投稿者「author」のアーカイブ

肝機能・肝臓の働き

肝臓と代謝

肝臓と脂質代謝・糖代謝・蛋白代謝
肝臓の糖新生とグルカゴン
肝臓の糖新生と脂肪肝
糖質制限と肝臓への負担
肝臓は糖代謝もしている
肝臓のコレステロール代謝(合成と分解)

肝臓と解毒

肝臓が解毒をしてくれなくなったら…
過酸化脂質の分解と肝臓
肝臓と美容・美肌の関係
肝臓の働きは化学工場を凌駕する
肝臓とアトピーの関係

肝臓の働きその他

肝臓の切除と再生
肝臓病と便秘
胆汁の成分と役割
肝臓と血液の流れ
肝臓と門脈、胆管
肝臓の場所、部位
沈黙の臓器と呼ばれる理由
肝臓と自律神経失調症
肝臓は沈黙の臓器

肝機能改善

肝臓と脂肪燃焼

過酸化脂質と肝臓の病気
不飽和脂肪酸と肝臓がん
必要カロリー摂取量の計算法
褐色脂肪細胞を増やす方法
基礎代謝を上げるには…栄養バランスも大事
基礎代謝を上げる方法~筋肉量を増やす?
脂肪燃焼は空腹時の運動が効果的?
脂肪肝・肝機能障害と入浴
睡眠不足は脂肪肝・肝機能障害の原因?
肝臓病には高カロリー食?

肝臓と鉄

肝臓は鉄の貯蔵庫なので鉄不足より過剰に注意
肝臓の鉄代謝・貯蔵とヘプシジン
肝臓病と鉄分の過剰

その他生活習慣

肝臓病に効く温泉~本当にいい?
肝臓病で激しい運動はダメ~AST・ALTを目安に
肝臓とたばこ~喫煙は肝機能に悪影響
肝臓病の時、仕事はどうする?
肝臓を温めると肝機能アップする?
肝臓に効くツボ
肝臓の再生メカニズムと成長ホルモン
ストレスは肝機能障害の原因?
肝臓病とタンパク質の負担
肝臓が悪いと疲れやすい?
夜更かしは肝臓に悪い?

肝臓とサプリメント・栄養素

ビタミン・ミネラル

肝臓に良いビタミンとは
ビタミンB2の抗酸化作用と過酸化脂質
肝臓のビタミン貯蔵
肝臓がんとビタミンE
肝臓には亜鉛が必須
肝臓に良いビタミンB群

アミノ酸

肝臓に良い食事~アミノ酸
肝機能改善にタウリン
アルギニンの副作用と摂取上限
アルギニンの肝機能への効果、脂肪肝改善
アルギニンの効果
アルギニンとオルニチンの関係
オルニチンの肝臓への効果~ガンマGTPを下げる
肝臓とアンモニアとオルニチン
アラニン、グルタミンと肝臓への効果

肝臓によい栄養素その他

肝庇護薬ウルソの効果
ウルソ(ウルソデオキシコール酸)の肝臓への効果と副作用
グルタチオンと過酸化脂質~肝機能との関係
肝臓に効く漢方薬は?
肝臓と食物繊維~脂肪肝改善だけじゃなかった
肝臓のサプリにはどんなものが?

肝臓の精密検査

超音波(エコー)検査

肝臓の超音波検査で何がわかる?
肝臓エコー検査を受ける時の注意
腹部エコー検査の時の絶食について
肝血管腫とカメレオンサイン
高エコー・低エコーと腫瘤
ソナゾイドを使った造影エコーで肝細胞癌を検査
肝臓の造影エコー検査とMRI検査を両方行うのは…

CT・MRI

肝臓のMRI検査
肝臓のCT検査
CTとMRIの違い
肝臓ダイナミックCT検査での被曝量
MRCP検査とは 方法と食事制限

造影剤・内視鏡・腹腔鏡

腹部血管造影検査
肝臓の腹腔鏡検査と手術
経口胆道造影とは
DIC検査は造影剤を飲まない
ERCP検査 内視鏡はつらいよ…

肝臓の精密検査その他

肝臓の検査~問診・視診・触診
肝生検の方法と痛み
肝臓精密検査の内容
肝臓がん腫瘍マーカー AFP、PIVKA-II、AFP-L3分画
C型/D型/E型 肝炎ウイルスマーカー検査
A型/B型 肝炎ウイルスマーカー検査
肝生検は絶対安静?入院は必要?
健康診断で要精密検査と言われた
肝臓の検査の方法
肝臓の精密検査ではどんなことをするのですか
血液検査の間隔・回数は?

血液検査~肝臓の数値

ガンマーGTP

ガンマGTPが高いとなぜ危険なのか
γ-GTP(ガンマGTP)とは危険物質か
ガンマGTPだけ高いのですが…病気?
ガンマGTPと肝臓の病気
ガンマGTPの高値
ガンマGTPの正常値
γ-GTP(ガンマGTP)を下げる食事や栄養
γ-GTP(ガンマGTP)を下げる方法その2~脂肪を減らす
γ-GTP(ガンマGTP)を下げる方法

AST(GOT)・ALT(GPT)

AST、ALTを下げるには
AST、ALTの正常値と高値
ASTとALTの違い
AST、ALTと肝機能は関係あるのか?
GOT、GPTとは
GOT・GPTがストレスで急上昇?
GOT・GPT・総ビリルビンが高い原因
GOT・GPTとストレス
AST(GOT)の方が高い?ALT(GPT)の方が高い?

ビリルビン

直接ビリルビンと総ビリルビンの正常値と高値は
直接ビリルビンと総ビリルビンの違い
尿ウロビリノーゲンの正常値・陽性・陰性とは
総ビリルビンと便秘

血清タンパク

血清総蛋白(TP)の正常値
A/G比の正常値と異常値
蛋白分画の正常値・異常値と病名
ガンマグロブリンの基準値~高値だと肝硬変?
血清アルブミン値の正常値・基準値
アルブミンの正常値
TTTとZTTの正常値・異常値
肝機能をTTTやZTTで判定するのは…

肝臓の数値その他

コリンエステラーゼ(ChE)の基準値
肝臓の数値の変化
総コレステロールが高い・低い その原因
血小板数(PLT)の増加・減少と肝硬変
プロトロンビン時間の正常値~延長と肝硬変
肝機能数値が高い原因
LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)の検査値
コリンエステラーゼ(ChE)と脂肪肝
ALPの正常値・異常値とアイソザイム
ALPが高いと肝臓が悪いの?
LDH(乳酸脱水素酵素)の正常値・異常値
LDH(乳酸脱水素酵素)は肝臓だけじゃなかった
肝臓系の数値が異常値だということは
ALPの上昇とリピトール
肝臓の数値とタバコ

肝臓の病気と自覚症状

脂肪肝

肝細胞と脂肪滴
肝臓のバーンアウトとは
日本人の脂肪肝の割合
脂肪肝と肝臓肥大
脂肪肝と摂取カロリーの計算
脂肪肝の改善のために
脂肪肝の自覚症状って
肥満度と脂肪肝
脂肪肝の原因と予防
肝臓脂肪を減らす意外な話
脂肪肝 肝臓に中性脂肪が増えるとなぜ悪い?
脂肪肝→肝炎→肝硬変→肝臓がん
メタボリックシンドロームと脂肪肝~診断基準
脂肪肝の自覚症状は?

肝炎

ウイルス性肝炎の感染経路
C型肝炎のインターフェロン治療による完治までの期間
C型肝炎のインターフェロン治療と入院
肝炎のインターフェロン治療と副作用
C型肝炎の治療~瀉血療法
C型肝炎の抗ウイルス薬治療(リバビリン)
B型肝炎の抗ウイルス薬による治療(ラミブジン、エンテカビル)
C型肝炎・B型肝炎のインターフェロン治療と副作用
自己免疫性肝炎の原因と症状
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の原因と治療
B型肝炎の無症候性キャリアとセロコンバージョン
劇症肝炎の原因と症状
尿が紅茶色~急性肝炎の自覚症状
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)とは
肝炎は進行するとどうなる?
肝炎の自覚症状はあるのか
A型肝炎の感染経路
B型肝炎の感染経路
肝炎の原因はアルコールではなく…
慢性肝炎の症状はわかりにくい

肝硬変

肝硬変とは
肝硬変の自覚症状
肝硬変と肝性脳症の原因
肝硬変の症状
肝硬変の原因
食道静脈瘤・胃静脈瘤の治療・手術
肝硬変の治療
肝硬変の合併症
肝硬変重症度のChild分類(チャイルドピュー分類)
代償性肝硬変と非代償性肝硬変の定義
食道静脈瘤・胃静脈瘤の原因は肝硬変?
原発性胆汁性肝硬変(PBC)の症状と治療
女性化乳房(にゅうぼう)の原因は肝硬変?
手掌紅斑の原因は肝硬変?
クモ状血管腫の原因は肝硬変?
腹水の原因は肝臓がん?肝硬変?

肝臓がん

肝臓がんの5年生存率
手の震えの原因は肝臓がん?
青あざ・内出血・鼻血と肝臓がん
肝臓がんの原因と症状
肝動注化学療法による肝臓がんの治療
エタノール注入療法による肝臓がんの治療
ラジオ波焼灼術による肝臓がんの治療

肝内結石症・胆石症

肝内結石症の原因・症状と治療
肝内石灰化の原因~肝内結石とは違う
胆石症と「切る」手術
胆石症の切らない治療方法
胆石症の検査方法
胆石症の自覚症状は…やっぱり痛い?
胆石症の予防はメタボの予防にもなる
胆石症の原因はカルシウムではありません
胆泥の原因・痛みと治療
胆砂の原因・症状と治療
総胆管結石の症状と治療・手術

胆道・胆のう

胆道閉鎖症の症状~便の色が…
胆道閉塞の原因と症状・治療
肝外胆管拡張症の原因
肝内胆管拡張の原因と症状
胆嚢腺筋症の原因・症状と手術
胆のう腫大・縮小の原因
急性胆のう炎の原因・症状と手術
急性胆のう炎・胆管炎の原因と症状
胆嚢摘出の後遺症・副作用で下痢をする
肝内胆管癌の症状・治療と5年生存率
胆のうポリープの原因と症状
胆汁うっ滞の原因と症状
胆汁の流れが悪いとどんな病気に?

肝臓病その他の病気

肝血管腫の原因と治療
肝膿瘍の原因菌と治療
肝のう胞の原因と治療
原発性硬化性胆管炎(PSC)の症状と治療
薬剤性肝障害の症状と治療
ネフローゼ症候群の原因と症状
肝血管腫の原因・大きさ・治療
肝腫瘤の疑い→要精密検査

自覚症状

肝臓が悪いと顔色は黒い?黄色い?
肝臓病と便の色
黄疸の原因とビリルビン
肝臓が悪いと汗は?
肝臓病と「こむら返り」「足がつる」症状
疲れやすいのは肝臓の異常が原因?
肝臓の病気と症状
肝臓の痛みって病気でしょうか
肝臓の腫れと違和感
肝臓の病気の前兆
肝臓は一度悪くなったら治らない?
肝臓が悪いと自覚症状はありますか?

肝臓病とお酒

お酒の適量

お酒の適量=1単位
アルコールの分解時間を計算しよう
休肝日は必要か?その取り方は?
ちゃんぽんすると二日酔いになりやすい?
常習飲酒家と大酒家の基準
血中アルコール濃度の計算式
血中アルコール濃度と酩酊度
禁酒のメリットと肝臓の回復
禁酒して肝臓を回復させる
牛乳でアルコールの吸収を穏やかにできる?

お酒と肝臓病

大酒家突然死症候群とは
アルコール性肝線維症の症状と治療
急性アルコール性肝炎の症状と治療
アルコール性脂肪肝の症状と治療
アルコール性肝障害の数値
アルコール性肝障害の診断基準
お酒は血糖値を上げる?下げる?
アルコールは何重にも肝臓に負担をかける
肝臓が悪くなると酒に弱くなる?

お酒と遺伝子

お酒に強い地方と弱い地方があった
お酒に強い遺伝子でも急性アルコール中毒にはなる
遺伝子でお酒に強い、弱いは決まる?
アルコールもアセトアルデヒドも有害
アルコールの吸収はダイレクト
お酒の量が多いがガンマGTPは低い

肝臓によい食べ物

ごま

黒ごまの美肌・美容効果は?
ごまの抗酸化作用
ごまのビタミンE
セサミン・ゴマリグナンの肝臓への効果
ゴマリグナンとは? セサミンとは?
ごまの成分
セサミンの肝臓への効果

にんにく

にんにくはデザイナーフーズピラミッドの頂点に立っている
にんにくの効果は結局…
ニンニクのアリシン 抗酸化作用
にんにくのアリシン 動脈硬化、高血圧、糖尿病への効果
メチオニンの効果と副作用
アリシンはビタミンB1とも結びつく
にんにくのアリシンは肝臓に効果ありしん?

ウコン

ウコンの副作用と肝機能異常
屋久島クスリウコンの成分と効果・効能
春ウコンの飲み方と副作用
春ウコンと秋ウコンの違い
春ウコンで免疫力アップして肝臓がんを治療?
胆汁の流れをよくする食べ物
ウコンのクルクミン効果はお酒だけじゃなかった
腸肝循環がよくなると肝臓の働きも良くなる
ウコンのクルクミンがどのように二日酔いを予防するのか
ウコンのクルクミンは肝臓に効果あるのか

しじみ・あさり・カキ

しじみのプリン体含有量は?
しじみの錠剤・健康食品として有名なのは
しじみの二日酔いへの効果
亜鉛のその他の効果
しじみやカキの亜鉛効果
しじみは本当に肝臓に効果があるのか?
アミノ酸スコアの計算方法
アミノ酸スコア100食品のしじみ
あさりは肝臓にいい?
しじみの鉄が肝臓に悪い?

野菜・果物・大豆

トマトジュースの13-oxo-ODAで脂肪肝予防(京大の研究)
トマトジュースの肝機能への効果
レンコンは肝臓に良い?
大豆食品で肝機能改善
田七人参とは
田七人参の肝臓への効果
温州みかんの肝臓への効果

コーヒー・お茶その他

コーヒーの肝臓への負担は?
コーヒーの脂肪燃焼効果は?
高濃度茶カテキンと肝臓障害
チョコレートは肝臓に悪い?~カカオポリフェノールと脂肪燃焼
牛乳は肝臓に悪い?
肝臓病と塩分制限
肝臓に良い食事レシピの共通点
肝臓は甘いものでダメージを受ける?
肝臓にいい食事とは?

ウコンの副作用と肝機能異常

春ウコンではなく秋ウコン

ウコンの副作用についていろいろな情報がありますが
そのどれもが、春ウコンではなく秋ウコンのものとなっています。
たとえばウコンの摂取によって、薬剤性肝障害が引き起こされた
という情報もありますし、肝硬変の人がウコンを摂取したところ
症状が悪化したという情報もあります。
薬剤性肝障害の方は、クルクミンを大量に摂取したからではないか
とも言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。

肝硬変の人が秋ウコンを摂取すると…

肝硬変が悪化した事例では、
ウコンの摂取によって気が緩んだからではないか
などとも言われていますが、鉄過剰の可能性が高いと考えられます。
秋ウコンは鉄分も豊富なのですが、
肝硬変の人にとっては鉄は避けるべきものとされています。
肝硬変によって肝機能が失われていますので
容易に鉄過剰症となってしまうからです。

深刻な肝臓病の人には鉄は禁忌

ですので、肝臓に深刻な障害がある人でなければ、
鉄過剰の心配はないのですが、
やはり過ぎたるは及ばざるが如しということで
過剰摂取には気をつけていくべきだと思われます。
春ウコンについては、クルクミンも鉄分も
秋ウコンよりはるかに少ないですので
副作用の報告はありません。
ただし、春ウコンは、過剰摂取すると
効果が期待できなくなります。

屋久島クスリウコンの成分と効果・効能

クスリウコンと春ウコンは別物

クスリウコンという名前なのですが、
別に医薬品というわけではありません。
あくまで健康食品です。
混乱しやすい点としては、
クスリウコンはいろいろな状態に効果を発揮したと言われる
春ウコンとは別物であるということです。

クスリウコンは秋ウコンの親戚

クスリウコンは秋ウコンの変種です。
屋久島クスリウコンが日本では有名ですが
原産地はインドネシアです。
成分としては、秋ウコンはクルクミンが多いのですが、
クスリウコンは秋ウコンよりさらにクルクミンが
多いものとなっています。

クスリウコンの効果

ですので、期待できる効果・効能としては、
胆汁の分泌をよくするということですね。
胆汁の流れがよくなれば、
石もできにくくなりますし、
肝臓から老廃物も出て行きやすくなるでしょう。
ただ、気をつけなければならないのは、
秋ウコンの場合、過剰摂取によって
深刻な副作用が出るのではないかと疑われていることです。
ですので、とりすぎには注意して利用していく必要があります。

春ウコンの飲み方と副作用

秋ウコンや紫ウコンが混ざったものは…

春ウコンによっていろいろな状態が改善した
という研究結果があるということを書きましたが、
その飲み方も気になるところですね。
気をつけなければならない点は、
まず、ウコンのサプリメントなどでは、
秋ウコンや紫ウコンがブレンドされていることがありますが
そういうものでは効果は低かったとのことです。
なのでサプリメントを選ぶにしても
春ウコンだけで作られているものがいいですね。

副作用はないが…

また、深刻な副作用なないのですが、
多く飲めばいいというものでもありません。
少なすぎても効果はありませんし、
逆に多すぎても、不思議なことに効果はなくなります。

春ウコンの摂取量

量としては、体重60キロの人が1日6g飲むと良い、
ということですが、これは病気が深刻な人の場合のようで、
普通の人が健康のために毎日飲むとすれば、
この半分程度でも良さそうです。
上記の量は、体重に比例して変えるということですので、
体重10キロにつき1グラムとおぼえておけばわかりやすいですね。

春ウコンの飲み方

飲み方としては、一度に飲むのではなく、
なるべく小分けにして飲むことが勧められています。
1回1グラムちょっとを3食後に、というのがわかりやすいかもしれません。
現状はあくまで食品ですので、
薬として扱うことはできません。

春ウコンと秋ウコンの違い

春ウコン=キョウオウ=黄ウコン

ウコンと言っても、前の記事に書いたような
病気の改善が見られたというのは春ウコンの方です。
春ウコンの方は生薬として「キョウオウ」という別名があります。
色は黄色で苦味が強いのが特徴です。
健康食品としてよく用いられるのが
春ウコンの方です。別名としては黄ウコンとというのもあります。

秋ウコン=ターメリック=赤ウコン

それに対して秋ウコンというのは
黄色というよりオレンジ色で苦味がありません。
カレーに入っているターメリックというのはこちらのほうです。
その色から、赤ウコンと呼ばれることもあります。
また、ウコンの主成分と言われるクルクミンが多いのも
秋ウコンの方です。

クルクミンだけがウコンの成分ではない

しかし、様々な状態に対して改善効果が見られたのは
春ウコンの方なので、クルクミンを単体で摂取すれば
いいというわけでもないのですね。
いろいろな成分が組み合わさることで、
すごい効果がうまれていると考えられます。
また、ウコンと呼ばれるものには他にもあって、
混乱しそうですのでここにまとめておきましょう。

紫ウコン?白ウコン?

サプリメント等に「紫ウコン」が用いられていることがありますが
これは「ガジュツ」という植物で、同じショウガ科ウコン属
ではありますが、春ウコン・秋ウコンとはまた別のものです。
別名白ウコンと呼ばれることもあります。
紫なのか白なのかはっきりしろといいたくなりますけどね。
ただ、白ウコンと呼ばれるものには他にも
ハナショウガという植物もありますのでこれまた混乱しそうですね。

春ウコンで免疫力アップして肝臓がんを治療?

春ウコンで肝臓がんが治った!?

肝臓によい食べ物を調べていて
びっくりするような情報に出会いました。
それは春ウコンについての話です。
まず、春ウコンを摂取するだけで、
末期の肝臓がんが治った、というのですね。
それで退院することができたと。

素晴らしい結果

そして春ウコンが治せたのはそれだけではなく、
肝臓以外のいろいろながんにも効果があったというんです。
29人のがん患者に摂取してもらって、
27人に改善効果が見られたというから驚きです。

がん以外の病気にも効果

しかも効果があったのはがんだけにとどまりません。
肝臓関係で言えばウイルス性肝炎、
それ以外では糖尿病や高血圧、喘息、花粉症、アトピー、
緑内障やうつ病にまで効果があったというのです。

春ウコンの免疫賦活療法

ほとんど「万能薬」にも見えてしまいますが、
なぜそれほどいろいろな病気に効果が見られたのかというと
春ウコンに免疫力をアップさせる力があるからだ
という結論になっていました。

春ウコンへの期待は大きい

それにしても、やはりにわかには信じがたいことですが・・・
これが本当であれば、是非病院も
春ウコンをどんどん取り入れていくべきだ
ということになりそうです。
とりあえず、副作用はないということですので、
自分でも春ウコンサプリなどを
試してみようと思っています。

肝細胞と脂肪滴

皮下脂肪より落としやすい内臓脂肪

脂肪肝というのは、
現代の日本人に多い病気ということでしたが、
軽い状態であれば、特別な治療をせずとも
ちょっとダイエットするだけで改善されます。
なぜなら、内臓脂肪というのは
皮下脂肪よりもずっと落としやすいからです。
ダイエットをして体重はあまり減っていなくても
内臓脂肪は劇的に減っていたということは
珍しくないことです。

自覚症状のない脂肪肝

しかし、脂肪肝にはこれと言って自覚症状がないので、
どんどん悪化していく危険性もあります。
肥満という時点でそれを察知して
生活を改善するべきなのですが・・・

脂肪滴

改善もせずにそのまま悪化してしまうと、
肝細胞に脂肪の塊がこびりつき始めます。
これを脂肪滴といいます。
細胞の中にできる脂肪の粒のことですね。
細胞の中ということですので、内臓脂肪というより
異所性脂肪といったほうが正しいようです。

肝炎や肝硬変に進行することも

この状態が進むと、脂肪肝であっても
かなり肝機能が障害されることになりますので
早めの治療が必要になります。
脂肪肝であってもNASHと呼ばれる肝炎に
進展することがりますし、
肝細胞のバーンアウト現象が起きて
肝硬変につながることもありますので
軽視すべきものではありません。

日本人の脂肪肝の割合

日本人には脂肪肝が多い

脂肪肝は現代日本人には非常に多い病気と
なっているようです。それだけ食生活が
豊かになったということなのですが・・・
さて、多いと言ってもどれくらいなのか
気になりますけど、現在のところ
だいたい1500万人が脂肪肝だという
データもあります。

8人に1人が脂肪肝!?

1500万人というのは凄い数字ですね。
日本人の人口を1億2千万人とすると、
8人に一人は脂肪肝ということになります。

男性の多い脂肪肝

男女別ではやはり男性のほうが圧倒的に多いようです。
これは男性のほうが内臓脂肪が
つきやすいからなんですね。
女性は、余ったカロリーが、
内臓脂肪よりも皮下脂肪の方へ向かうので
助かっているんです。

ある生活習慣病検診の結果

男性の場合、生活習慣病健診で
腹部超音波検査を受けた人のうち
なんと4割が脂肪肝だったというデータもあります。
ちなみにその健診では、女性の脂肪肝は15%程度です。
これって日本全体の平均より高いじゃない!と思うかもしれませんが、
健診に来るような人たちが対象ですので、
数字が高めに出ているのでしょう。

脂肪肝予備群

また、脂肪肝でなくても
血液検査の結果、中性脂肪が多い、コレステロールが多い、
血糖値が高いということであれば
脂肪肝にもなりやすいわけですので
予備群も加えると非常に割合が高くなってしまいそうですね。

ウイルス性肝炎の感染経路

B型、C型肝炎の感染経路

肝炎の多くはウイルス性と言われますが
その中でも日本で多いのはA型、B型、C型の肝炎です。
それぞれの感染経路としては、
B型は輸血や母子感染などが多かったようですが
最近では予防がしっかりしてその例はほとんどないようです。
ただ、性交渉によってうつることが見かけられるとのこと。
C型肝炎は、輸血や血液製剤による感染がありましたが
これも予防が徹底して激減したようです。

A型肝炎の感染経路

残るA型ですが、これは経口感染します。
つまり、不衛生なものを食べた場合に
感染するということですね。
昔の日本では多かったようですが、
現代日本は非常に衛生的になっていますので
国内にいる限りはほとんど感染の
心配はありません。

意外にも若い人のほうが危険

ただそれだけに、特に若い世代の場合は
ウイルスに対して免疫がありませんので
衛生状態の悪い海外に旅行に行って、
現地の食品や水から感染してしまうことがあります。
旅行に出かける前にワクチン接種を
受けておくべきなのですね。
*メモ
意外かもしれませんが、
水道水を飲むことができる国って少ないんですよね。
2004年の国土交通省の調査によると、
世界でも水道水が飲める国って13カ国しかなかったそうです。
基準を緩めれば実際はもっとあるのかもしれませんけど、
アメリカ合衆国の水道水でさえ日本人が飲むと
お腹を壊すことがあるというくらいですので、
日本人がいかに水道水に気を使っているかがわかりますね。

肝臓の検査~問診・視診・触診

まずは問診

肝臓の検査をする場合、血液検査をすぐに
思い浮かべますけど、それ以前に基本的な
検査として問診がありますね。
これは医師からいろいろ質問を受けて答えるだけです。
生活習慣についてとか、お酒の量とか、
手術や輸血の経験についてとか、
常用している薬についてなど
いろいろ質問されます。

視診~黄疸、血管腫、手掌紅斑、むくみ、腹水など

また、視診や触診というのもあります。
視診は皮膚などの状態を目で見て検査する方法ですね。
肝臓の病気による症状で見てわかるといえば
黄疸がありますし、その他にも血管腫や手掌紅斑、
体のむくみや腹水、あとは単純に顔色など、
いろいろあるものです。

触診

視診と同時に触診も行います。
これは目で見ながら手で触って確かめるというわけですね。
そしてもっと詳しい検査のために血液検査や
尿検査があり、更に詳しく調べるために
超音波診断やCT、MRIといった画像診断があります。
これらを総合的に鑑みて、どんな病気かを判定するわけです。

肝臓の切除と再生

内臓の切除なんてめったにしないはず

肝臓の病気で、肝臓を一部切除しなければならない
ということもありますよね。
でも他の臓器と比べると、切除ということを
よく聞くような気がしませんか?
これは肝臓が非常に再生能力の高い臓器なんだからですね。
例えばマウスを使った実験では、肝臓の7割を切り取っても
1週間でもとの大きさに戻ったという例もあります。

肝臓は再生するが胃は再生しない

他の臓器だと考えられないことですね。
たとえば胃の切除なんてこともありますけど、
残念ながら胃は再生しないのです。
また、肝臓は再生力が強いというだけでなく、
もともと余裕がある臓器なんです。

肝細胞の4分の3は予備!?

肝臓の細胞のなんと4分の3は「予備」の細胞だと言われます。
半分切り取っても機能は落ちないということです。
でもそれだけに、
肝臓には負担をかけがちになってしまいます。

沈黙の臓器だけに、限界が来ると…

沈黙の臓器、いじめてもいじめても
黙って働いてくれる肝臓ですが、
そんなことを続けているといずれ限界が訪れます。
その時には既に、取り返しの付かないほどの
ダメージが蓄積されていた、ということになるのでしょう。

肝庇護薬ウルソの効果

ウルソデオキシコール酸=熊胆

ウルソは正式にはウルソデオキシコール酸といいます。
これだけ聞くと何のことやらと思うかもしれませんが
日本人は生薬の熊胆として昔から使ってきたものです。
漢方薬でもありますね。
それが現在でも肝庇護薬として役だっているというわけです。
ではウルソにどんな効果があるのかということですが
実にいろいろな効果が望めるようです。

ウルソの肝臓への効果に関する実験

全て実験で確かめられていることですが・・・
まずウルソを摂取すると胆汁の流量が増えます。
これ自体、肝臓にはよいことですが、
それに加えて胆石を溶かす作用もあります。
また、肝臓がいろいろな物質を取り入れたり、
排出したりするスピードを早めてくれます。
つまり肝臓が元気に働くようになるということですね。

ウルソがAST・ALTを下げる

また、肝機能障害を起こさせたマウスによる実験では、
ASTやALTの上昇が抑制されました。
免疫に関わる物質の増加も抑えられたことから、
肝臓の炎症も抑えられたと考えられます。
細胞レベルで見ても、肝細胞障害が軽減されることが
確認されています。

ウルソがコレステロール吸収を抑制

それだけでなく、消化吸収も改善されるようです。
ビタミンの吸収性が高まることが確認されていますし、
コレステロールに関しては吸収が抑制されるという結果も出ています。

AST(GOT)の方が高い?ALT(GPT)の方が高い?

ALT(GPT)は主に肝臓に存在

血液検査でわかる肝臓の数値で
もっとも有名なものはASTとALTですね。
昔はGOT・GPTと言っていたものです。
どちらも体内に存在する酵素の一種なのですけど、
ASTの方は肝臓以外の器官にも存在します。
ALTの方はほとんど肝臓に存在します。
そしてそれぞれ特徴があります。

ASTのほうが敏感に上昇・下降する

肝炎になった場合は
まずASTの方が上昇して、次にALTが上昇します。
ALTの方が血液中に長く存在し続けますので、
肝炎が進行するとALTの方が高くなります。
慢性肝炎になるとそのパターンが多いです。
また、肝炎ではありませんが、
長く続いている脂肪肝でも
ALTの方が高いということが多いです。
肝炎が治ってくると、上がった時と同じように
ASTが先に下がって、ついでALTが下がります。

肝硬変など深刻な肝臓病の場合

ただし、数値が下がってきたから治癒した
とはいえない場合もあります。
なぜなら、肝炎から肝硬変に進んでしまった場合、
どちらの数値も下がってしまうからです。
またこの場合、ALTの方がASTより低くなります。
これは上で書いたとおり、
ASTは肝臓以外にもたくさん存在するからです。
ALTの方はほとんど肝臓だけですので、
肝硬変にまでなるということは
ALTの存在場所である肝細胞自体が
消えているということだからです。

C型肝炎のインターフェロン治療による完治までの期間

C型肝炎、3種類のインターフェロン治療

C型肝炎はインターフェロン治療によって
ウイルスを完全に消滅させることが
できるようになったということですが
治療法によって完治までにかかる期間に
大きな差があります。
C型肝炎のインターフェロン治療には
大きく3種類あるということでしたね。
C型肝炎のインターフェロン治療と入院
①インターフェロン単独療法
②ペグインターフェロン単独療法
③ペグインターフェロン・抗ウイルス剤併用療法

C型肝炎ウイルスのタイプ

この3つで治療期間が異なりますが、
C型肝炎のウイルスのタイプによって
また違いが出てきます。
タイプには1型と2型がありますが、
日本の場合は1型が7割です。
以下に、抗ウイルス薬としてリバビリンを使った場合の
治療期間を示してみます。

C型肝炎完治までの期間

【1型高ウイルス量】
①2年 ②③48~72週間
【1型低ウイルス量】
①24週間 ②24~48週間
【2型高ウイルス量】
①24~48週間 ②24週間 ③48週間
【2型低ウイルス量】
①8~24週間 ②24~48週間
以上から分かるとおり、低ウイルス量の場合は
併用療法は行わないのが普通なんですね。

C型肝炎のインターフェロン治療と入院

C型肝炎は完治できる

C型肝炎は、かつてはインターフェロンの
効果がない場合があって、完治が難しかったのですが
現在ではインターフェロン治療によって
ウイルスを完全排除できるようになっています。

インターフェロン単独療法は入院が必要

さて、インターフェロン治療の実際ですが、
昔ながらの方法として、インターフェロン単独療法
というのがあります。
この場合は、最初は2週間程度入院します。
その間、毎日インターフェロンを注射します。

自己注射も可能

その後は週3回のペースで病院に通って
注射してもらうことになりますが、
都合によっては自己注射も可能です。

ペグインターフェロンは入院不要

また、新しいものとしてペグインターフェロン
というのがあります。
こちらは入院の必要はありませんが
自分で注射することは許されていません。
ただ、週1回程度病院に通えばすむので
従来のものよりは楽なのではないでしょうか。

抗ウイルス剤を併用

ペグインターフェロンと抗ウイルス剤を
併用する方法もあります。
この場合、抗ウイルス剤の方は注射ではなく
飲み薬ですので、自宅で飲むことになります。

肝炎のインターフェロン治療と副作用

【質問】
もう10年以上前から肝臓については検査をしておりまして、
肝炎であることははっきりしていますので
慢性肝炎ということになります。
それで先日、医師と相談していて
インターフェロンによる治療を
初めてはどうかという話になりました。
インターフェロンというと、
症状がひどい時に使うイメージがあるのですが
どうなのでしょうか?
また、どんな副作用の可能性があるのでしょうか?
【回答】
インターフェロンはウイルス性肝炎の場合に
よく用いられるものですので、
特に症状が重篤の時と限るものではありません。
むしろ、肝硬変や肝がんに進んでしまう前に
使ったほうがよいに決まっています。
副作用としては、たとえるならインフルエンザに
かかったような症状が出ます。
これはほとんどの人に出ます。
また、場合によっては脱毛や鬱などの
症状が出ることもあります。
ですので気分の変化は細かいことであっても
マメに医師に知らせるようにしましょう。
【メモ】
インターフェロンという名前を聞くと
すごい化学物質のように思えてしまいますけど、
これはもともと私たちの体内にある物質で
免疫システムに関わっています。
肝炎になるとこれが不足してしまって
ウイルスが増殖してしまいますので
外部から補うというわけです。

GOT・GPTがストレスで急上昇?

【質問】
肝臓についてはずっと、
年に2回の血液検査で様子を見ていたのですが、
ここ数年間、GOTやGPTといった数値は正常値でした。
今年のはじめの検査でも異常はなかったのですが
先日の検査ではこれらの数値が10倍程度になっていました。
もちろん、数年間肝臓の数値に気を配っていたくらいですので、
お酒もまったく飲まず、煙草も吸わず、
肝臓はいたわってきたつもりなのですが
こんなに急上昇してしまったので驚きです。
考えられることといえば、
仕事上大きな問題が持ち上がって
ここ数ヶ月ストレスが大きかったことですが・・・
それは関係あるのでしょうか?
【回答】
ストレスによって、体のどの部分も負担を受けてしまいます。
肝臓も例外ではありません。
ストレスによって交感神経が緊張し、
その影響を受けるというのもありますし、
ストレスで活性酸素が増えてしまうということも大きいです。
特に肝臓の場合は体内で最も活性酸素が
発生しやすく、またその分解も行っているということで
活性酸素が過剰になれば被害も受けやすいです。
ということで、ストレスをなくせるよう、
生活習慣を変えていくのが望ましいと思いますが・・・
仕事上ということですのでなかなか難しいのかもしれませんね。

ビタミンB2の抗酸化作用と過酸化脂質

ビタミンB2も抗酸化物質である

肝臓にとっては抗酸化作用のあるものは
非常にありがたいものであるといえます。
抗酸化ビタミンとしてはCとかEが有名ですけど、
ビタミンB2も抗酸化ビタミンと言われることがあります。
これはなぜなのでしょうか?

過酸化脂質を消去する酵素を助ける

肝臓ではグルタチオンペルオキシダーゼという酵素を用いて
活性酸素によって酸化された脂質、つまり過酸化脂質を
消去するという作業が行われます。
この長い名前の酵素ですが、それを助ける補酵素として
ビタミンB2が働くのですね。
つまり、ビタミンB2が不足すると、
グルタチオンペルオキシダーゼも働けず、
過酸化脂質が増えてしまうということです。
そしてその過酸化脂質は肝臓のみならず、
全身の細胞を傷つけることになります。

ビタミンB2が不足すると過酸化脂質が増える

ですので肝臓のためにも、全身の健康のためにも
ビタミンB2は不足させてはいけないということです。
もちろん当たり前の話として、
こういうものはバランスよく取らなければ
意味がありませんけど。
ビタミンB2だけとっていてもダメだということです。
*メモ
ビタミンB2はハイチオールBなどにも配合されていますが、
ハイチオールBってニキビ対策のためのものでしたね。
つまりビタミンB2は脂質代謝にも関わるので、
皮脂のコントロールにも役立っているということですね。

グルタチオンと過酸化脂質~肝機能との関係

活性酸素から細胞を守るグルタチオン

過酸化脂質は肝臓で分解されるということでしたが
その時に活躍する物質がグルタチオンです。
グルタチオンは直接活性酸素も消去しますし
グルタチオンペルオキシダーゼという酵素とともに
過酸化脂質の分解にも役立ってくれます。

肝臓は活性酸素が生じやすいので…

ですのでグルタチオンが不足すると
肝臓は活性酸素や過酸化脂質の害を
受けやすくなってしまい、それが
肝機能障害を招いてしまうということも
考えられます。

抗酸化作用以外の働き

また、グルタチオンは上記のような
抗酸化作用だけでなく、有害な物質を
体内から取り除くためにも役立ってくれます。
有害な物質と結びつくことで
体内から一緒に排出されてしまうんです。

肝臓の解毒作業を手助け

その点でも、肝臓の解毒作用を
助けてくれるということになりますので、
肝臓にとっては不可欠の物質といえます。

グルタチオンの多い食品

ちなみに、このグルタチオンを多く含む
食品としては、肉類があげられますが
特にレバーに豊富です。
・・・やっぱり肝臓に存在するということですね。
それから酵母や魚介類ではタラ・赤貝、
野菜ではほうれん草やブロッコリーに
含まれています。

過酸化脂質の分解と肝臓

過酸化脂質というのは、
脂質、つまり油が活性酸素によって
酸化されたものをいいます。

活性酸素はすぐに消える

活性酸素というと、
細胞やその中の遺伝子を傷つけ
いろいろな病気や老化の元になると
考えられていますね。
しかし、活性酸素はそのままだと
寿命はそんなに長くなくてすぐに消えてしまいます。

過酸化脂質になるとしぶとくなる

ところが脂肪と結びついて
過酸化脂質の状態になるとしぶとく生き残るようになり
長期間にわたって体を傷つけることになります。
過剰な脂肪が体に悪いというのは、
この過酸化脂質が生まれやすくなるから
ということもあるわけですね。

過酸化脂質の分解は肝臓の仕事

そしてこの過酸化脂質ですが、
ほうっておけばいろんな病気のもとになりますので
分解しなければなりません。
それをしてくれるのが他でもない肝臓なんですね。
まったく、肝臓は働き者です。

過酸化脂質に肝臓が負ける!?

でもそれだけに、
過酸化脂質があまりに多いと肝臓は
それを処理しきれなくなり、
過酸化脂質に「負けて」しまいます。
それによって肝機能障害が引き起こされることも
あるわけです。
ですので脂肪肝には気をつけなければならないですし、
酸化してしまった油を摂取しないように
気をつけることも必要です。

コーヒーの肝臓への負担は?

カフェインは肝臓で分解されるのだけれど

コーヒーは脂肪燃焼に役立つという話でした。
コーヒーの脂肪燃焼効果は?
では、肝臓に負担がかかったりはしないのでしょうか。
コーヒーはカフェインを含んでいて
そのカフェインは肝臓で代謝されますので、
大量に摂取すれば肝臓の負担になると
考えられます。

毎日一杯のコーヒーで肝臓がんの発生率が半分以下に?

しかし、近年の研究では、
適量ならむしろ肝臓にはよいということが
わかってきています。
まず、日本国内で10年間の追跡調査を行った事例があります。
その結果としては、
コーヒーをほとんど飲まない人の
肝臓がん発生率を100とすると、
毎日1杯飲む人の発生率は49、
毎日5杯以上飲む人だと24
という結果となりました。
もちろんこれだけでは因果関係ははっきりしませんが
しかし期待は非常に大きいといえます。

コーヒーは肝臓によい?~海外での研究

次にスウェーデンでの研究もあります。
こちらは2007年発表という新しいものですが、
コーヒーをまったく飲まない人と
毎日2杯飲んでいる人で比較してみました。
その結果、それ以前に肝臓がんにつながる
肝障害の経験が全くなかった人の場合、
肝臓がんになるリスクが3割低下していました。
また、肝障害の経験がある人の場合は
リスクが4割以上低下していました。

適量であれば肝臓によい

ということですので、コーヒーは
適量であれば肝臓にはよいと考えられます。
ただ、肝硬変など、重篤な肝障害に
至っている場合は、カフェインの分解が
できなくなっているため問題が出てくるようです。

コーヒーの脂肪燃焼効果は?

コーヒーで脂肪燃焼?

肝臓などに過度に脂肪が蓄積されるのを防ぐため
コーヒーを飲んでいるという人もいます。
ダイエットにコーヒーを使うという話も聞きますね。
じゃあいったいコーヒーにどんな効果が
期待できるのかということですけど・・・
コーヒーにはクロロゲン酸という物質が
含まれています。

クロロゲン酸の脂肪燃焼効果

これはポリフェノールの一種で
抗酸化作用のあるものとしても有名です。
それでこのクロロゲン酸、
細胞内のミトコンドリアに働きかけて
脂肪燃焼を促進してくれると言うんです。
ミトコンドリアというと、
細胞の中にあるエネルギー工場ですね。

カフェインが代謝アップ

それから、コーヒーにはカフェインも
含まれていますけど、これも体の代謝をアップさせて
脂肪の燃焼を促進してくれると言われます。
ということで非常にコーヒーは期待できるのですけど、
何事にも当てはまることですが
過ぎたるは及ばざるがごとしですので
その点は気をつけたいところですね。
毎日の食生活にうまく取り入れていきたいものです。

高濃度茶カテキンと肝臓障害

カテキンというと緑茶に含まれている
健康成分として有名です。
でも逆に、肝臓には悪いという意見もあります。
【肝臓に良い】
まず、肝臓に良いとする根拠ですが、
カテキンの抗酸化作用と、
脂肪燃焼促進作用です。
肝臓というのはいろいろな代謝が行われる
ところなので、体内でも特に活性酸素が
発生しやすい場所です。
なので抗酸化物質は肝臓にとっては
とてもありがたいものなんです。
それから脂肪燃焼促進というのは
脂肪肝改善に役立ってくれますね。
【肝臓に悪い】
では、肝臓に悪いのではないかとする方は
どういう根拠に基いているのでしょうか。
これは、カナダの事例ですが、
40代のある女性がカテキンサプリ
(カテキン600ミリグラム相当)を
毎日半年以上もとり続けたそうです。
そしてその女性は肝臓障害に見舞われて
なんと移植が必要なほどになってしまったのだとか。
また、フランスやスペインでは
4年間で13件ほど副作用が報告されていますが
こちらは症状も軽く、サプリをやめることで
症状は改善されたそうです。
ただ、以上だけだと事例としては少なすぎますし
因果関係は今ひとつはっきりしません。
サプリメントの製造法に問題があったのかもしれません。
ただ確実に言えることは、
非常識なほど大量に、特定の物質だけを
摂取し続けることは問題だということです。
通常体に良いものでも、
度を超えれば逆効果になるかもしれませんよという
当たり前のことに気をつけておけばよい
ということでしょう。

必要カロリー摂取量の計算法

標準体重から必要カロリーを計算する

体に余分な脂肪を貯めないためには、
基本的には必要カロリー以上は摂取しない
ということになるかと思います。
そこで必要カロリーの計算ですけど、
これはまず、理想的と言われる
標準体重から計算します。
お相撲さんの必要カロリーを
基準にしても意味がないですからね。

標準体重の簡単な計算方法

標準体重の計算は単純で、
身長の2乗に22をかければいいだけです。
2だらけですね。
例えば身長170センチの人なら、
1.7×1.7×22=63.58
となります。
まあ大雑把に64キロと考えることにしましょう。

生活強度とカロリー消費量

次に、生活強度別の
体重1キロあたりのカロリー消費量というのがあります。
【レベル:安静】
寝たきりの人などで、体重1キロあたり
1日に20~25キロカロリー消費します。
【レベル:軽労働】
主婦や事務仕事をしている人などで25~30キロカロリー。
【レベル:中労働】
体を動かす仕事をしている人で30~35キロカロリー。
【レベル:重労働】
激しい肉体労働をしている人やプロスポーツ選手で
35キロカロリー以上。

生活強度と標準体重から計算

さて、上記の身長170センチの人が
事務の仕事を毎日しているとすると、
1日に必要なカロリーは、多くても
30×64=1920キロカロリー
ということになります。
ダイエットのためにはこれを超えるカロリー摂取は
避けなければならないということですね。

褐色脂肪細胞を増やす方法?

太らない体質の秘密

いくら食べても太らないという人がいます。
稀に、スリムな女性なのに大食らいということもあります。
特に筋肉が付いているわけでもないのに
いくら食べても太らないというわけです。
このことからすると、筋肉以外に
基礎代謝を左右するものがあると考えざるを得ません。
その一つと考えられているのが
褐色脂肪細胞です。

脂肪を燃やす脂肪細胞?

褐色脂肪細胞は、名前のとおり脂肪細胞なのですが
それなのにどんどんカロリーを燃やしてくれるんです。
なので褐色脂肪細胞が多い人は
いくら食べても太らないということも起こるんです。
では、ダイエットのためにはこの
褐色脂肪細胞を増やせばいいんじゃないか
と思いますよね。

褐色脂肪細胞を増やす方法は…

ところがこれ、現在のところ
効果的に増やす方法がありません。
増やすチャンスは、成長期の子供にしかありません。
このころしっかり栄養をとれば
褐色脂肪細胞も増えてくれます。
ですので、ダイエットに悩む多くの大人にとって
褐色脂肪細胞を増やすことはほとんど無理
といってよさそうです。

褐色脂肪細胞を活性化させる

ただし、褐色脂肪細胞の働きを
活発にする方法はあります。
それは冷たい刺激と温かい刺激を
交互に繰り返すことです。
特に上半身ですね。
お風呂で実行できることですけど、
熱いお湯と冷たい水を交互に浴びるなんて、
毎日やるとなるとあまり現実的ではないような気もします。
心臓にも負担がかかりそうですね。

基礎代謝を上げるには…栄養バランスも大事

筋肉量を増やすだけでは…

基礎代謝を上げる方法として
筋肉量を増やすということがありました。
基礎代謝を上げる方法~筋肉量を増やす?
ただ、これだけだとそれほど効率がいいものではないんです。
やはり、総合的に考えていかなければなりません。
そこで大事なのは、当たり前のことですけど
栄養バランスに気をつけること、
ということになります。

必要な栄養が揃って初めて脂肪は燃焼する

脂肪燃焼も含め、体の中で起こっている代謝は
全て化学反応ですが、これは必要な物質が
なければ起こらないものですよね。
それは学校の理科の授業で習いました。
ということですので、必要な栄養を
バランスよくとっていなければ、
脂肪を燃やすための物質が不足して
脂肪が減りにくくなる、ということが考えられます。

ダイエットで栄養が偏ると痩せにくくなる

ダイエットしていると痩せにくくなった、
逆に太りやすくなった、ということの一因として
このことがあると考えられます。
もちろん、肝臓の健康にとっても
栄養バランスは大事なことですので
重視していくべきところです。

基礎代謝を上げる方法~筋肉量を増やす?

基礎代謝量とは

基礎代謝が大きいほうが太らないと言われています。
基礎代謝量というのは、安静時のカロリー消費のことで
簡単に言うと、寝ていても消費されるエネルギーのことです。
それでこれが高ければ、何もしないでも
より多くのカロリーが消費されるわけですので
太りにくいということになります。
実際、大食い大会などで有名な人は
基礎代謝も高いそうですね。

基礎代謝量を増やす

それで、基礎代謝を上げる方法として
筋肉量を増やせばよいという考えがあります。
筋肉はカロリーを消費するので
増やせば単純に基礎代謝は上がるだろうというわけです。
これに対して、筋肉を1キロ増やしたとしても
基礎代謝は13キロカロリーしか増えないので
大したことはないよ、という意見もあります。

筋トレで内臓の動きも活発に?

ただ、筋肉だけを見ると、上記の基礎代謝は
正しいのですけど、筋トレをして筋肉を増やすと、
なぜか上記の数値以上に基礎代謝は上がります。
1キロ増やすとだいたい50キロカロリー増える
というデータもあります。
これは内臓の働きも活発になって
そちらの消費カロリーも増えるからではないかと
言われています。

意図的に動かせる=意図的にカロリーを消費できる

もう一つ、筋肉を増やすことが脂肪燃焼に意味があるのは、
筋肉は意図的に動かすことができるから、
ということも大事ですね。
上記の1キロあたり13キロカロリーというのは
基礎代謝ですので安静時のものなんです。
これを意識して動かせば、
消費カロリーはもっと増えるということになります。

脂肪燃焼は空腹時の運動が効果的?

運動の「素敵なタイミング」

肝臓の健康のために、
余分な脂肪はためないようにしましょう、
そのために適度な運動をしましょう
なんて言われますけど、どんなタイミングで
運動をしたらいいのでしょうか?
これはダイエットをしている人なら
知ってることと思いますが、
空腹時の運動が脂肪燃焼には効果的
と言われています。

空腹時は血糖値が低い

私たちが運動をすると、
体はまず、血液中の糖質をエネルギーとして使います。
でもそれは限られていますので、
次なるエネルギー源として
脂肪を燃やし始めるというわけです。
これが満腹時ですと、
血糖値が高くなっていますので
血液中の糖質をなかなか使い切れないんですね。

血液中の糖質をすぐに消費できる

空腹時だとすぐに枯渇して、
脂肪燃焼という次の段階に入っていうきやすい
ということになります。
個人的な経験としては、
ずっと食事をとらないでいると、
ちょっと歩いただけでも大量に汗をかきますね。
おそらくこれは脂肪が燃えているからなんでしょう。

体への負担は大きい

ただ、いきなりこれをやりますと
体への負担が大きいですので、
最初はそれほどおなかの空いていないタイミングから
始めてみると良さそうです。
また、運動自体はウォーキングなど、
負荷が軽くて長時間続けられるものにします。
水分は運動前にとっておくべきですし、
運動中に低血糖で倒れてしまわないよう、
アメやチョコレートなど携帯しておくといいでしょう。

肝臓の腫れと違和感

【質問】
毎日お酒は飲む方です。おそらく多いほうだと思います。
それで、前に肝臓を調べたのは3年ほど前なのですけど
その時はそれほど心配ないということでした。
でも、気のせいかもしれませんけど、
肝臓に違和感を感じるんですよね。
腹部の右側半分、肋骨の下あたりといえばいいでしょうか。
これって何か、深刻な肝臓の病気という
可能性はあるのでしょうか?
病院に行ったほうがいいでしょうか?
【回答】
基本的には肝臓の病気は自覚症状が出にくいです。
自覚症状がでた時には既に、かなり病状が
進行していることが多いです。
さて、肝臓のあたりに違和感を感じるということですが、
肝臓自体が痛んでいるというわけではないでしょう。
例えば周辺の胃腸が原因ということも考えられます。
また、肝臓が原因であれば、
脂肪肝などで肝臓が肥大してしまって、
それで周りが圧迫されているということも考えられます。
どちらにしろ、心配なら病院へ行くことをおすすめします。
それで何もなかったとしても別に恥ずかしいことではなく
めでたいことですので。
深刻な病気じゃないか?と気に病んでいる方が
よほど体に悪いです。

健康診断で要精密検査と言われた

【質問】
先日、人間ドックで検査を受けまして、
結果が返ってきたのですけど、
以下のような内容が気になりました。
AST42、ALT90、脂肪肝、要精密検査
精密検査が必要ということでしょうけど
どんなことをするのか不安です。
具体的な内容を教えていただけないでしょうか?
【回答】
結果が脂肪肝ということですので、
精密検査もそんなに大変ではないと思われます。
もう一度採血して血液検査をし、
あとは超音波検査をするくらいでしょうね。
それから、脂肪を落としていくための
生活指導などが行われるでしょう。
ただ、もっと深刻な病気の可能性が見えた場合は、
CTやMRIによる検査が行われるかもしれません。
その際に造影剤を用いた検査も行われるかもしれません。
ただ、質問者様の場合は
それほど深刻な状態ではないと思われます。

肝血管腫とカメレオンサイン

肝臓エコーでカメレオンサイン

肝臓の超音波検査で聞かれる言葉として
「カメレオンサイン」という言葉があります。
これはカメレオンのようなサインということですが
カメレオンといえば体の色を変化させますね。
それと似ていて、超音波検査で映像化すると
ある部分が明るくなったり暗くなったり
変化することがあります。
これをカメレオンサインと呼ぶんですね。
それで、この場合、肝血管腫であることが
ほとんどだということです。

カメレオンサインは肝血管腫を示す

肝血管腫というのは、腫瘍の一種には
違いないのですが、良性のものです。
肝臓の一部の血管が異常に増殖したというもの。
皮膚で起こることが多いものですよね。

ほとんどの場合は心配ない

普通は自覚症状もなく治療も必要ないのですけど、
血管が破裂してしまったり、または、
血管腫のせいで血管が詰まってしまったりして
自覚症状がでた場合は切除手術ということもあります。
ただ、可能性が低いとはいえ、
肝臓がんなど悪性のものと見分けるために
慎重に精密検査をする必要があります。

高エコー・低エコーと腫瘤

腫瘍? 瘤(こぶ)?

超音波検査で「肝臓に高エコー腫瘤(しゅりゅう)が認められました」
なんて言われることもあります。
こんなこと言われるとドキッとしますよね。
腫瘤なんて、難しい漢字を使われるとまた
深刻な病気なんじゃないかと思ってしまいます。

「高エコー=悪性腫瘍」ではない

まず、高エコー・低エコーという言葉ですが、
これは超音波がよく反射されているかそうでないか
というだけのことで、高エコーなら悪性とか
そういう意味ではありません。
映像化すると、高エコーの部分は明るく見えて
低エコーの部分は暗く見える、それだけ。

腫瘤が何であるかは精密検査をしてみなければわからない

次に腫瘤ですが、これは「腫れ物」「瘤(こぶ)」
ということですので、肝臓の一部に
瘤のようなものが見つかりましたよということです。
それが何であるかは、精密検査をしてみなければ
わからないということですね。

高エコー腫瘤は血管腫のことが多い

ただ、高エコー腫瘤と言われた場合、
単なる血管腫のことが多く、
心配要らないことがほとんどです。
とは言うものの、
悪性でないという保証はありませんので
精密検査は必要ということになります。

CTとMRIの違い

CTはX線、MRIは磁気

CTとMRIの違いは、
体内の様子を探るためにX線を用いるか磁気を用いるか
ということになりますね。
以上。
・・・これではあまりに味気ないので・・・

CT=コンピューター断層撮影

CTとはコンピュータートモグラフィーの略ですが
日本語ではコンピューター断層撮影といいます。
体にX線を通して、通過してきたX線の微妙な変化を
コンピューターで分析して映像化します。

CTは放射線を浴びることになる

ですので放射線に被曝することになります。
妊娠している場合などは注意が必要です。
安全性に問題はないとは言われていますが、
やはり被ばく量は最小限にするに越したことはないでしょう。

MRIの方が安全

それに対してMRIはもうちょっと進んだ技術で、
体に磁気を当てます。
すると、体の水分が持っている水素原子の核が
共鳴して電波を返してきます。
これを機械でキャッチしてコンピューターで映像化します。
放射線被曝がない分、MRIのほうが安心と言えます。

いろいろな角度から撮影できる

また、MRIはCTのような輪切り映像だけでなく、
いろんな角度で体を切ってそれを映像化することができます。
たくさんの角度から体を切って、それを合成することで
体内の様子を立体的な映像としてみることもできます。
非常に優れた機械ですね。

肝生検は絶対安静?入院は必要?

【質問】
健康診断で腹部エコー検査を受けたのですが、
その結果、脂肪肝が深刻な状態かもしれない
と言われてしまいました。
悪くすると肝硬変になってしまう
パターンかもしれないとのことです。
それで血液検査の結果次第では
肝生検が必要になるかもしれないと言われました。
お聞きしたいのは肝生検についてですが、
どのように行われるのでしょうか?
また、痛みは強いのでしょうか?
どれくらい安静にしておかなければならないのでしょうか。
その場合、入院は必要なのでしょうか?
【回答】
一般的な肝生検についてですが、
右胸の下の方の、肋骨の間に穴を開けます。
穴の数としては1~2個程度です。
もちろん穴を開ける前に麻酔をしますので
肝生検自体は痛くありません。
麻酔注射が痛いくらいですね。
こんなことをするのだから
もちろん入院は必要です。
だいたい2日間くらいのことが多いですね。
検査の後は5~6時間は安静にしておきます。
そうしないと出血の恐れがあります。
それから1週間くらいは運動は避けて
静かに過ごす必要があります。
だいたいこんな感じですね。

肝臓ダイナミックCT検査での被曝量

【質問】
肝臓ダイナミックCT検査を受けることになりました。
医師の説明によると、造影剤を静脈に注射して
その後、複数回CTで撮影するそうです。
そうすることで、単純に撮影するよりも
詳しいことがわかるのだとか。
しかし、ただでさえCTは放射線被曝量が多いと
言われるのに、これほど何回も撮影しても
大丈夫なものでしょうか。
どれほどの被曝量があるのでしょうか。
【回答】
CT検査の場合は、検査を受ける人によって
放射線の強さは変わってきます。
体重や体型などで撮影しやすさが変わってくるからです。
ですので放射線量を数字で示すことは
難しいと思います。
確実な数字を知りたいのであれば、
CT検査の時に直接技師に聞くといいのではないでしょうか。
【補足】
確かに、人によって放射線量は変わってくるのですが、
ダイナミックCTの場合、大体の数値にしますと
多い時では50ミリシーベルトを超えるのではないかと
言われています。
ちなみに原子力発電所などで働いている人が
1年間に浴びていい放射線の量は
50ミリシーベルトと決められています。
ですので、1回の検査で50ミリシーベルトを
超えるかもしれないというのは、
相当大きな被曝量といえます。
CT検査は必要最小限にとどめるべきものですね。

肝臓と美容・美肌の関係

肝臓の健康は美肌に必須

美肌なんていうと、肌につける基礎化粧品を
すぐに思い浮かべてしまいがちですけど、
それにもまして大事なのは内側からの
スキンケアですよね。
それで、肝臓は美肌のためにも
大きく役立ってくれています。

肝機能が衰えると血液が汚れる

肝臓が悪いと顔色も悪くなったりします。
黄色は黄疸ですが、土気色になったり
黒くなったりすることもあります。
あれは要するに血が汚れてしまっているんですね。
肝臓は有害物質を分解してくれる働きがありますので
肝臓が弱れば血液中の有害物質が増えるというわけです。

血液が汚れれば肌も醜くなる

肌の細胞に必要な栄養や水分を届けるのは血液ですが
その血液に有害物質が含まれていたのでは
肌がきれいになりようがありません。
ニキビが増えることもあるでしょうし
くすみが目立つことにもなるでしょう。

抗酸化酵素グルタチオン

また、肝臓はグルタチオンという酵素を作っていますが、
これは抗酸化作用があるものです。
つまり老化の元凶である活性酸素を除去してくれるものですが、
肝臓が衰えればグルタチオンも不足してしまいます。
そして活性酸素の害が増えれば、メラニンが生成されやすくなり
シミも増えますし、細胞や遺伝子まで傷つけられて
肌の老化が進むことになります。

肝臓は肌の素材を作る

肝臓ではタンパク質の合成も行っていますが、
これは肌を作るための素材ともなります。
つまり肝臓が衰えれば肌が新しく作られにくくなる、
つまりターンオーバーが滞るということにもなります。
血液が汚れるということも合わせて考えると
二重の意味でターンオーバーには悪影響があるわけです。

黒ごまの美肌・美容効果は?

ゴマは肌のアンチエイジングに役立つ

ごまが健康に役立つことは明らかですので、
美容・美肌に役立つことも確実でしょう。
まず、ごまには多くの抗酸化物質が
含まれているということでしたね。
ごまの抗酸化作用
体を老化させるのは活性酸素による
酸化が原因としては大きいと考えられていますが、
ごまはこれを防いでくれるというわけです。
ということはつまり、肌老化も
防いでくれるということになります。

血行は肌の美しさを左右する

それから、ビタミンEが多く含まれているということは
血行をよくしてくれるということでもあります。
そしてこの血行というのは、美肌には
非常に大事なものですよね。
肌にとって必要な栄養や水分を運んでくれるわけですし、
老廃物を持ち去ってくれます。
血行が悪いと肌のターンオーバーは衰え、
水分も不足して乾燥しがちになります。
これまた肌の老化につながります。

ビタミンEは女性ホルモン分泌にも関わる

ビタミンEはホルモンの分泌にも関わっていますので、
女性の場合は女性ホルモンの分泌を
助けてもらえます。
女性ホルモンは、女性らしいキメの細かい肌のためには
どうしても必要なものですよね。
女性ホルモンが減ってくると女性らしい美しさは
失われていきますので。

肝臓によいものは肌にもよい

また、ごまは肝臓に良いということですが、
肝臓が元気であれば肌の美しさも保ちやすいです。
なぜなら肝臓は、有害な物質を
分解してくれる場所だからです。
有害物質が血液に乗って体じゅうを巡っていたのでは
美肌なんて望めません。

ごまの抗酸化作用

ゴマには強力な抗酸化物質が含まれる

ごまの中でも特に黒ごまは
抗酸化作用が強いと言われています。
まずこれまでにも書いてきたとおり、
ゴマリグナン・セサミンや、
ビタミンEなどの抗酸化物質が豊富なんですよね。
ごまのビタミンE
セサミン・ゴマリグナンの肝臓への効果

黒ごまにはアントシアニンも

これら以外にも、黒ごまの色を見て分かるとおり
非常に濃い色素が含まれています。
これ、アントシアニンなんですね。
ブルーベリーとか黒豆にも含まれているアントシアニン。
これも強力な抗酸化物質として知られています。

セレンは抗酸化物質の働きに必須

あとはミネラルも見逃せません。
たとえばセレンというミネラルが豊富ですが、
これは抗酸化物質であるグルタチオンペルオキシダーゼの
働きに必須のミネラルです。
血液中にセレンが多いと
がんになりにくいということもわかっています。

細胞や酵素を作るのに必須の亜鉛

また、ごまには亜鉛も豊富ですけど、
これは細胞分裂のためにも、
酵素を作るためにも必須のミネラルです。
SODという抗酸化酵素の原料にもなります。
ということで、ごまにはいろいろな
抗酸化物質が含まれていますので、
肝臓はもちろんのこと、全身の健康や
老化防止に役立ってくれることでしょう。

ごまのビタミンE

ゴマにはビタミンEも豊富

ごまにはゴマリグナン・セサミンという
ポリフェノールが含まれていて、
これらが主に肝臓で抗酸化作用を
発揮してくれるということでした。
それに加えてごまにはビタミンEも
含まれていますね。
これも抗酸化ビタミンとして有名なものです。

ビタミンE=抗酸化ビタミン

ビタミンEは細胞膜に存在して、
活性酸素を見つけるとこれを除去してくれます。
ですので、活性酸素によって
細胞が傷つけられるのを防いでくれるんです。

ビタミンCと共同で働く

でもその際、ビタミンEのほうは変質してしまいます。
これをもとに戻してくれるのがビタミンCです。
なのでEとCは同時に摂取したほうがよい
ということになりますね。

ビタミンEは動脈硬化を防ぐ

それ以外にもビタミンEには
LDLつまり悪玉コレステロールが
酸化することを防いでくれる働きもあります。
LDLが酸化すると血管が傷つけられ、
それが動脈硬化の原因となると考えられますが
それを防いでくれるというわけですね。
血管を拡張してくれるという点でも、
血液の流れを良くしてくれることでしょう。

セサミン・ゴマリグナンの肝臓への効果

ゴマリグナン、セサミンはポリフェノールの一種

ゴマリグナンというのはごまに含まれる
ポリフェノールの一種で、セサミンは
そのゴマリグナンの一つということでした。
ではセサミンの肝臓への効果としては
どんなことが期待されるのでしょうか。
ポリフェノールの一種ということですので
活性酸素の害を抑制する、抗酸化作用が
あるのですけど、それなら他の食品でも
よさそうですね。

セサミンの抗酸化作用が他と違うのは…

ただ、セサミンの抗酸化作用が他と違うのは、
肝臓に到達した時点でその力を発揮する点です。
他の食品の場合は、体のいろんな所で働きますので
肝臓にたどり着いた時には抗酸化力が衰えているのですけど
セサミンの場合は不思議なことに、
肝臓にたどり着くまで力を温存してくれるそうです。
ですので特に肝臓に対する効果が
期待できるというわけですね。

肝臓=化学工場→活性酸素も発生しやすい

肝臓というのは、いろいろな化学変化が
起こる場所ですので、体の中でも特に
活性酸素が発生しやすい場所です。
そしてそれが肝細胞を傷めつけるのですが、
セサミンなら効率的にそれを防いでくれる
というわけですね。

京都大学での実験結果

実験としては京都大学などの行ったものがありますが、
セサミンを摂取した場合、運動時に血液中の
過酸化脂質がほとんど増えないという結果が出ています。
ちなみに過酸化脂質というのは、
脂質が活性酸素によって酸化させられたものです。

ゴマリグナンとは? セサミンとは?

ビタミンやアミノ酸だけじゃない!

ゴマが健康によいのはいろいろな栄養が含まれているからだ
ということは以前書きました。
ごまの成分
でも、ビタミンとかアミノ酸なら他の食品にも
含まれていますので、注目したいのは
ごま独特の成分ということになります。
そしてそれがゴマリグナンというものです。

ポリフェノールの抗酸化作用

これはゴマに含まれているリグナンという
物質のことなんですけど、簡単に言うと
ポリフェノールということになります。
ポリフェノールというと植物が持っている色素ですが、
活性酸素の働きを抑える作用、
つまり抗酸化作用が有名ですね。
ゴマリグナンも抗酸化物質ということになります。

セサミンはゴマリグナンの一種

それじゃあセサミンって何?ということになりそうです。
セサミンというのはこのゴマリグナンの
一つなんですね。セサミン以外にも、
セサモリンとかセサモールとか、
似たような名前のものがあるのですが、
それらをまとめてゴマリグナンといいます。

アカゴマ(亜麻仁)はセサミンを含まない

それでよく「ゴマの希少成分」という言い方をしますが
リグナンが多いと言われるアカゴマ(亜麻仁)でも
100グラム中0.3グラムしか含まれていません。
ただ、アカゴマにはリグナンは含まれていても
セサミンは含まれていないんですよね・・・
なぜなら実はゴマとは別の植物だからです。

セサミンがどんなに少ないか

では他でもないゴマにはどれくらいのリグナンが
含まれているのかといいますと、
100グラム中、0.03グラム程度です。
さらに10分の1になってしまいました。
それくらい希少な成分ですので、
ゴマで摂取するのは難しいかもしれません。
サプリメントの利用が望ましいです。

ごまの成分

ごまに含まれる体に良い成分

ゴマは昔から健康によいと言われていますけど
いったいどんな成分が含まれているからなんでしょうか?
まずは有名になったのはそれほど昔ではないと思いますけど
ゴマリグナン、その中に含まれるセサミンという成分ですね。
これは抗酸化作用が強いと言われています。

オレイン酸はLDLを抑制する

また、ごま油も当然含まれていますが、
LDLを抑えると言われるオレイン酸がたくさん含まれています。
ただごま油の場合、それと同じくらい
リノール酸も多いですね。リノール酸の方は
現代人はとりすぎの傾向にあるので注意が必要です。

アミノ酸は健康のために必須

また、アミノ酸も含まれていますけど
中でもメチオニンやアルギニン、トリプトファンが多いようです。
メチオニンやアルギニンというと、
肝臓のためにも役立ってくれるアミノ酸でしたね。
トリプトファンは体内でセロトニンの原料になって、
精神的な安定のために役立ってくれると言われています。

ビタミン・ミネラつも豊富

ビタミンを見てみますと、まずEが豊富です。
ビタミンEは抗酸化ビタミンとしても有名ですし、
血行も良くしてくれると言われています。
それ以外にもビタミンB群も多いですね。
それから見逃されがちですけどカルシウムも豊富です。
同じ重さで比べますと、牛乳の10倍のカルシウムを含んでいます。


田七人参とは

三七人参?

田七人参は別名三七人参ともいいます。
これは栽培するのに3年から7年もかかることから
つけられた名前だとの説があります。
原産地は中国で、温暖で適度な湿度もなければ
栽培できないと言われています。

土地の栄養を吸い尽くす田七人参

栽培した後、同じ土地では10年間は田七人参を
栽培できないという話もあるくらいですので、
土地からたくさんの養分を吸収し去ってしまう
ということなのでしょう。
それだけに田七人参の内部には
栄養が凝縮されていると思えてきますね。

田七人参はお金では買えない?

中国では大昔から漢方に取り入れられている
のかと思いきや、案外数百年の歴史しかないそうです。
ただ、やはり珍重はされていて、
長らく輸出は禁止されていたそうですね。
だからお金では買えないという意味で
「金不換」と呼ばれていたそうです。

現在は田七人参のサプリも手に入る

今は輸出もされていて、
日本でも手軽にサプリメントが手に入りますので
よい時代になったものですね。
温暖で、湿度も高めなところで栽培できる
というわけですので、日本でも栽培できそうなものですが
そうはいかないのでしょうかね。

田七人参の肝臓への効果

田七人参は肝臓によい?

田七人参(でんしちにんじん)というのは
名前から分かるとおり、高麗人参(オタネニンジン)の
親戚みたいなものですけど、
田七人参の方は特に、肝臓のために
役立ってくれると言われています。

片仔廣の原料は田七人参

たとえば中国に片仔廣(へんしこう)という
肝機能障害のための薬があります。
ちょっと調べてみましたところ、
日本では1ヶ月分10万円程度で
売っているところがありました。
そしてその成分を見てみると
「田七人参85%」となっています。

C型肝炎にも用いられる

つまり田七人参は中国では肝臓の健康に役立つと
認められているのですが、その効能は、抗炎症・抗酸化、
あとは肝臓の細胞の保護などが考えられています。
また、田七人参をC型肝炎の患者に処方したところ
症状が顕著に改善されたという事例もあります。

田七人参の成分

さて、田七人参の成分ですが、
高麗人参同様、サポニンが大事ですね。
サポニンには抗酸化作用があるといわれていますし、
また、脂肪の吸収を抑制したり、体内で中性脂肪が増えるのを
抑えたりする効果があると言われています。
また、血行をよくしたり血糖値を正常化する働きも
期待されています。
有機ゲルマニウムという成分も含まれていますが、
これは免疫力を強化するのではないかとも考えられています。

肝臓に効く漢方薬は?

全身の調和=健康

肝臓というと体に必要な物質をつくりだしたり
有害な物質を分解してくれるということで
まさに全身の健康に関係があるわけですけど、
全身の調和を考えるという意味では
漢方薬は肝臓と相性が良いと言われています。

小柴胡湯

たとえば肝臓の障害がまだ重篤なものではない場合、
柴胡剤という種類の漢方薬がよく使われます。
小柴胡湯などが有名ですね。
また高齢者の場合、
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)も用いられます。
黄疸や浮腫が出ているような場合は、
茵陳五苓散(いんちんごれいさん)などが用いられます。

深刻な肝臓障害の場合は…

ただ以上のものは、肝臓の障害がひどくなって
体力が失われている場合には望ましくないようです。
小柴胡湯の副作用がニュースになったことがありますが
これは既に深刻な状態になっている肝臓病に対して
使った結果だと言われています。
つまり使い方が間違っていたのですね。
ですので、漢方薬は、自分で勝手に選んで用いるのではなく、
専門家に相談して、その指導を仰ぎつつ
用いるべきものなんです。

ソナゾイドを使った造影エコーで肝細胞癌を検査

肝臓のエコー検査というのは手軽に行える割には
いろいろと詳しくわかるので、健康診断でも
おなじみのものになっています。
ですが、それだけでははっきりわからない、
もっと超音波でもはっきりした映像がほしい
ということがあります。
そんな時には、ソナゾイドという造影剤を
用いることがあります。
造影剤というのは、簡単にいえば
写真とか映像のうつりをよくする薬ですね。
ソナゾイドは静脈に注射することで用います。
そうするとこれが血液に運ばれて肝臓にいたり、
肝臓の特定の細胞に取り込まれます。
一方、がんになっている細胞には
この造影剤は取り込まれません。
それで、単に超音波で映像を作るより
はっきりと肝臓の様子がわかるというわけです。
CTやMRIのような高価な機械を必要とせず
また検査を受ける方の肉体的負担も少ないということで
優れた方法だと考えられています。

肝臓の造影エコー検査とMRI検査を両方行うのは…

【質問】
健康診断で超音波検査をしたところ、
肝臓にしこりのようなものがあるということで
精密検査をすることになりました。
それで次にCT検査を受けたのですが、
結果はしこりのようなものがあると同じでした。
それでさらに調べようと言われ、
造影エコーとMRIをやることになりました。
でもこれってやり過ぎではないですか?
MRIをやるなら造影エコーはやらなくてもいいのでは?
ひょっとしてお金がほしいだけかと疑ってしまいますが・・・
【回答1】
どうもやっていることが不自然に思えます。
CTでわからないからMRIという流れはわかりますが、
そこに造影エコーを入れる意味がわかりません。
検査のためというより単に画像がほしいだけ
なのかもしれませんが、それならそうと
言うはずですよね。隠して撮ることはないでしょう。
【回答2】
私も何度も超音波検査で引っかかっていたのですけど、
血液検査の数値は良好ということで数年放置していました。
それでこのたびはっきりさせようと
MRI検査を受けることになりました。
別に超音波検査とMRIの間にCTと造影エコーを挟む
必然性はないようです。
ですので他の病院に行ってみて
意見を聞いてみることをおすすめします。
【補足】
造影エコーというのは、
造影剤を用いての超音波検査です。
造影剤を用いることで、より詳しく検査することができます。
造影エコーとは

目次

ガンマGTP

ガンマGTPだけ高いのですが…病気?
ガンマGTPと肝臓の病気
高値
正常値
下げる食事や栄養
下げる方法その2
下げる方法
高いとなぜ危険なのか
γ-GTP(ガンマGTP)とは
お酒の量が多いがガンマGTPは低い

AST(GOT)・ALT(GPT)

AST、ALTを下げるには
AST、ALTの正常値と高値
ASTとALTの違い
AST、ALTと肝機能は関係あるのか?
GOT、GPTとは
GOT・GPT・総ビリルビンが高い原因
GOT・GPTとストレス
肝臓病で激しい運動はダメ~AST・ALTを目安に

タンパク質関連

ガンマグロブリンの基準値~高値だと肝硬変?
血清アルブミン値の正常値・基準値
アルブミンの正常値
A/G比の正常値と異常値
蛋白分画の正常値・異常値と病名
血清総蛋白(TP)の正常値

ビリルビン関連

直接ビリルビンと総ビリルビンの正常値と高値は
直接ビリルビンと総ビリルビンの違い
尿ウロビリノーゲンの正常値・陽性・陰性とは
黄疸の原因とビリルビン
総ビリルビンと便秘

ALP(アルカリフォスファターゼ)

ALPの正常値・異常値とアイソザイム
ALPが高いと肝臓が悪いの?
ALPの上昇とリピトール

コリンエステラーゼ(ChE)

コリンエステラーゼ(ChE)の基準値
コリンエステラーゼ(ChE)と脂肪肝

TTTとZTT

TTTとZTTの正常値・異常値
肝機能をTTTやZTTで判定するのは…

LDH(乳酸脱水素酵素)

LDH(乳酸脱水素酵素)の正常値・異常値
LDH(乳酸脱水素酵素)は肝臓だけじゃなかった

その他

総コレステロールが高い・低い その原因
血小板数(PLT)の増加・減少と肝硬変
プロトロンビン時間の正常値~延長と肝硬変
LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)の検査値
肝臓の数値一覧

大酒家突然死症候群とは

久里浜医療センターというところがありますけど、
ここはアルコール依存症の治療も行っています。
さてこの病院が、
退院した人に対して追跡調査を行いました。
退院して5年後、その人がどうなっているかを調べたんです。
約500名を調べた結果ですが、
結局お酒をやめられなかった人のうち、
2割の人は死亡していたそうです。
死んだ人のうち更に2割くらいは死因が肝硬変だったのですが
4割くらいは原因不明の突然死だったそうです。
調べてみても脂肪肝くらいしか見つからず、
それが突然死の原因になるとは考えられません。
そういう人に共通するのは、
特に食事もせずに毎日大量のお酒を飲む
という点だったそうですね。
ただ、なくなった人をよく調べてみると、
ろくに食事もせずにお酒を飲み続けたことで
栄養が非常に不足していたようです。
ただでさえ食事をとっていないところに、
アルコールの分解のために多量のビタミン類を
必要としてしまうわけです。
また、血糖値も異常に低くなっていました。
普通なら「これはおかしい」と気づくような
異常な低血糖でも、酔っているせいで
気づけないんですね。
また、アルコールによって
体内の水分が排出され、
脱水症状も起きていました。
これも普通なら気づいて
自分で水分をとるところです。
以上のように、特に肝臓が悪くなくても
突然死をすることがあるということで、
これを大酒家突然死症候群と呼んでいます。

お酒の量が多いがガンマGTPは低い

【質問】
私は結構お酒の量は多いと思っています。
週のうち3日はウイスキーをボトル半分飲んでしまいますし、
2日は缶ビールを2本程度飲んでしまいます。
ただし残り2日は休肝日としています。
これでも減らしたほうで、昔は健康診断のたびに
アルコール性肝障害という結果が出ていました。
ところが上記の酒量にした結果、
血液検査で異常な数値が出なくなったのです。
ただそれでもお酒の量が少ないとはいえないので、
この数値を信じて安心していいものかどうか疑問です。
自分は健康と判断してもいいのでしょうか?
【回答】
病院に来る人でも、大酒家なのに血液検査では異常なし
という人はそれほど珍しくないようです。
ただ、すい臓がんや膵炎の人に、
そういうパターンの人が多いと言われています。
なぜそういうことになるのか
解明されてはいませんが、数値が全てと
思わないほうがよさそうです。
危険を感じるのであれば、
お酒の量をもっと減らすことをおすすめします。
【補足】
大酒家というのは、日本酒に換算して
5合以上を10年以上続けている人をいいます。
そしてその1~3割程度が肝硬変になるとも言われています。
また肝臓だけでなく
大酒家突然死症候群というのもありますので
やはりお酒の適量は守るべきものです。

肝臓は沈黙の臓器

【質問】
うちの職場では毎年健康診断がありますが、
友人が血液検査で異常な数値が出たそうです。
なんでも肝臓に関する数値とのことですが・・・
友人によると、特に自覚症状はないので
別に精密検査の必要はないだろうと言っています。
ただ、紹介状を書くから検査を受けるよう
勧められているそうですけど・・・。
ほうっておくと危険なのでしょうか?
【回答1】
肝臓の異常は軽視すべきではありません。
肝臓は、体にとって有害な物質を分解したり、
必要な物質を合成したりしてくれるところですが、
あまりにも負担をかけすぎると、
肝細胞の破壊が進んでいきます。
そして、肝炎から肝硬変まで進むと、
多くの場合「手遅れ」となってしまいます。
でも今のうちに検査をして、
本当に異常があるということなら
早めに手を打つことができます。
自覚症状がない段階ですからね。
早めに手を打っていけば、
意外に簡単に健康は取り戻せます。
ですので、できるだけ早く検査は受けるべきです。
【回答2】
肝臓は沈黙の臓器と言われます。
つまり、ある程度悪くなっていても
自覚症状が出ないんです。
ということは逆に、自覚症状が出た時には
かなりひどい状態になっていると考えていいでしょう。
早めの検査をおすすめします。

肝臓の検査の方法

【質問】
肝臓の検査を受けることになりましたが、
どんなことをされるのかと思うとちょっと不安です。
大変な内容だったりするのでしょうか?
とりあえず、朝食は食べないで来るようにと言われたのですが・・・。
【回答】
まずは基本的な検査として血液検査があります。
それからもう一つ、比較的簡単にできる検査として
エコー(超音波)検査があります。
初日は血液検査だけで、
超音波検査はまた後日、ということも多いです。
ただ、当日朝食は抜いてくるようにと言われたのであれば
エコー検査があると思っていいでしょう。
それら検査で何か異常が発見されたら
さらなる精密検査が必要になります。
肝臓の検査方法いろいろ
たとえばCTやMRIによる検査が有名ですね。
その他、内視鏡(口から差し入れる機器)を用いたり
腹腔鏡(体の一部を切開して差し入れる機器)を用いたり、
肝生検という方法もあります。
これらは状態に応じて使い分けることになります。

腹部エコー検査の時の絶食について

【質問】
肝臓のエコー検査を受けることになったのですが
いろいろと注意事項を説明してもらいました。
そこで聞いたことなのですけど、
前日の21時からは何も食べてはいけないとのこと。
まず、固形物を食べるのはダメなんですね。
そして水は飲んで良いということでした。
それならコーヒーはどうかと聞くと、
それはダメだという答えが返ってきました。
よくわからないのですが、
どういう理由でこうなっているのでしょうか?
【回答】
肝臓のエコー検査の際には胆のうもついでに見るのですが
この胆のうというのは胆汁をためておく場所です。
それで、食事をすると、消化のために
胆汁が胆のうから出て行ってしまって
縮んでしまいます。
そうなるとエコーを使っても
胆のうが見えにくいということになります。
だから食事はダメなのですが、
ではなぜコーヒーがダメなんだということですよね?
おそらく、コーヒーに砂糖を入れて飲む人が多いからで
砂糖は糖分ですので胃腸の消化機能が働いてしまいます。
またミルクを入れて飲めば脂肪分も含まれているでしょうから
脂肪を消化するために胆汁が必要になってしまいます。
ということでコーヒーも禁止ということになっているのでしょう。

総ビリルビンと便秘

【質問】
最近の血液検査で、総ビリルビンの数値が
高いということがわかりました。
ただ、ビリルビンは異常に高いのですが
他の肝臓関係の数値は正常なんです。
ですので検査ミスかもしれないとも言われました。
お酒はまったく飲みませんけど、
ひょっとして便秘なのが関係するのでは
ないかと思っています。
どういうことが考えられるのでしょうか?
【回答】
まずビリルビンとは何かというと、
簡単にいえば赤血球を作るための材料の一つです。
ですので、赤血球が寿命を終えて、
脾臓で壊されたあとに、血液中に
ビリルビンが放出されます。
これが間接ビリルビンです。
そしてこのあと肝臓に送られて処理されます。
処理された後のものを直接ビリルビンと言って、
これは胆汁に混じって十二指腸に排出されます。
その後腸内細菌の働きで
直接ビリルビンはウロビリノーゲンに変化します。
尿検査で出てくるあれです。
さて、便秘との関係ですが、
便秘の結果、このウロビリノーゲンが腸から再吸収され、
その数値が上がるということはありえます。
しかし、ビリルビンが便秘によって上がる
ということはないと考えられます。
ビリルビンだけが高いということですので
詳しいことは精密検査をしてみなければわからないと思います。

肝臓エコー検査を受ける時の注意

【質問】
血液検査の数値が良くなかったということで
今度、肝臓エコー検査を受けることになっています。
それで当日は絶食するようにと言われたのですが、
これって水も飲んではいけないのでしょうか?
それはちょっとつらいと思うのですが・・・。
【回答1】
基本的には水は大丈夫です。
ただ病院によっては水もダメ、というかもしれません。
なぜなら、「水がいいなら牛乳もいいでしょ」という感じで
水以外の飲み物を飲んでくる人がいるからです。
そうすると、消化のために胃腸が働き始め、
胆のうから胆汁が分泌されて超音波診断に
支障が出てしまいます。
ですのでエコー検査だけなら水はOKなのですけど、
他の検査の都合も合って「水は禁止」ということに
なっていることも考えられますので、
直接病院に聞いてみるのが確実です。
【回答2】
年に2回、肝臓エコー検査を受けています。
参考までに、その時もらった注意書きの内容を書いておきます。
・食事はしないでください。
・水とお茶以外の飲み物も飲まないでください。
・以上のことを守っていただけない場合は検査に支障が出ます。
口に入れるものとしては水とお茶は大丈夫、
あとは全部禁止、ということですね。

血液検査の数値が悪いのは肝臓に脂肪がたまっているから?

【質問】
健康診断で血液検査をしましたが、
どうも肝臓関係の数値が悪いようなんです。
これは肝臓に脂肪がたまっているからなのでしょうか。
中性脂肪の数値を下げれば肝臓の数値も良くなるのでしょうか?
よろしくお願いします。
【回答】
まず、肝臓に関係する数値と言ってもいろいろありますので
これだけの内容では何が悪いのかはわかりません。
たとえばAST、ALT、ガンマGTPなどが有名ですが、
これらん数値が上がるというのは、肝臓の細胞が壊れて、
細胞の中からこれらの物質が血液中に
流れ出しているということなんです。
例えば脂肪肝というのはその原因の一つではありますが、
原因のとなりうる肝臓の異常というのは
ほかにたくさんありますので、これだけで
脂肪肝と断定することはできません。
もちろん、一般的な話として、過剰な脂肪は
肝臓にとって負担になりますので、
ダイエットをして余分な脂肪を減らすのは
肝臓の健康を守るためにもオススメです。
ただ、悪い数値が出たのであれば、
できるだけ早く精密検査をしてもらうべきですね。
何事もなければそれで安心できますので。

肝臓の精密検査ではどんなことをするのですか

【質問】
最近の健康診断の結果なのですが
血液検査と超音波診断で引っかかってしまいました。
血液検査の数値で異常値がある。
超音波で広範囲の不均一が見られる。
とのことだそうで・・・。
それで精密検査を受けることになりました。
これは一体どんな検査を受けることになるのでしょう?
また食事を抜いていくなど、準備すべきことはあるでしょうか?
【回答】
精密検査でも血液検査と超音波診断はまた受けることになります。
さらにCT検査やMRI検査ということもあり、
場合によっては肝生検も行います。
肝生検とは、肝臓の細胞を採取して調べる検査法です。
初日は検査と言っても採血するくらいのものです。
それ以外の検査についてはその時予約を入れることになるでしょう。
食事については時間帯によって異なることもありますので、
予約をとるときに説明があると思います。
それに従えば大丈夫です。
初日の食事については「何時頃食べましたか?」
と聞かれると思います。
何時間前に食事をしたかを参考にして
血液検査の数値を判定することになります。
ただなるべく食べずに採血した方がいいと思います。
超音波検査で「広範囲の不均一」がみられたということは、
ところどころ脂肪が混じっていますよ、ということでしょう。
おそらく脂肪肝ということではないでしょうか。
だとしたらそれほど心配するには及びません。
しかし生活習慣の改善が必要であることは確実です。

胆嚢腺筋症の原因・症状と手術

胆嚢腺筋症とは、胆のうの壁が部分的、または全体的に
厚くなってしまう病気です。
胆のうの粘膜上皮が異常に増殖して、
筋肉の層まで食い込むほどになってしまっている状態です。
胆のうの底の方にできる場合や、
胆のうを取り囲むリング状にできる場合、
それから胆嚢壁全体に及ぶ場合があります。
その原因ははっきりわかっていません。
何らかの刺激がもとで細胞が異常増殖するのではないかと
考えられています。
異常な刺激を与えないよう、
食生活に気をつけ、胆汁の流れを良くすることが
大切だということですね。
自覚症状はありません。
胆のう炎や胆石をともなう場合は、
痛みや吐き気などが起こることもありますが
それは胆嚢腺筋症の症状ではありませんね。
治療としては手術も何も行わず
経過観察となることがほとんどです。
ただし困ったことに、胆のうがんと
区別しにくい病気なんですね。
そこはしっかり見極める必要があって、
どちらかわからない場合には
大事を取って胆嚢摘出手術をすることもあります。

胆のう腫大・縮小の原因

健康診断の結果、胆のう腫大あるいは胆のう縮小
なんて言われることがありまして
ちょっと心配になったりします。
2つのうちどちらかといえば
腫大のほうが心配すべきもののようです。
縮小の方は食後に起こりやすいんですね。
食後は消化のために胆汁が必要になりますので、
胆のうに溜まっていた胆汁が放出された結果
胆のうは縮んだというわけです。
そのタイミングで健康診断を受ければ
胆のう縮小と言われるかもしれません。
逆に胆のう腫大の方は何らかの病気の
可能性があります。
多いのは胆嚢炎ですが、
結石などで胆管が詰まり、胆汁が流れなくなった結果
胆のうが膨張するということもあります。
どちらにしても手術が必要なことが多いです。
また、胆のうや胆管のがんという可能性も
ありますので、精密検査で慎重に
判定していく必要があります。

急性胆のう炎の原因・症状と手術

胆のうというのは、肝臓から十二指腸に伸びる
胆管の途中にあって、胆汁をためておくための器官ですが
これが炎症を起こすと胆嚢炎という病気になります。
起こったばかりのものは急性胆のう炎と呼ばれます。
原因としてはほとんどが胆石による胆管のつまり
だと言われています。胆管が詰まって、
胆汁が流れなくなることで胆のうが炎症を
起こすんですね。
それ以外では何らかの細菌などに
感染した場合に起こりますが、
例としては少ないようです。
タバコを吸う習慣のある人は
発症しやすいとも言われています。
自覚症状としては肝臓の病気と違って
わかりやすいことが多いようです。
おなかの右側のどこかが痛むこともあるし、
右側の肩甲骨周辺が痛むこともあります。
また、吐き気や発熱を伴うこともあります。
治療方法としては、抗生物質で治ることもありますが
多くの場合は手術ということになります。
特に、胆石が原因になっている場合は
たとえ炎症が消えたとしても高確率で再発しますし、
石の方もほうっておくわけにはいきませんので
胆嚢摘出手術ということになります。
手術方法としては開腹手術も行われますが、
腹腔鏡を用いて切らずに摘出ということも行われます。

胆汁の流れが悪いとどんな病気に?

前の記事で、
胆汁の流れを良くする食べ物を紹介しました。
胆汁の流れをよくする食べ物
ではそもそもなぜ胆汁の流れを良くしなければならないか
ということですね。胆汁の流れが悪いとどんな
悪影響があるのでしょうか?
まずよくある例としては、
胆汁の流れが悪いせいで、胆汁が濃縮されてしまって
胆泥とか胆石ができてしまうということです。
これができてしまうと、さらに流れが悪くなりますので
症状も悪化しがちです。
そして、胆管が詰まってしまうようなことになると
こんどは胆のうや胆管だけの問題ではなく
肝臓もダメージを被ることになります。
古い胆汁がとどまり続けることで、
肝細胞が破壊されていってしまうのです
それによって肝炎や肝硬変にまで進展してしまうこともあります。
あとは単純な話として、
流れが止まるということは、出口のある十二指腸から
雑菌が入って来やすいということんありますね。
それによって感染症のリスクも高まってしまう
ということにもなります。
ですので胆汁の流れというのは非常に大事なんです。

胆汁の流れをよくする食べ物

胆汁の流れを良くする食べ物として有名なのが
ウコンとイカ・タコなどですね。
まずウコンの方はクルクミンという黄色い色素を
含んでいますが、これが胆汁の分泌を
促すと言われています。
ウコンと同類のしょうがもこれを含んでいますので
生姜でもよさそうですね。
イカやタコはタウリンが豊富ですが
このタウリンも胆汁分泌に欠かせない物質と言われています。
胆汁の主な成分は胆汁酸ですが、
この胆汁酸はタウリンとむすびつくことで
分泌されやすくなるんです。
また、意外かもしれませんが、
脂肪の摂取が少なすぎると、
胆汁の流れが悪くなってしまいます。
なぜなら、胆汁というのは、脂肪の消化を
助けるために分泌されるものだからです。
脂肪を食べなければ、消化の必要はなく、
胆汁が分泌される比強もなくなって
流れが悪くなってしまうということです。
この場合は、体に悪い飽和脂肪酸ではなく
不飽和脂肪酸をとるようにするといいですね。
オリーブ油などがその代表です。

胆泥の原因・痛みと治療

肝臓から十二指腸へ胆管が伸びていて
その途中に胆のうがあります。
胆のうでは胆汁が蓄えられ濃縮されています。
脂肪を消化するために必要なときにこれが分泌されます。
それで、この胆のうにたまっている胆汁が
濃くなりすぎますと、泥のような状態、
つまり胆泥となります。
こうなると正常な状態とはいえません。
原因としては、コレステロールが多くなってしまう食事や
生活習慣が大きいと考えられます。
そのほか体質が原因になることもありますし、
他の病気が原因で胆汁の流れが悪くなった結果、
胆のうにたまっている胆汁が濃くなるということもあります。
自覚症状としては何もでないことも多いですが、
胆泥によって胆管が詰まってしまうと、
急に元気がなくなったり、熱が出たり、
嘔吐や下痢が増えるということもあります。
また黄疸が出ることもあります。
ただ、そういう症状が出る時というのは
重症の場合が多いです。
治療としては、石になっていないまだ泥の状態ですので
なるべく切らずにすむ方法が模索されます。
たとえば食事や運動など生活習慣の見直しや
ウルソなどの利胆剤を用いて石になりかけのものを
溶かしてしまうということですね。
それでも悪化していくようでしたら、
胆嚢摘出などの外科手術ということになります。

胆砂の原因・症状と治療

胆石ではなく胆砂というわけですが、
名前から分かるとおり胆石のつぶの細かいものですね。
なのでほうっておくと、胆砂のまわりにどんどん
石がかぶさっていって大きくなる可能性もあります。
原因は胆石と同じですので、
コレステロールが多くなってしまうような食生活が
大きく影響していると考えられます。
胆石は多くの場合、コレステロールが析出したものですからね。
それに加えてその人の体質もあるでしょう。
自覚症状としては何もない場合もありますし、
やはり胆石の一種ということで痛む場合もあります。
胆砂の治療ですが、まだ小さいですので
いきなり手術、ということにはなりにくいようです。
まずは食事療法や運動療法など、生活習慣の改善に合わせて
ウルソなど、胆石を溶かす効果のある薬も
使っていくことになるでしょう。
痛みがあるようでしたら鎮痛薬も用いることになります。
その上で経過を観察して、
悪化しそうであれば手術、ということになるでしょう。
再発防止のために胆嚢摘出、という手段が取られることもあります。

総胆管結石の症状と治療・手術

これは名前の通り、総胆管に石ができてしまう病気です。
肝臓から十二指腸まで、胆汁の通り道として
胆管がつながっていますけど、そのうち、
胆のうからの管と合流して十二指腸まで
いたる部分を総胆管といいます。
胆管の下流部分ということですね。
この部分に石ができるというわけですが、
胆のうで石ができたものが流れてきて詰まる
というケースが多いようです。
自覚症状としては激しい痛みが出ることもあります。
石が詰まっているわけですからね。
また、胆汁の流れが悪くなるということで
黄疸も出やすい症状の一つです。
放置しておきますと、胆汁がいつまでも
滞ってしまいますので、胆管炎になってしまったり
上流の肝臓が傷ついてしまったりします。
ということで治療ですが、
よく取られる治療法としては内視鏡を用いたものです。
胆管の中でも十二指腸に近い部分ということで
胃カメラを使って十二指腸の出口から
器具を用いて石を取り除くということが
可能なことが多いんですね。
ただ、胆のうで石ができてそれが流れてきたという場合は
再発を防ぐために胆のうを摘出することが多いです。
この場合は腹腔鏡を使います。
こちらは体の一部に小さな穴を開けて、
そこからチューブ型の器具を挿入して、ということになります。
また、もちろん開腹手術によって
胆のうを摘出し、総胆管の石も掃除してしまう
という方法もあります。

肝外胆管拡張症の原因

肝内胆管拡張症については、
別のところでお話しましたね。
肝内胆管拡張
これは肝内ですから肝臓の中ということですが、
肝外胆管拡張の場合は肝臓の外で、
肝臓と胆嚢を繋ぐ部分に
何らかの異変が見られるということです。
ただ「拡張」という言葉だけでは
なぜ拡張しているのかはわかりません。
可能性としては腫瘍ということもありますし、
結石ということもありえます。
また、年齢とともに拡張してしまうものですので
ほとんど心配いらない場合もあります。
しかし、胆管のがんや膵臓のがんでも
拡張が起こることがありますので、
精密検査はしっかりする必要がありますし
その後も定期的にチェックそして
変化はないか確かめていく必要があります。

肝内胆管癌の症状・治療と5年生存率

超音波検査の結果、肝内胆管腫瘍が見つかり、
精密検査をしたところがんだったということもありえます。
この場合、肝内胆管癌と呼ばれます。
肝臓の中の細い胆管にがんが発生したということです。
その原因はよくわかっていませんが、
慢性の胆管炎から引き起こされるのではないかとも
言われています。
ですので、肝臓で炎症が起こったりしないよう、
日頃から気をつけていく必要があるわけです。
自覚症状はないことも多いですが、
腫瘍で胆管が詰まってしまえば胆汁が流れなくなって
黄疸が見られることもあります。
もちろん血液検査では、AST、ALT、ビリルビンといった
おなじみの数値が高くなってしまいます。
治療法としては、問題の部分を切除するのが
最も効果的と言われています。
ただ、切除に成功した場合であっても
5年生存率が5割程度ということですので
予後の良くない病気と言えます。
しかし早めに発見できれば
それほど心配する必要もないでしょう。

肝内胆管拡張の原因と症状

健康診断で超音波検査をした際に、
「肝内胆管拡張」なんて言われることもあります。
胆管が拡張しているのだから、
通り道が広がって胆汁がよく通るのでは?
なんて思ってしまいそうですけど
そうではありません。
これは原因としては
肝臓内の細い胆管に、石ができてしまったか
腫瘍ができてしまったということで、
胆管が太くなってしまっているということです。
ですので通りがよくなっているどころか
胆汁が詰まっている可能性のほうが高いのです。
ですので、もっと細かく知るためには
さらなる精密検査が必要ということになります。
石ができている場合であっても、
肝内結石だとかなり治療も大変です。
肝内結石症
また、腫瘍の場合は悪性か良性かで
治療の難易度は大きく変わることになります。
胆管が詰まっているということであれば
放置しておくと肝臓の細胞が徐々に死んでいく可能性もあります。
その結果、肝硬変まで病気が進んでしまうこともあります。
ですのでできるだけ早く、
何の病気であるかを突き止めて、
治療を始める必要があります。

肝内結石症の原因・症状と治療

肝内結石症というのは文字通り、肝臓の中に石ができる
という病気なのですが、肝細胞にできるのではなく、
肝臓の中にある細い胆管に石ができてしまいます。
これが肝臓より外の胆管でできる場合、
総胆管結石といいますけど、それよりも肝臓内のほうが
治療は難しくなってしまいます。
肝内石灰化とはまったく別のものです。
肝内石灰化
原因が何かはよくわかっていません。
ただ、大都市で生活している人のほうが
かかりにくい病気だというデータはあります。
食生活の違いが関係するのでしょうか?
症状としては、痛みがあったり熱が出たり
ということもありますし、胆管が詰まるわけですから
黄疸が出ることもあります。
治療法としては今のところ、
結石が生じた部分を切り取ってしまうという方法が多いようです。
つまり肝臓の部分切除ということになります。
また、切らない方法としては内視鏡を用いるものもあります。
経皮経肝胆道鏡(PTCS)というものを用います。
再発しやすいと言われており、
また、重症になると命にも関わりますので
手術を受けたあとも、定期的に検査する必要があります。

肝腫瘤の疑い→要精密検査

超音波検査などで「肝腫瘤の疑い」という
結果が出ることもあります。
なんかこの文字だけ見ると、
すごい病気のように勘違いしてしまいそうですが、
実際はこの名前だけでは何の病気かわかりません。
「腫れ」「瘤(こぶ)」というわけですので
肝臓に腫れ物や瘤のようなものが見つかりました
というだけのことです。
これだけだと腫瘍かどうかもわからないんです。
なのでこのあとに精密検査が必要になります。
可能性としては、肝のう胞や肝膿瘍、
それから肝血管腫ということもありますし、
悪性のものですとがんということもあります。
つまり、いろいろな可能性があるということで、
不安になってしまいますよね・・・
肝のう胞
肝膿瘍
肝血管腫
ただ、肝臓がんなど深刻な状態ですと
血液検査の数値などにもそれが表れますので
そうでないなら心配ないと思います。

肝内石灰化の原因~肝内結石とは違う

肝臓の精密検査の結果、
肝内石灰化と診断されることもあります。
「肝臓が石灰化?」と聞くと、
なんだか恐ろしい病気のように思えてしまいますが
実はほとんど心配のないもので、
見つかっても放置されることが普通です。
肝臓が出血した後だとか、結核、寄生虫などが
原因となると言われていますが、それらが治癒した
あとにできるものだからです。
治癒したあとの部分に石灰、カルシウムの
塊ができることがあるんですね。
ただ、検査の際には肝内結石と
しっかり区別するのが大事なんです。
肝内結石は肝臓の中の胆管に
石ができてしまうことで、
こちらはほうっておけばもっと深刻な病気に
つながってしまうこともあります。
ですのでその点の検査は慎重に行われますが
その結果、肝内石灰化とわかれば
心配はないということですね。

胆道閉鎖症の症状~便の色が…

胆道閉塞と混同しやすいですが、
胆道閉塞という言葉は「胆管が詰まった状態」を指すのに対し、
胆道閉鎖症というのは一つの病名です。
赤ちゃんに見られる病気で、
10000人に1人の割合だといわれています。
原因としてはよくわかっておらず、
「先天性」という言葉で片付けられることが多いです。
ウイルス感染によるのではないかという説もあります。
健康な状態であれば、肝臓で分泌された胆汁が
胆管を通って十二指腸に出てくるのですが
胆道閉鎖症の場合はそれがなくなります。
それで便に色がつかず、脂肪分の消化も悪くなって
白っぽい便が出ることが多いです。
ただ、白くなるとは限らず、普通より薄いかな?
という程度のこともありますので注意が必要です。
それ以外の症状としては、胆汁が詰まるわけですから
ビリルビンが血液中にあふれて
黄疸がおこることも多いです。
放置していますと、胆汁が流れないせいで
肝臓の細胞が死んでいきます。
そしてそこが線維に置き換わっていって
肝硬変につながってしまいます。
そうなると生命の危険が大きくなりますので
胆道閉鎖症は一刻も早く確認して、
手術など治療を行っていく必要があります。

胆道閉塞の原因と症状・治療

胆道閉塞というのは胆管が詰まっている状態を指す言葉で
そういう病名ではありません。
ですので、胆管が詰まる原因として
他の病気が色々とあるということです。
たとえば胆管結石や胆管炎などは原因としてわかりやすいですね。
それ以外でも胆道がんでふさがってしまうこともありますし、
肝臓や膵臓の病気でもふさがってしまうことがあります。
胆管は胆汁の通り道ですので、
これがふさがってしまうと、症状としては黄疸が出やすいです。
胆汁というとビリルビンを含んだ黄色い液体ですが
これが流れなくなって、血液中でビリルビンが増えてしまう
というわけですね。これが黄疸の原因です。
もちろん血液検査でもビリルビン値が高く出るでしょう。
胆汁が詰まったままの状態が続くと、
肝細胞がどんどん死んでいって線維化がすすみ
やがて肝硬変へと進んでしまいます。
ですので、治療としてはもちろん
原因となっている病気を治さなければなりませんが、
胆汁を通すための手術も行われます。