皮下脂肪より落としやすい内臓脂肪
脂肪肝というのは、
現代の日本人に多い病気ということでしたが、
軽い状態であれば、特別な治療をせずとも
ちょっとダイエットするだけで改善されます。
なぜなら、内臓脂肪というのは
皮下脂肪よりもずっと落としやすいからです。
ダイエットをして体重はあまり減っていなくても
内臓脂肪は劇的に減っていたということは
珍しくないことです。
自覚症状のない脂肪肝
しかし、脂肪肝にはこれと言って自覚症状がないので、
どんどん悪化していく危険性もあります。
肥満という時点でそれを察知して
生活を改善するべきなのですが・・・
脂肪滴
改善もせずにそのまま悪化してしまうと、
肝細胞に脂肪の塊がこびりつき始めます。
これを脂肪滴といいます。
細胞の中にできる脂肪の粒のことですね。
細胞の中ということですので、内臓脂肪というより
異所性脂肪といったほうが正しいようです。
肝炎や肝硬変に進行することも
この状態が進むと、脂肪肝であっても
かなり肝機能が障害されることになりますので
早めの治療が必要になります。
脂肪肝であってもNASHと呼ばれる肝炎に
進展することがりますし、
肝細胞のバーンアウト現象が起きて
肝硬変につながることもありますので
軽視すべきものではありません。