど
その時はそれほど心配ないということでした。
でも、気のせいかもしれませんけど、
肝臓に違和感を感じるんですよね。
腹部の右側半分、肋骨の下あたりといえばいいでしょうか。
これって何か、深刻な肝臓の病気という
可能性はあるのでしょうか?
病院に行ったほうがいいでしょうか?
【回答】
基本的には肝臓の病気は自覚症状が出にくいです。
自覚症状がでた時には既に、かなり病状が
進行していることが多いです。
さて、肝臓のあたりに違和感を感じるということですが、
肝臓自体が痛んでいるというわけではないでしょう。
例えば周辺の胃腸が原因ということも考えられます。
また、肝臓が原因であれば、
脂肪肝などで肝臓が肥大してしまって、
それで周りが圧迫されているということも考えられます。
どちらにしろ、心配なら病院へ行くことをおすすめします。
それで何もなかったとしても別に恥ずかしいことではなく
めでたいことですので。
深刻な病気じゃないか?と気に病んでいる方が
よほど体に悪いです。

肝生検は絶対安静?入院は必要?

【質問】
健康診断で腹部エコー検査を受けたのですが、
その結果、脂肪肝が深刻な状態かもしれない
と言われてしまいました。
悪くすると肝硬変になってしまう
パターンかもしれないとのことです。
それで血液検査の結果次第では
肝生検が必要になるかもしれないと言われました。
お聞きしたいのは肝生検についてですが、
どのように行われるのでしょうか?
また、痛みは強いのでしょうか?
どれくらい安静にしておかなければならないのでしょうか。
その場合、入院は必要なのでしょうか?
【回答】
一般的な肝生検についてですが、
右胸の下の方の、肋骨の間に穴を開けます。
穴の数としては1~2個程度です。
もちろん穴を開ける前に麻酔をしますので
肝生検自体は痛くありません。
麻酔注射が痛いくらいですね。
こんなことをするのだから
もちろん入院は必要です。
だいたい2日間くらいのことが多いですね。
検査の後は5~6時間は安静にしておきます。
そうしないと出血の恐れがあります。
それから1週間くらいは運動は避けて
静かに過ごす必要があります。
だいたいこんな感じですね。

肝臓の造影エコー検査とMRI検査を両方行うのは…

【質問】
健康診断で超音波検査をしたところ、
肝臓にしこりのようなものがあるということで
精密検査をすることになりました。
それで次にCT検査を受けたのですが、
結果はしこりのようなものがあると同じでした。
それでさらに調べようと言われ、
造影エコーとMRIをやることになりました。
でもこれってやり過ぎではないですか?
MRIをやるなら造影エコーはやらなくてもいいのでは?
ひょっとしてお金がほしいだけかと疑ってしまいますが・・・
【回答1】
どうもやっていることが不自然に思えます。
CTでわからないからMRIという流れはわかりますが、
そこに造影エコーを入れる意味がわかりません。
検査のためというより単に画像がほしいだけ
なのかもしれませんが、それならそうと
言うはずですよね。隠して撮ることはないでしょう。
【回答2】
私も何度も超音波検査で引っかかっていたのですけど、
血液検査の数値は良好ということで数年放置していました。
それでこのたびはっきりさせようと
MRI検査を受けることになりました。
別に超音波検査とMRIの間にCTと造影エコーを挟む
必然性はないようです。
ですので他の病院に行ってみて
意見を聞いてみることをおすすめします。
【補足】
造影エコーというのは、
造影剤を用いての超音波検査です。
造影剤を用いることで、より詳しく検査することができます。
造影エコーとは

お酒の量が多いがガンマGTPは低い

【質問】
私は結構お酒の量は多いと思っています。
週のうち3日はウイスキーをボトル半分飲んでしまいますし、
2日は缶ビールを2本程度飲んでしまいます。
ただし残り2日は休肝日としています。
これでも減らしたほうで、昔は健康診断のたびに
アルコール性肝障害という結果が出ていました。
ところが上記の酒量にした結果、
血液検査で異常な数値が出なくなったのです。
ただそれでもお酒の量が少ないとはいえないので、
この数値を信じて安心していいものかどうか疑問です。
自分は健康と判断してもいいのでしょうか?
【回答】
病院に来る人でも、大酒家なのに血液検査では異常なし
という人はそれほど珍しくないようです。
ただ、すい臓がんや膵炎の人に、
そういうパターンの人が多いと言われています。
なぜそういうことになるのか
解明されてはいませんが、数値が全てと
思わないほうがよさそうです。
危険を感じるのであれば、
お酒の量をもっと減らすことをおすすめします。
【補足】
大酒家というのは、日本酒に換算して
5合以上を10年以上続けている人をいいます。
そしてその1~3割程度が肝硬変になるとも言われています。
また肝臓だけでなく
大酒家突然死症候群というのもありますので
やはりお酒の適量は守るべきものです。

肝臓は沈黙の臓器

【質問】
うちの職場では毎年健康診断がありますが、
友人が血液検査で異常な数値が出たそうです。
なんでも肝臓に関する数値とのことですが・・・
友人によると、特に自覚症状はないので
別に精密検査の必要はないだろうと言っています。
ただ、紹介状を書くから検査を受けるよう
勧められているそうですけど・・・。
ほうっておくと危険なのでしょうか?
【回答1】
肝臓の異常は軽視すべきではありません。
肝臓は、体にとって有害な物質を分解したり、
必要な物質を合成したりしてくれるところですが、
あまりにも負担をかけすぎると、
肝細胞の破壊が進んでいきます。
そして、肝炎から肝硬変まで進むと、
多くの場合「手遅れ」となってしまいます。
でも今のうちに検査をして、
本当に異常があるということなら
早めに手を打つことができます。
自覚症状がない段階ですからね。
早めに手を打っていけば、
意外に簡単に健康は取り戻せます。
ですので、できるだけ早く検査は受けるべきです。
【回答2】
肝臓は沈黙の臓器と言われます。
つまり、ある程度悪くなっていても
自覚症状が出ないんです。
ということは逆に、自覚症状が出た時には
かなりひどい状態になっていると考えていいでしょう。
早めの検査をおすすめします。

腹部エコー検査の時の絶食について

【質問】
肝臓のエコー検査を受けることになったのですが
いろいろと注意事項を説明してもらいました。
そこで聞いたことなのですけど、
前日の21時からは何も食べてはいけないとのこと。
まず、固形物を食べるのはダメなんですね。
そして水は飲んで良いということでした。
それならコーヒーはどうかと聞くと、
それはダメだという答えが返ってきました。
よくわからないのですが、
どういう理由でこうなっているのでしょうか?
【回答】
肝臓のエコー検査の際には胆のうもついでに見るのですが
この胆のうというのは胆汁をためておく場所です。
それで、食事をすると、消化のために
胆汁が胆のうから出て行ってしまって
縮んでしまいます。
そうなるとエコーを使っても
胆のうが見えにくいということになります。
だから食事はダメなのですが、
ではなぜコーヒーがダメなんだということですよね?
おそらく、コーヒーに砂糖を入れて飲む人が多いからで
砂糖は糖分ですので胃腸の消化機能が働いてしまいます。
またミルクを入れて飲めば脂肪分も含まれているでしょうから
脂肪を消化するために胆汁が必要になってしまいます。
ということでコーヒーも禁止ということになっているのでしょう。

総ビリルビンと便秘

【質問】
最近の血液検査で、総ビリルビンの数値が
高いということがわかりました。
ただ、ビリルビンは異常に高いのですが
他の肝臓関係の数値は正常なんです。
ですので検査ミスかもしれないとも言われました。
お酒はまったく飲みませんけど、
ひょっとして便秘なのが関係するのでは
ないかと思っています。
どういうことが考えられるのでしょうか?
【回答】
まずビリルビンとは何かというと、
簡単にいえば赤血球を作るための材料の一つです。
ですので、赤血球が寿命を終えて、
脾臓で壊されたあとに、血液中に
ビリルビンが放出されます。
これが間接ビリルビンです。
そしてこのあと肝臓に送られて処理されます。
処理された後のものを直接ビリルビンと言って、
これは胆汁に混じって十二指腸に排出されます。
その後腸内細菌の働きで
直接ビリルビンはウロビリノーゲンに変化します。
尿検査で出てくるあれです。
さて、便秘との関係ですが、
便秘の結果、このウロビリノーゲンが腸から再吸収され、
その数値が上がるということはありえます。
しかし、ビリルビンが便秘によって上がる
ということはないと考えられます。
ビリルビンだけが高いということですので
詳しいことは精密検査をしてみなければわからないと思います。

ALPの上昇とリピトール

【質問】
現在、医師の指導に基づいて
リピトールというコレステロールを抑える薬を飲んでいます。
そうしたところ、血液検査でALPが500以上という
高値になっていることがわかりました。
医師に聞いてみたところ、ALPだけなら
問題ないということですが・・・どうなのでしょう?
【回答】
リピトールを飲む前の数値と比べてみて
飲んだ後に上昇しているようなら
それは副作用と考えられます。
ただ、医師も副作用については知っているでしょうから、
血液検査の数値を全体としてみて、
問題ないと判断しているのでしょう。
肝臓が悪いのであればASTやALTも
上昇するはずですので。
【補足】
コレステロールを下げる薬のリピトールですが
副作用が起こることもあるようです。
ALPのみならずAST、ALT、γGTP、ビリルビンなどの
数値が上がった事例もあります。
また、非常にまれな例ですが、
劇症を肝炎を引き起こして死亡した事例もあります。
ですので肝機能が弱っている人には
使ってはいけない薬となっています。

肝臓がんの5年生存率

【質問】
友達がそのまた知人から聞いた話だそうですけど、
その知人は、医師から肝臓がんを宣告され、
あと10年しか生きられないと言われたそうです。
そして今は手術もできないし、治す薬もないから、
症状を抑える薬を飲みつつ新薬ができるのを期待しましょう
と言われたそうです。
友達はそれを聞いてショックを受けたようですが
私はそれが本当のこととは思えないのです。
友達はからかわれたんじゃないかと・・・
その知人の話というのは本当なのでしょうか?
【回答】
肝臓がんの5年生存率というのは最近30年でめざましく改善されて、
1980年頃は5%しかなかったものが現在では4割程度となっています。
ただこれは、まったく治療をしなかった人から
最善の治療をした人まで全てを含めた場合の割合です。
ですのであなたの友だちが聞いた話のように、
手術もできないほどの肝臓がんなのに
あと10年生きられるというのは
少なくとも医師が言うようなことではありません。
それで薬を飲みつつ10年生きられたら奇跡でしょう。
ですのでその話が嘘か、その知人が勝手にがんだと
思い込んでしまったかのどちらかだと考えられます。
ちなみに、手術を受けた人だけに限定して
5年生存率を見ると6割を超えます。

GOT・GPT・総ビリルビンが高い原因

【質問】
最近体調がよくありませんので病院で調べてもらったところ
肝機能をしめす血液検査の数値に異常が出ました。
GOTは400以上、GPTは700以上 ALPは800以上、
総ビリルビンは4以上、γGTPは500以上の数値がでました。
半年前はこんな異常な数値は出なかったのですが
これほど高い数値が出るというのは
なにかひどい肝臓の病気なのでしょうか?
肝臓がんの可能性もあるのでしょうか?
【回答】
まず、肝臓関係の数値が高くても
原因が肝臓だけとは限りません。
胆管や膵臓の場合だってあります。
半年前は正常だったということで
しかもそれだけ数値が高いということは
肝臓がんの可能性は低いのではないでしょうか?
肝臓がんなら肝臓の細胞がもっと破壊されていて
GOTやGPTは通常よりは高いとはいえ
それほど高い数値は出ないと考えられます。
半年前は正常だったということですので、
急性肝炎などの可能性のほうがずっと高いです。
または胆管が何らかの原因で詰まってしまった
というところでしょうか。
何にしても精密検査をしなければ
確定的なことはわかりません。

肝臓とアトピーの関係

【質問】
肝臓の病気によって、特に顔にアトピーが出やすい
ということを聞きましたけど、どんな症状が現れるのでしょうか?
本当に関係があるのでしょうか?
【回答】
アトピーの原因は複合的だと言われていますので
肝臓のみが原因というわけではありませんが、
アトピーの人の場合、肝機能は落ちていることも多いそうです。
なぜかといいますと、肝臓ではタンパク質の合成が行われていて
それが肌を作る元になったり、免疫機能に関わったりするからです。
肝機能が衰えますと、タンパク質の合成が遅くなってしまい、
そうなると、肌が傷ついた際の修復も送れますし、
ターンオーバー自体も遅くなって、肌は健康を維持しづらくなります。
また免疫機能がうまく働かなくなると、
これもアトピーの原因となると考えられます。
また、タンパク質の合成以外では、
肝臓は有害な物質の分解も行っていますので
それも滞るとなると、肌に悪い影響が出ても
おかしくありません。
ということで、肝臓の異常はアトピーの原因の
一つになりうるということです。

GOT・GPTとストレス

【質問】
何年もの間、GOT・GPTなどの肝臓の数値は
正常の範囲内に収まっていました。
今年の前半の健康診断でも正常だったのですが
後半の健康診断でなんと数値が10倍近くに跳ね上がっていました。
その間、食生活が変わったわけでもなく、
お酒の量が増えたわけでもありません。
ただ仕事上のストレスが非常に増えた
ということはあります。
ストレスによって肝臓の数値が
上がることはあるのでしょうか?
【回答】
GOT・GPTは今ではAST・ALTということが多いですが、
これらは肝臓などの細胞に含まれる酵素です。
ですので、肝臓の負担が増えれば数値が上がることが多いです。
そしてストレスは肝臓の負担を増すことも知られています。
もちろん肝臓のみならず、全身にとって負担なのですが・・・。
さて、ストレスによって私たちの体が負担を感じると
それに対応するためにタンパク質がたくさん
消費されるようになります。
タンパク質を消費すれば、アンモニアができてしまいます。
これは体にとって毒ですので、肝臓は必死に
アンモニアを分解しなければなりません。
ということで肝臓の負担が増えてしまうのですね。
それ以外にも、自律神経の影響や
血流の影響もあって、ストレスは肝臓にとっては
良いこととはいえません。

肝臓が悪いと疲れやすい?

【質問】
どうも最近疲れやすくなったような気がします。
仕事が大変なせいもあるかもしれませんし
年のせいもあるかもしれませんが、
やはり肝臓も気になります。
お酒は毎日飲んでいますので・・・。
肝臓が悪いと疲れやすいということはあるのでしょうか?
【回答】
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるくらいですので、
ある程度異常があっても自覚症状は出てきづらいです。
それが「疲れ」のようなよくあるものであったとしても
肝臓が原因で、というのはなかなか出てきません。
しかし、肝臓が悪くなることで
疲れやすくなるということはあります。
肝臓ではいろいろな栄養素を合成しているわけですし、
また有害なものの分解を行っています。
肝臓の機能が失われてそれらが不十分になると、
疲れやすくなるということはありえます。
沈黙の臓器が悲鳴を上げたのだから
さぞかし症状も進んでいるのではないかと
心配になるかもしれませんが、
それには個人差があるようですので
一概に重度の肝障害とはいえません。
そこは精密検査をしてみなければわからないことです。

夜更かしは肝臓に悪い?

【質問】
私の友人はよく「夜更かしするな、肝臓に悪いぞ」と
言ってくれますが、これって根拠のあることなのでしょうか?
それとも友人の思い込みなのでしょうか?
【回答】
お友達の仰っていることは正しいことです。
夜更かしというか、睡眠不足は肝臓にはよくありません。
起きている間というのは、体のエネルギー消費が
大きいですので、肝臓もいろいろな代謝活動をしなければなりません。
これが寝てしまいますと肝臓はそういう仕事の負担が減るので
かわりに免疫力を上げたりすることができます。
さらに、寝ている間は成長ホルモンが分泌されますので
これが肝臓の細胞の再生に役立ってくれます。
それから寝ている間には脂肪を燃やすホルモンも
分泌されますので、これが脂肪肝の予防にも
役立ってくれそうです。
睡眠不足になるということは
これら全てのメリットを失ってしまうということなんです。
だから肝臓によいとはいえませんね。

肝臓が悪くなると酒に弱くなる?

【質問】
もともとお酒は強いように思っていましたけど、
最近すぐに酔ってしまう気がします。
それになかなかお酒が抜けなくなったような気もします。
肝臓が悪くなるとお酒が弱くなるということはあるのでしょうか。
【回答】
お酒に酔うというのは、
血液中のアルコール濃度が上がるということです。
そしてこのアルコールを分解するのは肝臓の働きですので
肝臓が悪くなって、アルコール分解が遅くなった結果
お酒に弱くなるというのはあり得ることです。
心配であれば、病院で調べてもらうといいでしょう。
ただそれ以外にも単に疲れがたまっているから
ということも考えられますが、その疲れにしても
肝臓由来のこともあります。
また、ダイエットなどをして急激に痩せた場合も
お酒に弱くなるということは考えられます。
なぜなら、体重が減れば血液量も減るでしょうから、
血中アルコール濃度は高くなりやすくなると
考えられるからです。

肝臓の病気の前兆

【質問】
肝臓が悪くなる前兆ってあるのでしょうか?
肝臓の病気というと肌が黄色くなったりする
と言われますが、そういうものが前兆と考えて
よいでしょうか?
【回答】
肝臓の病気に前兆はありません。
肌が黄色くなるなどの症状は黄疸と言われますが、
それは前兆というより、もう肝臓の病気が
かなり進行しているしるしでもあります。
肝臓には痛みを感じる神経はありません。
そして再生力が非常に優れています。
ですので、少しくらい異常が出ていても、
自分でそれに気づくというのは稀なんです。
たとえ症状が出たとしても、
風邪と間違えてしまうことも多いです。
毎年の健康診断で、血液検査の数値に目を光らせ
かつ、日ごろの生活習慣を健康的なものにしていく
というのが、気づきにくい肝臓病を予防するための
最善の手段だといえるでしょう。
【補足】
肝臓は痛みを感じませんので、
痛みを感じる場合は、周辺の他の臓器が
痛んでいることが多いです。
よくあるのは胆管結石ですが、
胃腸が痛んでいる場合も勘違いすることがあります。

脂肪肝の自覚症状は?

【質問】
友達が病院で脂肪肝だと言われたそうですが
何も自覚症状がないので誤診じゃないかなんて言っています。
脂肪肝の自覚症状ってどんなものなのでしょうか?
【回答】
脂肪肝といいますと、肝臓の異常のうちでも
初期のものですね。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるくらいですので
脂肪肝くらいでは自覚症状は出ません。
しかし、だからといって軽視してはいけません。
脂肪が増えることで肝細胞や血管は圧迫されます。
脂肪が活性酸素と結びつけば過酸化脂質となって
肝細胞を傷つけ続けます。
脂肪によってバーンアウト現象が起こることもあります。
ということで脂肪肝を放置しておけば、そこから肝炎や
肝硬変に進行してしまうこともあるわけです。
そうなってしまうと自覚症状も出るでしょうが、
肝臓の場合、それが出る頃には手遅れ、
ということも珍しくありません。
脂肪肝の段階で発見できたことは幸運と考えて、
これから生活習慣を変えていくことで
肝臓の健康を取り戻すと良いと思います。

肝臓は一度悪くなったら治らない?

【質問】
現在肝臓の病気を心配しています。
血液検査でかなり悪いと思われる数値が出たからです。
肝臓は一度悪くすると治らないとも聞きますが
実際のところどうなのでしょう?
【回答】
肝臓は再生力に優れた臓器です。
ですので、かなり悪くなってもそこから立ち直ることができます。
ただそれにも限度があります。
例えば肝硬変にまで至ってしまうと
そこから元の状態に回復するのは非常に困難です。
もちろん、過度な飲酒など、悪い習慣を続けていれば
治るものも治らない、悪化の一途をたどるということになります。
最終手段として生体肝移植などがありますが、
これにしても軽々とできるものではありません。
まず、健康な人の肝臓を切り取るわけですから、
その人に大きな肉体的負担をかけてしまいます。
ドナーとなった結果、健康が損なわれるということも多いのです。
また、費用の問題もあります。
保険が効く場合であっても数百万かかってしまいますし
そうでなければ1000万円を超えるのは普通です。
ですので、肝臓が悪いとわかったら、
症状が軽いうちになんとしても健康な状態に戻す
努力をすべきなんです。

肝臓の数値とタバコ

【質問】
夫が健康診断を受けたところ、
血液検査で肝臓関連の数値が高いという結果が出ました。
しかし夫はまったくお酒は飲みません。
しかしタバコは結構吸っています。
アルコールが肝臓に負担をかけるというのは有名ですが
タバコもやっぱり悪いのでしょうか?
【回答】
まずタバコが肝臓に悪いかどうかということですが
これは悪いといえます。
タバコにはニコチンやタールなど
様々な有害物質が含まれていますが、
タバコを吸うことでそれが血液中に取り込まれます。
それら有害物質を分解するのは肝臓の仕事ですが
毒性が強いですので、負担も非常に大きいです。
一部は分解されずに残ってしまうと言われています。
ですので、病院でも肝臓が悪いとわかった場合は
禁煙は必ず行うよう指導されます。
また、肝臓が悪くなるのはアルコールやタバコ
のせいだけではありません。
単に、カロリーを取り過ぎるだけでも
肝臓に脂肪がついてしまってそれが肝臓病の
原因となってしまいます。
ですので、栄養をバランスよくとる、
お酒は飲むにしても少量にする、
たばこはメリットゼロなのですぐにやめるなど、
基本的なことを守っていくことが
肝臓にとっても良いわけです。

肝臓が悪いと自覚症状はありますか?

【質問】
私ではなく私の夫なのですが、
30代前半でまだ若いはずなのに「だるい」「疲れた」と
口癖のように言っています。
また、目の白い部分が黄色くなっているようですし
手のひらが所々赤くなっています。
これは肝臓が悪いのでしょうか?
病院に行ったほうがいいのでしょうか?
【回答】
これは少しでも早く病院で診てもらうべきです。
目の白い部分が黄色くなっているというのは
黄疸の疑いがあります。黄疸は肝臓病に特徴的な症状です。
また、手のひらが所々赤くなっているというのは
手掌紅斑というものかもしれません。
これは肝硬変などで、ホルモンバランスが狂ってしまって
毛細血管が広がることで出てくる症状です。
そのうえ「だるい」「疲れが抜けない」ということであれば
肝臓に何らかの異常が出ている可能性が高いです。
診察してもらって何もないとわかれば安心できますので
大げさなんじゃない?なんて気にせずに
すぐにでも病院に行くべきです。

肝臓にいい食べ物は?

【質問】
肝臓にいい食べ物は色いろあると思うのですが
例えばどんなものが有名でしょうか?
【回答】
例えば肝臓によいものとしてレバーが挙げられることがあります。
肝臓を良くするために肝臓を食べるというわけですね。
ただ、気をつけなければならないのは鉄分です。
通常は気にする必要はないのですが、
肝機能は非常に弱っている場合は鉄の吸収を制御できず
鉄過剰となってしまい肝臓には逆効果となります。
手軽にとれるものとしては食物繊維がオススメです。
食物繊維は糖質や脂質の吸収を穏やかにしますので
それだけでも脂肪肝の予防になります。
また、腸をきれいにすればそれだけ吸収される有害な物質が減る
ということで、肝臓の仕事が減ることになります。
有害物質は肝臓が分解してくれているわけですから。
タコやイカに含まれるタウリンもオススメです。
これは肝臓の細胞を守る働きがあると言われています。
また、アルコールの分解を助けてくれるということですので
お酒が好きな人は積極的に取っていきたいです。
ウコンのクルクミンは有名ですね。
これも二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解を
助けると言われています。
またクルクミンは胆汁の分泌を促し、
流れを良くすることで肝臓の働きを高めるとも言われています。
ウコンの中でも春ウコンは免疫力を特に高めてくれると言われています。
あとはセサミンでお馴染みのゴマですが、
これには抗酸化作用があります
肝臓ではいろいろな化学反応が起きるわけですが
その分、活性酸素も発生しやすく、
これが肝細胞を傷つける元にもなります。
抗酸化物質は活性酸素を取り除いてくれるというわけです。
【補足】
肝臓によいと言われている食べ物はいろいろありますが、
それだけ食べていればいいというもんでもありません。
いろいろな栄養をバランスよく取るという
基本的なことがなされていなければ、
肝臓に良い食べ物を取り入れてもほとんど無意味でしょう。

肝臓の数値が高いのは何の病気?

【質問】
急におなかが痛くなったということで
病院に行ったのですが、その時血液検査をしたら
肝臓に関する数値が異常に上がっているということがわかりました。
お酒は飲んでいますが、
毎日缶ビールを3本程度です。
また、検査前の数日は飲んでいません。
それでも高い数値が出たので心配しています。
何の病気なのでしょうか?
【回答】
肝臓の病気は自覚症状がないことが多いですが、
あるとすれば「いつも疲れている」ということでしょうか。
それで朝起きるのは辛いですし、
日中もなんだか晴れ晴れとした気分にはなれないし、
睡眠も浅くなってしまいがちです。
あとは食欲はあるものの
食後数時間で胃もたれが激しくなる、ということもあります。
血液検査の数値が上がったということですが、
肝臓の場合は最初にASTとALTを見ることが多いです。
どちらもだいたい35以上になってたら、
何か異変が起こっていると思ったほうが良いようです。
ある例で、どちらも1000以上(!)という人がいましたが
この人の場合は入院をして、食生活と休養を正しくするだけで
数値がかなり下がって退院もできたそうです。
【補足】
検査前の数日は飲んでいないということですが、
それで一時的に数値をよくしても意味はありません。
問題は日常的にどうなのかということですから。
むしろ数値を隠すことによって、問題は深刻になるかもしれません。
この例の人の場合は見つかってよかったと考えるべきでしょう。