内臓の切除なんてめったにしないはず
肝臓の病気で、肝臓を一部切除しなければならない
ということもありますよね。
でも他の臓器と比べると、切除ということを
よく聞くような気がしませんか?
これは肝臓が非常に再生能力の高い臓器なんだからですね。
例えばマウスを使った実験では、肝臓の7割を切り取っても
1週間でもとの大きさに戻ったという例もあります。
肝臓は再生するが胃は再生しない
他の臓器だと考えられないことですね。
たとえば胃の切除なんてこともありますけど、
残念ながら胃は再生しないのです。
また、肝臓は再生力が強いというだけでなく、
もともと余裕がある臓器なんです。
肝細胞の4分の3は予備!?
肝臓の細胞のなんと4分の3は「予備」の細胞だと言われます。
半分切り取っても機能は落ちないということです。
でもそれだけに、
肝臓には負担をかけがちになってしまいます。
沈黙の臓器だけに、限界が来ると…
沈黙の臓器、いじめてもいじめても
黙って働いてくれる肝臓ですが、
そんなことを続けているといずれ限界が訪れます。
その時には既に、取り返しの付かないほどの
ダメージが蓄積されていた、ということになるのでしょう。