ピーリングというのは皮膚の表面を薄くはがすことでしたね。
中でもケミカルピーリングというのが一般的なのですが、
「ケミカル」というのは「化学的な」という意味ですので、
化学的な薬剤を使って皮膚表面を溶かすものは
すべてケミカルピーリングと呼ぶことができます。
ケミカルピーリング剤は使い方を誤れば危険
それでまず、化学的な薬剤にはどんなものを使うか、
ということが気になりますよね。
危険な薬剤を用いるんじゃないかと。
はっきり言いまして、危険なものもあります。
なぜかというと、ピーリングで用いる薬剤は、
基本的に「酸」だからです。
酸で皮膚を溶かそうというわけです。
で、どんな酸かと。
ケミカルピーリング剤の種類
ケミカルピーリングで用いられる酸、ピーリング剤ですね、
これには主なものだけで3種類あります。
- グリコール酸(フルーツ酸、AHA)
- サリチル酸マクロゴール(BHA)
- トリクロロ酢酸(TCA)
この3つですね。
この中ではグリコール酸が最も肌に優しく、
トリクロロ酢酸が最も強力であるといわれています。
ただ、濃度にもよりますので、一概には言えないのですけど。^^;
3つの中で最もよく用いられるのはやはりグリコール酸ですね。
これは効果がマイルドということもあり、家庭用のピーリング石鹸や
ピーリング剤にも用いられています。
サリチル酸はグリコール酸よりも強力ですので
家庭用としてはそんなに多くなくて、病院で使われることが多いです。
トリクロロ酢酸は強力ですので、
ひどいニキビ跡など、皮膚が変形してしまっているような場合に
用いられることがあります。
ケミカルピーリングは何に対して効果があるの?
さて、以上のような薬剤を用いたケミカルピーリングの効果ですが、
まず、ニキビの治療に効果があるとして皮膚科などで用いられています。
ケミカルピーリングによって古い角質をはがして、
毛穴のつまりをきれいにしてしまうというわけですね。
ただ、上述のように、ひどいニキビ跡の場合は、
マイルドなグリコール酸やサリチル酸でも効果が期待できないので
トリクロロ酢酸が用いられることがあるわけです。
次に、ケミカルピーリングはシミの治療にも効果があるといわれています。
これは古い角質をはがしてしまうことで、肌のターンオーバーを促すんですね。
それで、シミの元になっているメラニンの排出を促す、というわけ。
もちろん、肌が全体として暗くなってしまう「くすみ」も
古い角質がはがれることで改善する可能性は高いですね。