ステビアはアメリカでは禁止?~危険性はないのか、発がん性は? 妊娠中は危険?

ステビアは甘味料ですけど、人工甘味料ではなく、「ステビア」という植物から作られる甘味料です。

その点はサトウキビや甜菜から作られる砂糖と同様ですね。

妊娠中は危険?発がん性あり?

ただステビアは一時、その「危険性」が叫ばれたこともあります。

いわく、

「不妊になる」
「発がん性がある」

など。

20世紀の終わり頃によく言われていました。

ところがその後の研究で、そのような危険性を証明することはできませんでした

ということで21世紀に入ってから、それまでステビアの使用を禁じていたいろいろな国が、使用許可に切り換えることになりました。

アメリカも昔、ステビアを禁止していましたが、2008年に「GRASリスト」にステビアを加え、安全であると認めました

ですので現在は「危険」であるとは考えられていません。

摂取上限があるのはどんなものでも同じ

だけどもちろん・・・無制限に口にしていいものではありません

それは甘味料の代表である砂糖も同じことですよね。

砂糖だって食べすぎると、いろいろな病気のもとになります。

ステビアではそういう研究結果はありませんが、やはり取り過ぎには注意すべきだと考えられます。

ということで1日あたりの摂取上限を定めている国もあります。

たとえば、20世紀末に、最初にステビアを禁止したEU(ヨーロッパ連合)は今でも慎重で、1日の上限(ADI)を

体重1kgあたり4mg

と定めています。

体重60キロだと、1日の上限は

4mg×60=240mg

ということになりますね。

砂糖と比較すると…

ステビアは、砂糖の200倍から300倍の甘さと言われています。

まあ少なく見積もって200倍とすると、同じ甘さを得られる量は、

ステビア240mg=砂糖48g

ということになります。

ちなみに、砂糖の摂取上限は、WHOでは25g(成人)と定めていますので、「甘さ」基準で考えるなら、ステビアのほうが制限は緩い、ということになりますね。

砂糖を1日に48gも摂取したら「とんでもない!」と言われるわけですから。^^;

つまり、砂糖のほうが危険性は高いと考えられているんですね。

砂糖の方をより危険視している?

ちなみに、上記の砂糖の制限はWHOのものですが、そのWHOはステビアの上限をどう定めているかというと、

体重1kgあたり10mg

と定めています。つまり、EUよりもっと基準がゆるいんです。

さっきと同じように計算してみましょう。

体重60kgとすると、

10mg×60=600mg

となります。これが体重60キロの人が1日にとっていいステビアの上限。

同じ甘さを、砂糖で実現しようとすると、200倍の量が必要になります。

ステビア600mg=砂糖120g

1日に120グラムの砂糖なんて食べられたものじゃありませんが、ステビアだとそれが上限となっています。

つまり、上限がゆるい。むしろ砂糖のほうが危険視されている、という数値ですね。

この数字から考えると、ステビアをそれほど神経質に危険視する必要もなさそうです。

とはいうものの、「たくさん食べれば健康になる」というものではありませんので、そこは誤解なきよう。

砂糖同様、食べ過ぎには気をつけるべきでしょう。